菊池雅志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★営業のソフトバンク★これは単純に非常に面白かった。少し前に読んだユニクロ本の隔靴掻痒さに比べ、これはソフトバンク本、そして裏から見た孫正義本として秀逸。人もの、企業ものを書くときの王道は本人を徹底的に掘り下げるか、周囲を地道に探るかであり、後者としてとても成功している。
表にはあまり出ない幹部10人近くを登場させ、量販店、個人、法人などに対する地道な営業力の強さを解説する。珍しい生え抜き、元ベンチャー経営者、商社マン、NEC、光通信、鹿島とその経歴は多彩。ソフト卸からADSL、携帯電話と主力業務を変えるソフトバンクに対し「やりたいことが分からない」と言っても仕方がない。この会社はトップの独 -
Posted by ブクログ
別書で、ソフトバンクの強みの一つは「多様性」であると書かれていましたが、その通り、本書で紹介されるソフトバンク幹部は様々な経歴を持った猛者揃いでした。また、本書で紹介されている方の下で働く社員の中にもまだまだ多くの猛者がいることが窺えます。
孫氏の素晴らしいところは、それぞれ独自にビジネスを行っても成功を納められる実力を持った猛者を惹きつけ、入社してもらい、同士として共通のビジョンに向かって一生懸命働いてもらう魅力にあります。
紹介されるそれぞれの人がそれぞれの分野に情熱を持ち、仕事に取り組んでいる姿が描かれていて、非常に魅力的です。営業と技術が真剣に議論し、成功するための戦略を練り、圧倒 -
Posted by ブクログ
ソフトバンクと聞いてすぐに頭に浮かぶのは、孫正義であったり、白戸次郎(カイ君)であったり、iPhoneであったりするのではないだろうか。だが、その一方で、表舞台には上がらずとも、それを支える優秀な人たちがいることをこの本は教えてくれる。ソフトバンクの強みが、「営業」、「スピード」であることは言うまでもないのだが、それを支えているのが光系の会社だということまでは知らなかった。確かに、彼らの体育会系的なとことんやる、できるまでやるという姿勢は、まさに孫正義が求めていた営業のそれである。そういった背景があって、ソフトバンクが今にいたっているということを我々は決して忘れてはならないだろう。今似たような