佐々木健一のレビュー一覧
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芸術作品とそのタイトルの関係について、理論的および歴史的な観点から考察をおこなっている、ユニークな美学書です。
著者は、芸術作品とタイトルの関係をめぐって鑑賞者が取る態度には、「教養派」と「審美派」の二種類があるといいます。「教養派」はタイトルを通して作品を制作した作者の意図に近づくことをめざし、...続きを読むPosted by ブクログ -
久々に教科書的な本を読んだ。その為読むの辛かったが、部分的に読み直ししてみよう。嗅覚や味覚で記憶が呼び起こされることはあったかな?Posted by ブクログ
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[ 内容 ]
絵画や彫刻の展覧会で、作品の傍らには必ずネームプレートが寄り添っている。
音楽、小説、詩、戯曲…。
いずれにもなんらかのタイトルが付されている(なかには「無題」というタイトルもある)。
では、このタイトル、いつごろからどのように、作品と不即不離の関係になったのだろう。
人の名前、商品の...続きを読むPosted by ブクログ -
2007年07月03日
ずっと気になっていた図書でしたが、いよいよタイトルについての疑問が湧いてきたので読まざるを得ませんでした。どことは言えないが、美術史家ではなく美学家が書いている文章だな、と全般的に感じ取れる本でした。
私の興味を特に惹いたのは、タイトルという本題からは逸れますが、ヴィット...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょっと僕には難しいので読み終えてはいない本だが「なるほど」と感じることが多い。特に美術系の作品に対しての「タイトル論」みたいなのはアート鑑賞にてはさらに深く作品を感じることができるようになるかも。ただ考え過ぎは余計なことかも、さらっと読んでしまおうと感じた。Posted by ブクログ
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近代的タイトル=メタテクスト。
風景相とひらめきのずれ(タイトルを知ることにより変化するもの)→「…について」「…として」見ろという命令。
批評家としての修練=見所を教えるという意味で。
タイトルは作者によってしかつけることができないという時代、すなわち作品に対する作者の所有権はその手を離れたあとも...続きを読むPosted by ブクログ