上原春男のレビュー一覧
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発想の転換
先見の明がある人は、考え方も、行動も一味違う。工学博士でありながらビジネスの資金集めなどビジネス交渉術、開発の考え方、物事の捉え方・見方、人間関係の付き合い方など様々な方面での多彩な才能を持っていることに驚愕する。中でも「抜く・引く・省く」技術の応用・発想で「押せば引く」「捨てる側の発想」道理、交渉事は一歩下がった相手の立て方など参考になる内容が豊富だ。特に「人を説得する術」(こうして欲しい、ではなく・なぜ、そうしないといけないのか)から「会話には間」を置き、固定概念に縛られず、常識や前例に囚われない非線型思考(流動的)・発想の転換すること、とある。
「足るを知って欲張らず、自足こ -
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この程度でいいだろうと止まることは危険の兆候なのです、ということがよくわかる本。逆境をはねのけて研究を続けてきた権威だけに、言うことが重い。
「心地良さ」がひとつのキーワードになっていて、それを求めるがゆえに創造性が発揮される、とのこと。松岡正剛氏も「編集は不足から生まれる」と言っており、このレベルの人になると一部似通ってきていて、本質の根っこは同じなんだなぁと実感した。
また、震災後に読んだので、筆者が研究している「海洋温度差発電」って今どうなってるのかなと思う。企業のトップから相当な指示を得ていたようだから、彼らはエネルギーの重要性を市井の人より本当によくわかっているのだな。 -
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これはスゴ本。
企業や人間の失敗や成功事例が詳しく書いてあるので、
「なるほど!」となっとくさせられる。
成長の原理
第一の原理 「創造・忍耐の原理」
第二の原理 「成長限界の原理」
第三の原理 「並列進行の原理」
第四の原理 「条件適応の原理」
第五の原理 「分離・再結合の原理」
並列進行の原理は大変ためになったのでメモっときます。
人生の視野を広げる「並列進行の原理」
これとこれは並行してやれる、など見極めや判断が的確に下せる。その結果複数の仕事をそれぞれ高いレベルでこなすことができるわけです。料理人は並列で仕事をこなす。
直列方は一行目から書かないと気がすまない。書き出しにいつ -
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海洋温度差発電を研究している筆者が
研究をしながら見つけた「成長の原理」をまとめた本。
成長の原理は以下の5つなんだそうです。
①想像・忍耐の原理
②成長限界の原理
③平衡信仰の原理
④条件適用の原理
⑤分離・再結合の原理
説明はどれも理に適っていてその通りと思いました。
ただ、少し謙虚なような体で話は進むのですが、
自分の予想通りになったというエピソードが最後まで満載な感じが
少々気になりましたが。。。
まあとにかく常に成長を意識することが、
生きていく上で重要なんだと言う事なんだと思います。
尚、この作品、ビジネス本のはずですが、
終わりの方は「海洋 -
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ネタバレこういう内容の本って言ってることはちゃんとしてるのにその根拠が曖昧、というか事例的で、成功事例だけを引っ張ってきている感が否めない。
ただ、言ってることはちゃんとしてるから、そこを数値化というか定式化できれば説得力が増してもっとこういう、いわゆる啓発本も売れると思う。
受付がいい
↓
感じが良い
↓
業績が上がる
っていう流れとかも別に間違っては無いと思うけど、業績が上がった理由って絶対他にもある。
そのほかの部分をひっくるめて全部の原因を「受付」にもっていっているならそれは違うと思うし、そもそも他の原因が考慮に入ってないならそれは重症と思う。
なんとかこういう所を改善すればいいと思う -
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2011年06月 04/035
新幹線の帰りに読んだ本。海洋温度差発電の世界的権威による「抜く」技術の話。
達人こそ自然体だよな、という漠然とした思いから読んでみた本。「抜く」ことについて、事例や法則を通じて考えさせられます。
逆風期にあってこそ、「引く心」を忘れるなという指摘は特に共感。結果が良くない時にこそきちんとていねいに挨拶し、感謝の気持ちをもつことが大切。
「抜く」ためには普段から全力で「押す」ことが前提だと繰り返し語る姿勢も印象的でした。他の本も読んでみたい。
あとはメモ。
「カルノーの法則」 →熱源から仕事をとりだすためには、外部に一部の熱を放出しなければならない
「石井樋」