あらすじ
地獄から「たそがれの国」「あかつきの国」「朝日の国」、そしてゴールデンゲートを経て「輝きの国」へ。地獄を消滅させる力とは何か? それこそ本書のテーマである真実の愛、純愛である。いま英国の100年前の良書が日本で初めて公開される「一大霊界放浪記」。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第25章には:
どんな魂にも誰も奪うことのできない希望が与えられており、最後には覚醒のときが訪れる。(中略)死んだ後よりも、地上にいるときの方が、過ちを正しやすい。
ということが書いてあり、これを知っただけでも本書は万巻の書に値する。
とくに印象深かったのは27章で、そこには、敵を赦すという課題について書いてある。
それはただ敵を赦すというだけでなく、かえって彼らに善を施してやることだ。
主人公の霊が、憎悪していた地上の相手のところへ行ったときに、相手の過ち以上に、自分の過ちがどこにあったかを、はっきりと見て、それからは怒りを克服する努力をする。そして相手に気付かれずに相手を助けるようになり、復讐の思いをやっと克服することが出来る。いずれ相手も霊界へ来たときに互いに赦しあい、それで二人のリンクは切れるだろうと述べている。
私の場合、憎しみは薄れてきたが、まだ完全に無くなったわけではなく、いつかそうなりたい、ならねばならんが・・・と思いつつ、この部分を読んだ。
百年前の霊界からの通信なので、現界同様に現在は霊界も様変わりしている可能性もあるが、死後も経験から学んでいく態度は見習いたいと思う。