下條信輔のレビュー一覧

  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    心理学初心者にはちょっと辛かった。「大学の講義を本にした」と著者。その通りとおもった。読み返して実験、目的、得られる教訓・考え方などをまとめておきたいと思う。

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    2013年05月26日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    自分の事を決めるのは自分だし、認知の過程も自覚できると思っていたが、本書を読むうちに自信がなくなってきた。

    元々は、「自分で自分の気持ちをより適確に把握したい」との思いで読み始めたのだが、結局それは無理じゃないかという結論に至ってしまいそうである。(そして、ラストの第9講でハッとさせられる。)

    これを読んで面白かったか?と聞かれたらもちろんYesだが、役に立つか?と聞かれてもはっきりした答えは言えなさそうだ。

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    2012年04月24日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    今や心理学にも文化系・工科系・社会学系・医学系と幅広くに行きわっている。
    言葉の意味するところや表現とか集うとか伝達するとか意思疎通するとか・・・
    意識無意識にかかわらずに、意志の決定はあらゆる方面につながっている。

    哲学や神学や物理学が垣根を越えてお互いの分野に通じて行かないと理解不能になってきた現在、心理学もあらゆることと関係を持てるようになって、社会一般に需要が増えて発展している。
    しかしご多分に漏れず、学問の宿命とも言える詳細な部分に呑めり込んでいるのも事実である。
    私がここ数年席を置いている知的障害や身体障害における環境問題でも、コミュニケーションをとるための言語・意識・

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    2012年03月08日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    いやぁ完全に面白すぎる(笑)最近、興味のあったこと全てにつながる。広報、デザイン、哲学、演出、速読、記憶、質問力、人生観…いやぁ一読する価値ありの根底から覆される視点を持てるそんな本。

    自由とは何か。無意識とは何か。人間の可能性と意識の限界と無意識の可能性を説明した潜在意識に関する本。

    様々な実験内容も書かれてあったので読みやすく面白かったなぁ。

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    2011年02月20日
  • 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤

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    [ 内容 ]
    「心」とは意識のことか。
    意識プラス無意識か。
    では意識とは何なのか。
    「錯誤」を手がかりに、脳・認知科学の最前線から「心の全体像」へ迫る快著。

    [ 目次 ]
    第1章 錯誤とは何か
    第2章 脳の「来歴」―錯誤から浮き彫りにされるもの
    第3章 心とからだと他者―連動する脳と世界
    第4章 意識と無意識のありか―心の全体像
    第5章 人間観と倫理

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参

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    2010年11月20日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    所謂、サブリミナル効果と言われる広告効果の研究についてのみならず、社会心理、神経心理、そして生物学的、その他広い観点から深く考察されていた。

    今はまだ完全に理解できたとは言えないため、又いずれ読み返して理解を深めたい。

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    2010年09月11日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    [ 内容 ]
    人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。
    人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。
    人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自働性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自由と責任に関する社会の約束ごとさえくつがえしかねない。
    潜在的精神を探求する認知・行動・神経科学の進展からうかびあがった新しい人間観とは。

    [ 目次 ]
    序 私の中の見知らぬ私―講義に先立って
    第1講 自分はもうひとりの他人である―自己と他者の社会認知心理学
    第2講 悲しいのはどうしてか?―情動と帰属理論
    第3講 も

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    2010年06月29日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    人は自分が思っているほど自分のことをよくわかっていない、というのが主テーマ。これを様々な実験事実から突き詰めていく。

     これに関してはもっともだと思います。自分が一日何を考えているか、自分でコントロールしているとは思えない。ふらふらっとどこからか思考が湧き上がって来て、あれこれ考えている。朝起きて、自分がまず何を考えるかなんて予測不可能。仕事などで論理的な事を考えるときは集中して論理的な思考をしているが、それ以外はあっちこっち、思考がふらふらしている。これは決して自分でコントロールしているわけではない。自分は自分が思っているほど自分のことをよくわかっていない。

     特に印象に残っている点は、

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    2010年06月12日
  • 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤

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    ◎全体として何に関する本か
     心を知ることは可能かどうか。我々の意識とはどこに存在するのか。そもそも意識とは何か。そういった我々の存在に関わる根本的な問題について心理学者である著者の考えを述べている。

    ◎何がどのように詳しく述べられているか
     序章では、錯誤(同じ線分の長さが違って見える等)の例から、我々の意識がどのようなメカニズムになっているのかを明らかにする。目や脳が間違った結果として錯誤が起こるのではなく、環境にうまく適応した結果、錯誤が起こるのである。このことから、正解とは環境によって変わるものだと著者は言う。例えば、犬は色を識別できないので犬には七色の虹が見えない。しかし、我々には

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    2010年04月14日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    ずいぶんとこの本には衝撃を受けさせられた。
    今手元に本が無いので詳細を書くことはできないけれど。
    「人間は何度も見せられたものを自然に選択してしまう」という事実は、何気なく見ているTVCMをとたんに得体の知れないものに見せてしまう。

    人間の意志、意識というものは脳の一つのシステムに過ぎず、その枠を逃れることはできないと思い知らされた。
    近代社会の基盤となる自由意志の概念をも揺るがしかねない最新の心理学論をわかりやすく読ませてくれる一冊。

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    2013年01月17日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    1520年、世界周航をめざすマゼランとその一行が、南米最南端のフエゴ島に 到達 したときのこと。マゼラン一行は上陸のために、自分たちの大型船四隻を島 の湾内 一時停泊させた。何世紀もカヌーだけで生活してきた島民たちは驚きの目で 上陸してきた彼らを見た。  

    しかし、マゼラン一行がどのようにしてやって来たのか、島民たちはまったくわ からなかった。なぜなら、フエゴ島の人々の目には湾に錨をおろしている大型のス ペイン帆船の船団が映らなかったからだ。島民の目には、大型船団に視界を遮られ ることなく、いつもと同じように、湾の向こうにのびる水平線が見えていた。 これはその後、何度目かのフエゴ島再訪の際、

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    2010年06月15日
  • 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤

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    人間の器官である脳でさえも、環境抜きで理解することは出来ない。簡単に言えばそういう主張ですが、確かな科学的知見と、読みやすい文章で構成されているため非常に勉強になります。心理学を学ぶ人や神経科学などに関心がある人にはかなりおすすめです。

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    2011年07月27日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    『サブリミナルマインド』

    「心理学に興味がある人は必読!!」

    ①人は自分が思っているほど、自分の心の動きをわかっていない。自分でも気づかない無意識的な心の働きに強く依存している。

    ②暗黙知が常に先立ち、明証的な知の基礎になっている。

    ③人は不十分な正当化を自分の態度の変化で補う。

    ④情動二要因理論がある。特徴は①生理的興奮は情動の種類に関わらず類似しており、生理的興奮を状況要因によってラベル付けすることで情動が生まれる。また無意識にこの行為が行わなれる。

    ⑤人の心とは完全には統合されていない多元的なシステムである

    ⑥人の言動の原因について、当人よりも第三者の判断に特権を与えるとい

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    2019年11月30日
  • 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤

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    脳と心の問題を整理することで、最終的には、プロザック問題に端を発する、倫理問題にまで踏み込む。薬飲んで元気になるのは、健全なことなのか?杖やコンタクトを使うことと同じことではないのか?最近考える、AIと人間との関係にも似ている気がした。どこまでが人間でどこまでが機械なのか?

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    2018年11月12日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    ネタバレ

    心理学で有名な先生らしい。
    読んで行くとわかるが、大学での講義をまとめたような構成になっている。
    「ヒトは自分で思っているほど、自分の意志で行動しているわけではない」という最近の経済心理学とも関わる話が多彩な方向から検討・証明されて行く。

    様々な過去の実験や検証が詳細に述べられているので、きっとすごく面白いのだろうが、残念ながらこちらの基礎知識が足りず今一つ話にのめれなかった。

    きっと心理学を専攻している学生とかだったら知識も十分にあって楽しめたのかもしれない。

    この下条先生の広範囲な知識、博学ぶりは伝わってくる。

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    2018年06月01日
  • 〈意識〉とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤

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    森博嗣のWシリーズを読んでいると「生きているとはどういうことか」とか「考えるとはどういうことか」みたいなことを考えるようになる。

    なので、その系統の本を読んでみたけど難しかった

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    2017年12月31日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    無意識とか不随意運動とか、生物機械論にどんどん寄って行く感じが不気味で面白い。
    最後の方の刑法持ち出したりの問題提起はちょっと期待してないかな

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    2017年10月09日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    一行一行に込められた重いパンチが痛い。
    ちょっと読みにくいところがあったが、読んで良かった。

    43p
    情動と主観的要因についての記述が良かった。

    情動をあからさまに表情に出す人は内面では情動は弱く、
    抑制する人は内面の情動は強い。
    で、本人的には表情に出れば出るほど情動が強く、
    その逆はその逆。

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    2017年08月05日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    人間は自分のことをじつはわからない。
    自分のことを言語でわかる領域はすくなくその後ろに広大な無意識の野があり、そこから一部が言語化されていて、それによって自分をわかった気になってしまう。
    ということを心理学実験の古典的なものをまじえて紹介。
    目標、評価といったものについて今後は心理学の知見は必須科目になるんじゃないかな。

    以下ポイント
    人間の行動は潜在的認知過程に左右される。人はおもっているほど知覚・情動・行動の「本当」の理由をしってはいない。人のこころは意識と無意識の両方に強く影響されている。
    顕在的(言語で語れるほど)に自分のことを自分でわかってる人はすくなく、暗黙知的に言葉にできない無

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    2016年09月22日
  • サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

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    時間がなかったので、興味があるところを部分的にさらっと読み。「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」ことのいろんな事例が紹介されている本。こういったことを自覚の上で、この体を乗りこなす必要があるってことだね。
    「不十分な正当化の効果」(わずかな報酬の方が仕事の魅力を増す)というのは、実際の生活で利用できそうだから覚えておこう。

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    2015年05月22日