村上信夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者の村上信夫氏は2005年に没されている。お悔やみ申し上げたい。本書は村上氏の自伝であり、前半はページを繰る手が止まらず、笑いあり涙ありの良書である。村上氏は一途に料理、特にフランス料理を愛しており、まさしく料理を作るために生まれてこられたのだなと思うほど、情熱的な人物である。戦争前に先輩シェフから教わった餞別レシピは、参考にしたいものが沢山ある。また本書には写真が複数枚掲載されており、当時の雰囲気を身近に感じることができる。村上氏はふくよかで口髭、メガネが可愛らしい印象の方だが、一番気に入った写真は犬山徹三氏である。P117に掲載されているのだが、名前に負けず劣らず、どえらい迫力の格好良さ
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Posted by ブクログ
帝国ホテルの総料理長を務めた村上さんの日経新聞「私の履歴書」を
元にした書籍。
仕事に対する熱意がすごい。前のめりに、できることを考えて
真綿のように吸収していく。
随所に「楽しくて、充実していて疲れている暇が無かった」という記述が
あります。
そういう人は、どんな種類の仕事でも伸びていくし、周りもかなわない
存在になる。
その原動力はやはり「夢」なのか。本人は「欲」といった記述を
していましたけど。
「これをしたい」という熱意を持つことが、人生において大きな差になるなと
改めて思わされることになった一冊。
「38年間、帰宅してから1日1時間、料理の勉強を欠かさない」とあった中、
そ