井上武のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元自衛隊の将官がロシア・ウクライナ戦を分析している書です
2014年のロシアによるクリミア併合と、2022年7月時点で戦闘中のウクライナ戦について状況分析、解説、そして日本にとっての教訓を語られています。
クリミア併合は、ハイブリッド戦の成功例、オールドメイン(全領域)での戦争と位置付けています。陸・海・空・宇宙・サイバー戦・電磁波に加えて、情報・認知・心理・経済・外交・エネルギー・法律・歴史・文化・宗教などでのドメインの戦いが重要であるといっています。
現代戦も、孫子がかたるように国と国とを挙げた総力戦なのです。
(理由:なぜ、ウクライナに侵攻)
・ロシアvsNATO 緩衝地帯がないとロ -
Posted by ブクログ
今回のウクライナ侵攻から得られた知見と日本の安全保障を簡潔にまとめており読みやすい。
一言で言えば、元陸将・元海将補による西側陣営の価値観、願望をベースとした評価、分析。
渡部元陸将については、これまで個人的には評価していたが、今回の対談では佐々木元海将補から早々に「西側諸国に軸足を置いた見方」と指摘されたように、従来の視点の延長線上で捉えている様に思われた。
ロシアの戦い方、ウクライナの戦い方から日本のとるべき全領域戦については、従来から言われていることであり目新しさはない。また、防衛産業について著書らには本質的な課題自体が認識されていないのではないかと危惧を抱くような記述に終始したことは残 -
Posted by ブクログ
特に目新しいことは書かれていないが、対談形式で読みやすく、ロシア・ウクライナ戦争に関して4月末ごろ時点までの概略の状況をざっと理解するのにはよいと思う(もうちょっとちゃんと理解したければ、防衛研究所の「ウクライナ戦争の衝撃」を読めばよいか)。
ただ対談形式のため、語られる内容について明らかにおかしいと思われる点も見受けられた。
P152~153でロシアの最新鋭戦車「T-14アルマータ」が今回の戦争に投入されておらず、それが今回の経済制裁の影響と書かれているが、2020年までに2300両生産する予定の戦車が投入されていない原因が、なぜ2022年3月以降に行われている経済制裁の影響なのか。