三浦つとむのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。
矛盾とは?
否定の否定とは?
……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考と -
Posted by ブクログ
世の中で起きている現象。戦争や議論、受容など、その「構造」を解き明かせば、そこに弁証法というアプローチが見出せる。対立する概念。〈Aが正しい?それともBが正しい?いや、それらの意見を踏まえて別のCにしよう〉みたいなこと。
その別のCが、折衷案であったり、代替案であったり、AとBの中間や上位か、その際に生じる他方の部分的な否定など、そうした手続きを解説した話。一見難しそうだが、日常ありふれた話だ。
もう少し踏み込んでいうと、弁証法が扱うのは「対立するAとBにおける矛盾」である。つまりこれはそれぞれの正義、正論がある状態で、正論が二つあるなら、それは矛盾だよね、と。どうしてそうなるかというと「 -
Posted by ブクログ
1955年が初版で、新書化が1968年。
字が小さいうえに潰れていてやや読みにくい。電子書籍で読んだ方が良いレベルではないけど気にはなる。
エンゲルス、スターリン、毛沢東という名前が随所に散りばめられていて時代を感じさせる。新書化された1968年そのままの内容のようで、読んでいてすこし気恥ずかしいところもある。
本書は(マルクスの)弁証法について書かれた新書なのだが、「弁証法ができない左派」というものは昔からいて、そう珍しい存在ではなかった、というのがよくわかる。現在では「弁証法ができない人の集まりが左派」という印象すらある。どうしてこうなった。
「まわり道」という例えを使って解説する「 -
Posted by ブクログ
ネタバレえーと…、
書いてある事はちと難しいので説明に窮します(笑)
弁証法。耳慣れない言葉ですが、これを辞書で調べると
『対話・弁論の技術の意。ソクラテスやプラトンでは、事物の本質を概念的に把握するための方法とされ、アリストテレスでは、真の命題からの論証的推理から区別され、確からしい前提からの推論を意味した。カントは、理性が不可避的に陥る錯覚として、仮象の論理の意に用いた。ヘーゲルは、思考と存在を貫く運動・発展の論理ととらえたが、その本質は思考(概念)の自己展開にある。概念が自己内に含む矛盾を止揚して高次の段階へ至るという論理構造は、一般には正・反・合、定立・反定立・総合という三段階で説明さ