平沼正樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙を見る限りでは、ポップなエンタメ系な物語を想像していたのですが、それとは違い、ハードボイルドを匂わすような警察小説でしたので、良い意味で裏切られました。
主人公は、女刑事の安西京香。妹の死をきっかけに休職を余儀なくされた。復帰後最初に命じられたのは、ある自殺事件。そこから、アイドルの自殺事件や父の死の真相など様々な事実が、連鎖のように明らかになっていきます。
「しねるくすり」の続編ということですが、単体として楽しめました。ちなみに「しねるくすり」は未読です。
次々とリズム良く出来事が発生するので、飽きさせような作りになっていました。あっと驚くような展開というわけではありませんが、しっ -
Posted by ブクログ
映像作品を主として活動されておられた著者、平沼正樹さんが手掛けた小説。
ミステリー小説なのですが、どちらかというとエンタメに近く、語り口も柔らかくて現代的なので読みやすかったです。
「もし、一錠で苦しまずに死ぬことのできる薬がこの世にあったら」というお話。
今作『しねるくすり』の続編として、『いきるりすく』というお話があるようで、そちらを読んで初めて完結する感じですね(『いきるりすく』は未読)。
ポップな表紙はダイスケリチャード氏が担当されています。まさに映える表紙。
上下巻(という呼び方が正しいのかは置いておくとして)を見比べて思うことは、この『しねるくすり』に描かれている女性が上から