横田順彌のレビュー一覧
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中村春吉秘境探検記シリーズの3冊目。SF色も怪奇色も薄い。西郷隆盛が、もしも生きていたらという"if"がSFらしいところか。なにか番外編っぽい感じがする。それにしても、相変わらずの冒険活劇が痛快だ。
さらに、ヨコジュンさんの単行本未収録の短編が5話も載っているじゃありませんか。これはお得ですね...続きを読むPosted by ブクログ -
早稲田出身者を核にして集まったバンカラ集団『天狗倶楽部』を中心に据えて交遊録を纏めると、これほどまでに明治の著名人に裾野が広がるとは! と驚く一冊。
明治期に活躍した文学・芸術関係者は元より、実業家にスポーツ関係者、果ては冒険家と、「友達のルートを辿るとこことあそこに接点が!」、「この二人にはこんな...続きを読むPosted by ブクログ -
すごい男がいたもんだ!
児童書だからすぐ読み終わってしまったけど、大人向けに書いたら長編の面白い冒険譚かドキュメンタリーになりそうです。
狼の大群に襲われたり、行き倒れかけたり、本当によく生きて帰ってこられたものだと思います。
夜、寝る前に子供に読み聞かせたのですが、子供たちもとても楽しんで、感心し...続きを読むPosted by ブクログ -
横田順彌氏の明治ものをいくつか読んでみて、ノンフィクションも読んでみようと手にとった。昨年のNHK大河ドラマに登場した天狗倶楽部を研究した本。第一部は銘銘伝の形で中心メンバーを紹介している。私は、バンカラという言葉の意味を改めて認識した。、スポーツ愛好だけでなく、その後の酒盛りがものすごく、酒の上の...続きを読むPosted by ブクログ
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明治・大正期に一世風靡したスポーツ社交団体「天狗倶楽部」の
あらましと人物、交友関係、そして珍談・奇談を紹介。
第一章 この人々も小説家だ 第二章 痛快男子 押川春浪
第三章 ある少女小説作家の快挙! 第四章 消えた純文学作家
第五章 吉岡・窪田の共著『運動界之裏面』
第六章 漱石のユーモア ...続きを読むPosted by ブクログ -
#日本SF読者クラブ 押川春浪を中心とした天狗倶楽部の交遊録であり人脈史。思ったよりも、真面目な本でした。最初は、教科書も出している会社から出版されている。
横田順彌氏の逝去により復刊されたのは、嬉しくもあり悲しくもあり。Posted by ブクログ -
明治期を中心とするかなり奇妙な本の紹介です。よって、著者と趣味を同じくする人には大受け、そうでない人にとってはくだらない!と、思われてしまう魅力的な本です。Posted by ブクログ
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快男児中村春吉の小説第三弾。前二作と異なり、SF的表現は少ない。シベリアの奥地の監獄に捕われた西郷隆盛を救出に行くのだが、全般的に間延びしている感があり、今一盛り上がりにかける。とはいえ、途中で仲間になるキャラクタは魅力たっぷりで可愛いのだが。特筆すべきは編者による巻末の解説。横田順也による当シリー...続きを読むPosted by ブクログ
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ヨコジュンの遺作?大河の「いだてん」にあやかって、この本が出版されたみたい。「いだてん」様々だ。内容はヨコジュンの押川春浪シリーズが好きな人なら喜んで読む本だ。私も、その一人だ。明治の大勢の人達を余すことなく紹介したい気持ちは良く分かるけど、やはり内容が薄くなって、いまいち興味が引けなかったり、逆に...続きを読むPosted by ブクログ