磯村健太郎のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
目に見えないなにかとつながる感覚?「スピリチュアル」。
今なぜ人々の心をとらえるのか?
宗教・心理・社会学の最新研究を盛りこみ、ブログや「江原現象」、『キッパリ!』や「千の風になって」などの身近なブームの深層に迫る。
宗教の役割が希薄になった日本で、「癒されたい」「救われたい」「つながりたい」という声なき願に応えてくれる存在とは。
現代の若者やコミュニケーション、メディアの実相も浮き彫りにする、「スピリチュアル」の本質がよくわかる画期的な入門書。
[ 目次 ]
第1章 「ジュピター」はなぜ人を癒すのか-スピリチュアル入門(現代の宗教的なるもの 電子空間の「神々」)
第2章 「千 -
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原発と司法。
原発訴訟で最も参考にされるのが伊方最高裁判決。
専門家が集まって決めた高度で技術的な安全基準に対して司法はその是非を問うべきではなく、その安全審査の行政手続きに対する看過、過誤に着目するのみで、行政判断自体はある程度尊重されるべきである。
3.11の以前から今も司法に生き続ける判決・・・
当事者でない(事業者でもメーカでもない)裁判官が真剣に司法に基づき原発の是非に取り組む、その過程での苦悩や思いを伝えるとても深みのある本だと思いました。
国策であることや安全神話にあぐらをかく事業者と規制の怠慢
司法として原発を取り扱うにあたっての安全情報秘匿性の壁
国策に対する司法の忖度 -
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こういうワタクシは物理的に目に見えるもの以外はまったく信じられず、ましてや「スピリチュアル」という言葉自体、心の弱さに付け込むような商売という胡散臭さ、イメージが個人的にはどうしてもついて回る。
本書は「スピリチュアル」とは、出入り自由なソフト宗教的な位置づけと良うことか。
昔ながらの宗教が時代とともにその役割を失い、その代わりの精神世界を称し、他者(宇宙、世界...etc)との繋がりを比較的とっつきやすい様々な形式で世に出てきている。
著者はそれを肯定も否定もせず、著書の題名の結論もどこになるのかよく分からない印象を受ける。
ポイントは「ついに姿を現さないこと。…、宗教の基本構造であり、神 -
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2013年3月30日初版、朝日新聞の2名の記者が執筆しているが、本書は朝日新聞社の見解を代表するものではないと注記されている。
本書には3通りの裁判官が描かれている。原発敗訴の判決を下した裁判官、原発を支持する判決を下したが、その判決を下したことに自ら疑問をもち分析する裁判官。そして、国の機関として存在する裁判所の秩序を重んじ、そしてそれに縛られ、真実について口つぐむ裁判官。
原発(国)を支持した裁判官の意見として、国策として作られた(公正と推測されていた)国の安全基準を指針とし、すべての情報を持ちながら恣意的に最低限の情報しか提出しない事業者と国に対して、不十分な証拠しか持ちえない原告側が -
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I`m not religious,but spiritual.何らかの超越的な存在xそれとつながる感覚歴史宗教(来世での救い)→新宗教(現世での救い)→スピリチュアル文化(私という出来事との和解)潜在意識(心をコントロールする技法、マイナスの感情をコントロールする、プラス思考)変性意識状態を伴うセラピーは自己変容を促すのが目的ガイア仮説ー自分は母なる星地球(ガイア)の大きな生命の一部分として、今ここに生かされている共同体から共同性への重視へスピリチュアルペインスピリチュアリティがもたらす重要な側面は「ケア」される感覚宗教は遠ざかり、血縁共同体や地縁共同体までもがほどけ、ケアされる感覚が薄くな