生田紗代のレビュー一覧

  • オアシス
     不思議な小説。本は読みやすかった。
    多くを説明しすぎないところが良い。
    五十嵐家の私、メー子21歳は盗まれた青い自転車にこだわり続ける。サキちゃん25歳、和美叔父さん51歳、3年前に発病した母君枝49歳 父は単身赴任中。娘たちや叔父さんが用意する食事は普通の物だが美味しそう、そこにはどこか病的なが...続きを読む
  • オアシス
    大事にしていた青い自転車が盗まれた。

    それから自転車捜索の日々が始まった。
    コンビニのバイトの合間をぬって、ビラを作ったり駐輪場を手当たり次第に見て回った。

    家では家事をまったくしなくなり、「粗大ごみ」と化した母がいつも負のオーラをまとっていて
    姉のサキちゃんはそんな母と妹である私を養うためにパ...続きを読む
  • オアシス
    青い自転車を盗まれた主人公と、その母、姉、叔父が登場人物。
    家族の様子と主人公の心情が描かれていますが、ワタシには何が言いたいのかさっぱりわからない1冊でした。
  • オアシス
    ゴミのような母親のことも「この世で一番憎いけどこの世で一番愛してる」と言ってしまう娘たちの言葉が心に残った。
  • オアシス
    ドラマティックなことが何もおきない家庭小説。そうかといって、感性の鋭さで攻めようという作家でもなさそう。けれど、その肩の力抜けたところが私は好きでした。家事放棄している母と暮らす主人公。妹との会話で母の存在をコミカルに切って捨てたりしているのが、逆に、ああ日常ってこういうものかも、と思わせます。
  • オアシス
    読後すっきりしない、不完全燃焼感が残りました。こういうくくりにしちゃいけないのかもしれないけど、20代の若い作家っていう枠の中の作品だと思う。日常を切り取って淡々と書いている。それが私にはどーも合わないようだ。でも、ダジュールのアイスと不二家の抹茶パフェは食べたくなった。
  • オアシス
    母親に対する、アンビバレンツな感情。母の精神的不安の原因も明らかとされることもないのだけど、これでよかったようにおもう。
  • オアシス
    ヘンな人が出てきて、ヘンな行動とって、でもこれといって大きな盛り上がりもない、いかにも文藝賞って感じの作品。姉妹会議の回数を間違えていたお姉ちゃんが愛らしい。
  • オアシス
    ジャケ買いならぬ、ジャケ読み。
    主人公姉妹が、ふわふわしてて可愛い。
    作品中に出てくるリゾットがやたら美味しそうで、真似しちゃった。