山下慎一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本の社会保障は制度が複雑。
意識がブレーキになる可能性がある=憲法27乗の勤労の義務既定が邪魔をする。
社会保険では、傷病手当金と出産手当金が国保と違う点。
雇用保険は自営業者にはない。求職者支援制度がある。
労災時は、治療費はゼロ、自営業者は健康保険だから3割負担。
労働者と自営業者の差異は大きい。
もともとは1941年の労働者年金制度が始まり。1959年に自営業者の国民年金ができた。
自営業者は、就業の形、所得の形が違うという理由で傷病手当金がない。
家族経営の農業が多く、失業を想定していない。非自発的な失業を想定しているので、雇用保険はない。
労働者中心の社会保障が確立した。
社 -
Posted by ブクログ
20241025-1106 本書は日本の社会保障制度が何故使いづらいのかという疑問を制度成立の歴史から追って、現在の制度に至るまでを解説している。日本の公的年金制度は軍人や官吏に対する恩給から始まるが、1941年の労働者年金制度の成立が、現在の公的年金制度に直接つながるものである。戦前は雇用者より自営業(家内制手工業など)や農業従事者が多く、企業等に努めているいわゆるサラリーマンは労働者の多くを占めてはいない。そのため、失業、離職、老齢になって働けなくなることは無産者である雇用者にはリスクが大きすぎるため、年金制度が先に成立したのだといいう。この戦前の仕組みを基本的には現在でも受け継いでいる、