岩大路邦夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第25章には:
どんな魂にも誰も奪うことのできない希望が与えられており、最後には覚醒のときが訪れる。(中略)死んだ後よりも、地上にいるときの方が、過ちを正しやすい。
ということが書いてあり、これを知っただけでも本書は万巻の書に値する。
とくに印象深かったのは27章で、そこには、敵を赦すという課題について書いてある。
それはただ敵を赦すというだけでなく、かえって彼らに善を施してやることだ。
主人公の霊が、憎悪していた地上の相手のところへ行ったときに、相手の過ち以上に、自分の過ちがどこにあったかを、はっきりと見て、それからは怒りを克服する努力をする。そして相手に気付かれずに相手を助けるようにな