小西圭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まずこの本は、タイトルから想起されるようなソーシャル本ではない。生活者がコミュニケーションの主役になったの時代のブランド戦略自体の枠組みを問い直し、おそらくはじめてマーケティング戦略視点で包括的に書かれた本ではないだろうか。
ソーシャルメディアがもたらす環境変化を指摘する本は多いが、実務的な観点から、特定のメディアにとらわれずに(誘導せずに)、企業がどのように生活者に直接向き合うべきかという、ブランド戦略のフレームワークを俯瞰的に呈示している点が新鮮だ。
特にイメージを変える「形容詞」のブランディングから、行動を変える「動詞」のブランディングへ、というコンセプトがわかりやすく、事例も現代的 -
Posted by ブクログ
nikeがAir jordanの会社からfuelbandの会社に変わって行く、タニタが体重計の会社から健康の会社に変わって行く、そんな今、起こっている変化をわかりやすく説明する教科書みたいな本です。「ブランドが果たしている機能は、たんにロゴや広告で創られるイメージとしてではなく、むしろ共通の価値観や目的のもとに、従業員やビジネスパートナー、ファンやサポーターが集うコミュニティ・プラットフォームとして表現するのがふさわしいだろう。」ブランドはコミュニティー・プラットフォーム。なんだかものすごくしっくりきます。その場所で企業や生活者がどんな活動をするのか?それが「動詞のブランディング」。ぐるっと回
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Posted by ブクログ
ブランディングの再定義
これまで
本質的に共有された価値にもとづく有形無形のコミュニティ資産を形成する
これから
顧客との継続的関係のもと、価値を生み出すシステムを作ること
そのために、
・シェアドバリュー【共創価値】を見つけること
・コミュニティプラットフォーム【シェアドバリュー】の基盤を設計すること
・共創関係を構築するためのコネクションプランニングの設計
・従業員がブランドの担い手というインターナルブランディング
の紹介が行われています。
ソーシャルリスニング、リーンスタートアップ、フリーの価値などの概念の紹介も網羅的に含まれた書籍でした。