阿部泰尚のレビュー一覧
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購入済み
解決の糸口がつかめる
探偵からいじめ調査を始めていることから、体験した経験に基づき書かれており、本当にこんなことがあるのかといった信じられないようないじめもあった。
いじめられている子供たちを本気で救済するためには、親、学校、教育委員会などがどのように対応すれば良いのかということや、その糸口を具体的につかめることができるのではいかと思える内容だった。 -
Posted by ブクログ
いじめと向き合う
いじめと探偵。
この二つがどう結びつくのか、不思議に思う人もいるかもしれない。
しかし、残念ながらこれが結びついてしまうのが今の社会なのである。
著者は私立探偵として、いじめ問題と関わることとなった。
教育の専門家ではないし、「不良」な職業と罵られることもあったようだが、ごく当たり前の、探偵という以前に社会人であり、大人であり、人間としていじめと向き合っている。
著者は何度も言う。
探偵に相談する前に、親や学校、教師、周囲の大人が子供にきちんと向き合ってください。
私たちは証拠を掴むことはできても、根本的な解決はできないのだ、と。
学校ばかりに責任を押し付けている論調で -
ネタバレ 購入済み
いじめに対決する作品
正直モヤッとする終わり方をします。
なぜならいじめたほうが罰をうけないから。
被害者は無事いじめから抜け出せてハッピーエンドってのを作者は書きたいのだろうけど、読者はいじめたほうが罰を受けることまでを望んでいるとおもう。そのへんのモヤモヤ感が☆が低い理由です。 -
Posted by ブクログ
最近のいじめには探偵も絡むらしい…というニュースを見て、読んでみたくなった本です。
たけしが、「いじめって言葉を使うから勘違いするけど、ふつうに暴行とか恐喝とかだから。ちゃんと言葉にしないと」的なことを言って(書いて)たけど、ほんと、その通りだな、と。
自分が中学や高校の時、大人はどうして「子ども」とカテゴライズした人間に甘いのか。
分別も、我慢も未成熟な分、「大人」よりも子どもは残酷なのに、と思っていた。
自分たちのイメージする「子ども」でいてほしいのが大人で、そのイメージの色眼鏡で見ている間は、結局、変わらないんだろう。
私には子どもはいないけれど、子どもを学校に行かせるのが怖くな