祇光瞭咲のレビュー一覧

  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1.5時間

    登場人物に関して、誰を信じたらいいのか?誰を疑えばいいのか?手記の筆者が書いていることをそもそも信じていいのか?と疑いながら読んでいたが、色々と予想できない点もあり楽しめた。彼のせいってことになってたがリリィや手記の諸々も依然として残ってるし、今派遣されてきた彼も「アレ」に気づいてしまったが最後ということなんですね。リリィに癒される時は来るのかな。タダイさんには悪魔に見えていたというのはなんだったんだろう。

    ホラー文庫だがあまり描写は怖くないので夜でも読めた。映像化したらめっちゃ怖そう。リリィ以外の登場人物の名前が全く覚えられない。

    0
    2026年08月13日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かったです。
    ミステリー要素も強く、飽きずに最後まで読めました。

    これまでいろんな呪いやその影響を、見て読んできたのですが、本作のそれはかなり新しいものだと思います。
    ネタバレは避けますが、人間のある一点にのみ呪いが作用してそれが根源となって大変なことになるという点で、先日読んだ『さかさまの』にも通じる部分があるなぁと思いました。わずかにですが、『闇祓』にも近いのかもと思いました。

    明言されていたかどうか曖昧なのですが、舞台はイタリアあたりだと思います。そのため、登場人物たちの名前が覚えにくいです。覚えなくても大丈夫な構成になってはいるものの、覚えておいた方が読みやすいのは間違いありません。

    こういう、外国が舞台で、しかもキリスト教の話って、よく書けるなぁと感心しました。時代小説並みに沢山調べなきゃいけないんだろうなぁと、思いを馳せました。実際に時代設定も古い時代ですし。

    約200ページぐらいだし、お話も難しくないので、サクッと読めました。
    お話は難しくないと述べましたが、それは構成が上手いから理解しやすいのだと思います。本作はなんかの賞を取られてたみたいですし、完成度の高さは間違いないです。

    ホラー小説ということなので、怖さも評価したいのですが、あまり怖くはないかなぁ。個人的な好みではなかった。というのが正確かもしれません。

    最後の終わり方、ラスト2行、良かったなぁ。
    こういうの好きです。

    今後も、本作の著者の動向はチェックしたいと思います。

    0
    2026年08月06日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

     聖バシリオ精神病院で慰問役を命じられた先代、先々代の修道士の怪死事件、先代が残した日誌に記録された怪奇の数々、病院内をさまよう謎の少女、言及される悪魔の存在など異様なゴシックホラー要素が最後まで恐ろしく、ラストの後味の悪さも不気味だった。

    0
    2026年06月27日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは怪奇の博覧会やーっ
    から
    で、結局なんやったん?
    になったのがこう…

    悪魔とあの娘さんとは別に『何か』がいるのだろうな。
    それは鏡のように罪悪感で人を破滅させるのだろうな。
    映画であれば、最後の独白に被せるようにして『ない筈の部屋』に潜む何かが仄めかされるのだろうなぁと(小並感

    しかしあの土地に曰くはない筈なので、結局なんやったん? が強い。
    建材を流用したのがあかんかったのかしら。

    0
    2026年09月16日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    修道院。

    イザベル「悪魔がわたしを乗っ取ろうとしているんです」

    精神病患者。

    隔離病棟。

    殺人犯。殺して目玉を抉ったので、その罰として両目を失った患者。
    トビア。両手に布を巻かれている。自分の目を抉ろうとする、もうないのに。

    トマゾ修道院の両親は殺人を犯している。

    アダン。
    食い荒らされた娘の死体。愛犬を撃ち殺し、自殺しようとしたが銃弾がなかった。
    家畜小屋で鶏を食い散らかしていゆとこほを捕獲された。
    アダンは人間であることをやめており、二度と人語を解することはなかった。

    エーネロは恋人を殺した。
    恋人の死体をアルコールでふき、ウジ虫を食べているところを近隣住民により発見された。

    悪魔憑きのヴィジリオ。
    途中文字化けしたり。
    なんだこれは、これを書いたのは私ではない。悪魔の仕業だ!私がキリストを冒涜する言葉を書くわけがない。

    デルフィーナの顔が変貌。彼女こそ悪魔だった。


    誰一人わたしには顔がみえなきにもかかわらず、たったひとり顔が塗りつぶされないのはデルフィーナが人ではなかったからだ。

    ペテロは選択肢を間違えた。聖バシリオ精神病棟での異変、修道士たちの変死はルカレッリ医師にのるものてまにかった。ペテロもまた「それ」に囚われた者の一人に過ぎなかった。

    →精神病棟の雰囲気やゴシック的な雰囲気はいいが、ミステリ的に物足りないので限界がある。売れるにはもう一捻りストーリーに必要かと。読者は買える本の数は限られているので、雰囲気ホラーなだけでなく、傑作のものを求めてる。(と、一読者が何を偉そうなことを書いてるんだという感想だが)
    表紙やペンネームはいいと思う。

    0
    2026年08月23日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第一部は手記のスタイル、つまりは一人称で書かれているので、果たして彼が「信頼できる語り部」であるのかを終止疑いながら読む羽目に。
    途中で第三者の解説も入るが、この解説者も信頼できるのか怪しい。
    作中に「恐れよ」「惑わされるな」「疑え」と出てくるから余計に。
    しかも、段々と文字化けしたり、怪しい文章も増えてくるので、ますます信じられなくなってくる。
    どの話を信じて、どの話を疑ってかかればいいのか。

    第二部で一応は真相らしきものが明かされるが、驚いたのは、第一部の内容は案外嘘ではなかったことと(あくまで案外であり、全部が全部本当でもないが)思っていたより結末があっさりしていたこと。
    信頼してはいけなかったのが誰なのかは分かって、それはすっきりできたが、正直「え、これで終わり?」となったので。
    分かっていることは、第二部に出できた、あっけらかんとしていた彼も逃れられない運命のようだということ。
    救いは、救いはないのか。

    個人的には、予言のデルフィーナが好き。
    彼女はあの後も無事だっただろうか……

    0
    2026年07月01日
  • ある修道士の自罪

    Posted by ブクログ

    ゴシックかつ幻想的な雰囲気がGOODな作品。

    2部構成になっていて、前半の日誌や手紙を読んでいるかのような構成や、なにかしら伏線となってるのではないかと思わせる描写はとても良かった。ただ、その分、謎解きパートのような後半がややあっさりしているように感じられ、少しだけ拍子抜けしたというのも本音。

    デビュー作ということらしいが、文章力もリータビリティもあるので、これからが楽しみな作家さんだなと思いました。

    0
    2026年06月26日