金益見のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学の卒業論文作成から、発見して、本になった、という ことだが、よく調べてあると感じた。
発生!から初期から発展の歴史的な過程が説明されているし、まる良く分かる。ホテルの写真に関して他に(過去に)よくできた写真集がある。
雑誌記事については、よく調べていた。また。 関係者への直接聞き込みも行っているようだ。 主に流行した時期は、高度成長期と重なる のではないか?その後のバブル時期について. ラブホテルに、泊まる、利用するという価値感が なくなってきたと思っている。
時代が変わって現在での利用価値は 様々あるのだと感心した。女性1人の利用は、 可能であるが、同性2人での利用はむずかしいようだ -
Posted by ブクログ
諸外国では「ラブホテル」を日本の文化であると紹介されていることが多いんだって。知らんかった。ラブホテルなんて普段話題にならないしあんまり考えたことなかったけど、こういうものにもちゃんと歴史があるんだなあと関心。知らないことばかりだったので興味深くさくさくと読めた。あと、ラブホテルってヤクザな仕事かと思っていたが、ほとんどの経営者はそんなことはないらしい。(ただ、人がやりたいとは思わない業界なので外国人の経営者も多いとか。)この本に書かれていることなんかをちゃんと知ってたらラブホテルの悪質なイメージが多少薄れると思う。だからと言って、家の近くにあっても嫌だし、子供の通学路にあっても困るが…。
他 -
Posted by ブクログ
ラブホテルを研究する研究者の卵の博士論文研究を一般用に描き下ろしたもの。
経済状況・住宅事情の変遷がラブホテルのあり方に強く影響していることを見ると、ラブホテルは時代を移す鏡の一つとも言える。
その一つに、当初アメニティなど含め男性しかみていなかったラブホテル(連れ込み宿)が、女性向けをどんどん意識するようになっていったことは女性の社会における立場の変遷やジェンダー意識の変化を反映するものかもしれないと感じた。
また、先日宿泊した元?ラブホテルの設備が非常によかったため、障害者(大きなバス)や、旅行者、個人が使いたがるのもの理解できる。なぜ設備投資が進んだのか、についての歴史も興味深かっ -
Posted by ブクログ
著者みずからも「女子学生が、ラブホテルを研究しているというところに話題性があり、そこに人はピンク色の妄想をするのであろう」と述べていますが、「現役女子大学院生によるラブホテルの研究」という看板で、しかもカヴァー見返しの著者の写真を見る限りではかなりの美人とあっては、そうした需要があるのもしかたがありません。とはいえ、中身はラブホテルの歴史についてのきちんとしたレポートです。
本書の視点は、近代以降の「性」や「愛」といったテーマにまで射程がおよぶものだと思いますが、「ラブホテル」をめぐる現代の文学作品などの言説についてもとりあげてほしかったように思います。 -
Posted by ブクログ
大学で受けた文化人類学の先生がある時「ラブホテルの研究をしている人がいる」と言っていたのを聞き「面白い研究をしている人がいるんだなぁ。きっと男性に違いない」と思いました。
それから、何年も経ち。
夜な夜な深夜12時から聞き続けていた某ラジオ番組(名前を伏せなくてもいいのだとは思いますが・・・)で、ラブホテル研究をしている女性が電話インタビューされていたのを聞いて「へぇ、女性でラブホテルの研究しているんだ。」と思いつつも、パーソナリティからのセクハラまがいの質問にもしれっと答えていたのでかっこいいなぁと感じていました。
それから、何年も経ち。
ニュースで仁徳天皇陵の近くにラブホテ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ラブホテルの外観はなぜ派手なのか?
回転ベッドはなぜ回るか?
日本人の性意識と日本の住宅事情に密着しながら目まぐるしい進化を遂げたラブホテル。
現役女子大学院生による本格研究。
[ 目次 ]
第1章 あこがれのラブホテル
第2章 ラブのシグナル
第3章 ラブホテル必須アイテム
第4章 ラブホテルをつくる
第5章 ラブホテルを経営する
第6章 ラブホテルを利用する
第7章 ラブホテルを変えた情報誌
第8章 ラブホテルの未来
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