ケヴィン・ハーンのレビュー一覧

  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    ネタバレ

     設定と展開が非常に好みだったので、二巻を心待ちにしていた作品がやっとこ発売。発売当日に三軒回ってやっと手に入れたので、そこそこ売れているのだろうか。

     前作の一件ですっかり名前が売れてしまったおかげで、各国の神様たちに「自分たちの代理人としてライバル(の神様)を殺してほしい」という無理難題を押し付けられて迷惑千万こうむっている主人公、という冒頭からの、今回も軽いラノベノリの展開なんだな、という予測は見事に外れました。

     太陽なんて可愛いものじゃない、太古の血をひく魔女や巫女たちの血みどろの抗争に主人公が巻き込まれていくさまは気の毒を通り越してすさまじいの一言……。ちょっと心して読まないと、気分が悪くなってしまうかもしれません。

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    2013年09月23日
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    軽いノリで読めるけれど、ケルト以外の神話などに明るくないと取っ付きにくい感は否めないかも。2巻が発売されてから1年ですが、続刊されないのかなー。
    あと個人的に表紙のイラスト好きなんですが、本文から受けるイメージとは大分異なっていて、受け止め方って色々だなあと思います。

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    2014年10月12日
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    お気に入りの現代ファンタジーの待望の二巻。現代まで生き続けているドルイドが神々の勢力争いに巻き込まれ、神々には無い人間のコミュニティの力で生き延びて行く。主人公自身は静かに生きたいのに、評価ばかりが先だって、各地から色んな勢力が。

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    2013年09月13日
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    ネタバレ

    現代に生きるアイルランド生まれのドルイドが帰ってきました。神殺しの2100歳なのに見た目は21歳のオタク青年。周りは魔女とか吸血鬼とか人狼やら言葉がわかるアイリッシュハウンド。しまいにゃツンデレの女神とかそれに張り合う腹黒い清楚な女神に、聖母マリア(本物)。マリア様にいたっては主人公が「クライスト!(なんてこった)」とつぶやいたのを聞いて、「息子も元気ですよ。」と平然と言ってのけるという、パラノーマルな世界が繰り広げられる、ある意味現代のアメリカTVドラマ的ノリノリファンタジーですな。
    なぜか、各所から北欧神話のトールをやっつけてくれと要請がありますが、「勘弁してくれ。北欧神話のトールをやっつけたら、アメコミのトールと戦わなきゃならん。いまじゃトールも人気者だからな、映画にもなってるし」とか小ネタがちりばめられていて面白い。

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    2013年09月13日
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    ネタバレ

     イエス・キリストも雷神トールも吸血鬼も狼男も実在していて、現代の人間社会に紛れ込んでいたり出入りしているんだよ……という設定で繰り広げられる、神殺しが仕事みたいに思われ始めた古本屋店主のあんちゃんの冒険譚。
     今回は、ポーランドの魔女とドイツ魔女の対決に問答無用で巻き込まれ、友人知人にまで危害が及ぶ中、どさくさ紛れにバッカスの巫女たちがこのときぞとばかりに進撃してくるという状況で、殺人事件の容疑者として主人公アティカスが警察の捜査線上に浮かぶという、今回も危機一髪の連続です。
     けっこう盛りだくさんだけれど詰め込みすぎな感じはなく、凄惨な話なんだけれど『聖☆おにいさん』みたいなシチュエーション・コメディ的な雰囲気に今回もごまかされた感じです。

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    2013年09月07日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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     本屋にてうっかりジャケ買い……したのには理由があって、それは数年前のこと。

     行きつけの骨董屋にて、奇妙な形状のペンダントトップ?を見つけたことがあった。
     ケルト十字に似ているのだけど、素材は鉄。両面ともにびっしりと刻印が刻まれている。店主の曰く
    「19Cイギリスのアイアン・ワークであるのは確かなんですが、用途が不明なんですよね。ペンダントにしては先端が尖りすぎていて危ないし、お守りのチャームにしては小さいし、銀ではないし」
     鍛冶屋が手遊びに作ったものだろう、ということで、値段も手頃だったので購入し、ペンダントに作り直した…… ということがあったのだけど。

     外見21歳のイケメンサブカル本屋の店主とは仮の姿、その実態は時を超えて生き続ける最後のドルイド僧。
     過去に「いろいろあって」ダーナ神族の一人に追われる身でもある彼は保身のために、自らのオーラと魔法を鉄に汚染させ、妖精族に対する鉄壁の護り(ペンダント)を作りあげていた、というこのあらすじに、ティンと来たからに他ならない訳で!

     ケルト神話の世界を土台としているけれど、作者オリジナルの解釈や設定が多用されているために、ダメな人はダメそうな内容ではある。
     が、逆を言えばそれだけとっつきやすく、魅力的な世界観でもある。デ・リントの「ジャッキー、巨人を退治する!」の、現代カナダに甦った妖精郷を受け入れられた人であれば、問題なくこの物語の中に入っていけるはず。

     そしてなによりもこの物語を魅力的にしているのは、主人公のアティカスとその相棒のウルフハウンド・オベロンの関係だ。
     シリーズの第一作目ということで、この世界観と関係が、この後どういう風に展開していくのかが今からすごく楽しみだったりする。

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    2013年03月27日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    そうそう、オバちゃんの思うラノベって、こういうカンジよ。
    そして、これも年がバレますが、
    トレジャーハンター・八頭大くんをちょっと思い出しました。
    八頭くんよりカワイイですけどね。

    そして、本書のカワイイ担当、オベロン。
    アイリッシュ・ウルフハウンド。
    イヌスキーなら、本書は激オススメw
    姿を隠していても、しっぽでソファをバタバタ叩く音がする・・・とか、もう。

    浅学なのでケルト神話の神様には、ほとんど馴染みがないのですが、
    (いや、だから、か?)
    魅力的な神様たち、そして、主人公にひっぱられてあっという間に
    読み終えてしまいました。

    夏に出るという第2弾も楽しみ。
    (訳出ペースが速くてウラヤマシイワー、
    と某創元のシリーズを首を長くして待っている身は思ったりしますが)

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    2013年03月26日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    21世紀のアリゾナの町で、ドルイド僧とケルト神話の神々が殺し合う話……と書くと殺伐として血生臭そうだし、実際死屍累々で裏切りありありなんだけれど、それをあまり陰惨に感じさせないのは神さまも悪魔もノンジャンルでなんでもありだという無節操さな世界観のせいなのかも。なんとなく「聖おにいさん」と似たテイストを感じ取ってしまいます。
    スターウォーズやギャラクティカのビデオばかり見せられてきた犬のオベロンの偏りっぷりもステキです。

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    2013年03月14日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    狼人間やヴァンパイアやグール、果ては諸々の神話の神々さえ現代社会に生きている世界。
    主人公は見た目は若々しい、どこにでもいる普通の若者ですが、実は魔法によって2000年生きているドルイドで、しかも伊達に2000年生きてきたのではない叡智と狡猾さを持っています。

    軽い話になりがちな設定ですが、魔法を使う上での制約が意外にシビアで、よくある『魔法を使えば何でもあり』的なものを感じさせません。

    また、シリーズ第一巻ということで背景世界やら登場人物(これがまた数多い)の説明に相当部分を当てなければならないことを踏まえても、ストーリー展開のテンポはそれほど悪くないし、SFファンタジー映画ファンには思わずニヤリとしてしまう描写も多いので楽しく読めると思います。
    特に主人公と、主人公が飼っているアイリッシュ・ウルフハウンドのオベロンとの会話が良い味出してます。

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    2013年03月13日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    えーと、ドルイドってこんな生き物でしたっけ。

    と、なるのももちろん作者の思う様ですが。現代物らしさとして、「オーランド・ブルーム演じるレゴラスのように美しい。化粧品の広告に出てくるタイプだ」でウケて、以後は違和感なく受け容れられました。

    それにしてもオベロンが可愛くて!アイリッシュ・ウルフハウンドの大きさを考えると更にギャップ萌え。アティカスとオベロンのやりとりが、人と犬、主従であって、そして友。オベロンいないとこの明るさは成り立たないでしょこれ。

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    2013年03月12日
  • 鉄の魔道僧 2 魔女の狂宴

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    この作者、いろいろ調べているなあと思うし面白いとは思うのだが。どこかこう、一抹足りないものを感じるんだ。むしろこの作品、シリーズドラマで見た方が楽しかったかな~。ビジュアル向きだと思うのだ! サービスシーンもあるしw

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    2014年12月25日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    良くも悪くもラノベだなぁ、と。好き嫌いも分かれそう。

    物語が主人公であるアティカスの視点から描かれていることも、なおさらその感を強めているような気がします。
    あと状況説明が若干くどいかも。シリーズ1巻目なので、どうしてもそうなってしまうのかな??
    次巻もこのノリだと個人的には厳しいです。

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    2013年05月06日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    ・ケヴィン・ハーン「鉄の魔道僧1 神々の秘剣」(ハヤカワ文庫)、 「鉄」はくろがねと読む。最近よくある、いかにもそれらしいタイトルと物語である。さうして次の一文がその雰囲気をよく表してゐる。「わお。短縮ダイアルにグールを登録している。おれの弁護士は実にクールだ。」(181頁)グールは一般的に食屍鬼とか屍食鬼と書かれる。HPLなどのお得意とする存在である。ただし、この物語ではグールの活躍はない。かうして現れるだけである。もちろん食屍はするが、さういふ場面はない。問題はこの弁護士にもある。彼はヴァンパイアなのである。吸血鬼であるから夜間担当、昼間の弁護士は、何と、人狼である。この2人が主人公の弁護士として働いてゐる。その主人公が「鉄の魔道僧」であつた。魔道僧とは何か。ドルイドである。巻末の「『鉄の魔道僧』小事典」には、「ケルトの祭司。自然を愛し、自然の力を使った魔法を操る。体の刺青を通し、大地の力をとりいれる。動物の姿をとることもできる。」(417頁)とある。魔道僧とはいふものの、正邪で言へば正であらう。Wikiに見 えるドルイドも似たやうな者であるが、いづれもキリスト教伝来以前の、ほとんどケルト神話の存在である。主人公の年齢が2000歳になる所以である。いや、こんなことを書く必要はあるまい。昨今の多くのゲームに見られるドルイドが、この物語のドルイドであると言つて良からう。それが、ケータイの短縮ダイヤルを持つヴァンパイア弁護士を雇ふのである。これはいかなる物語か。ごく簡単に言つてしまへば、主人公の持つ秘剣をある神が取り戻さうとするといふだけ の物語である。。それをめぐつてケルトの神々はもちろん、吸血鬼や人狼、魔女等が入り乱れる。普通の人間の出番はあまりない。しかし時は現代、場所はアリゾナのテンピ、古代アイルランドではない。だから、短縮ダイアルもグールも存在しうるのである。ちなみに、この世界、フェアリーも存在するが、「ディズニー映画に出てくる羽のついたかわいらしい生き物のことではなく、フェイあるいはシーのことだ。」(11頁)主人公は「フェイたちにあまり好かれていな い」(同前)らしい。この物語、基本はケルトの神々にあるが、そこに所謂ファンタジー世界の住民達をみんなまとめて入れてしまつたといふ感じのものであら う。もしかしたら、それはほとんどゲームの世界であるのかもしれない。
    ・さうは言つても、この主人公の存在は特異なものであらう。ドルイド、祭司である。神ではなく、神々を祀る祭司、魔法を使ふことはできても大地とつながつ た自然の魔法しか使へない。直に大地、地面と接していないとダメなのである。しかも見た目は若い。21歳である。100分の1の年齢に見える。これは努力の賜物、とは言ひすぎだが、主人公が「死なん草って呼んでいる。」(300頁)薬草を毎週「お茶にして飲んでいるから」(同前)若さを保てるのである。さ うしてもちろん強い。剣もできる。だからこそ神をも相手にできる。主人公は人にして人にあらざる存在である。ここでは人非人ならぬ超人である。ゲームでは やはり人は人であらう、たぶん。ところが、ここではそれよりも進んでゐるといふか、ひねつてあるといふか、とにかく並みではないのである。それを軽い乗り で行くところがおもしろい。米国人の作物と言ふべきであらう。そんな感じでこの先、まだまだ展開していくらしい。そこでもかういふ主人公の基本的なキャラクターは残つてゐるのであらう、もしかしたらケルトの世界も。ならば楽しめるのか。問題はここである。だからこそ楽しみに第2巻を待つとしよう。

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    2013年05月05日
  • 鉄の魔道僧 1 神々の秘剣

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    活劇よりも、会話を楽しむはなしです。
    少し込み入った会話が好きならば、ファンタジーは好きでなくとも読めます。

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    2013年03月23日