ホリー・ヘップバーンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は普段洋書邦訳の小説は読まないのですが、人づてに読む機会を得ることができ、本書を手に取りました。
なぜ洋書をあまり読まなかったのか、それは横文字(カタカナ)の登場人物が数多く出てきて、それぞれの名称や人物像・関係性を把握するのに一杯になってしまって、物語にいまいち入り込めない体験が過去に何度かあったからだ。
しかし本作は表紙の折り返しにおいて、丁寧にも主要な人物紹介が載せられていたため、そんな私の懸念はいとも簡単に一掃され、無事に物語として受け止めることが出来たのでした。
シャーロックホームズにもあまり詳しくないですが、本作はそういった背景知識がなくとも十分に楽しめる単発のミステリー作品になっており、滑稽な設定から始まり主人公の強い意志のもとで数々の困難を解決していく様は、中々にハラハラしつつ結末を予想しながら楽しく読み進めることができました。
また日本語訳がとてもわかりやすい単語やフレーズ・言い回しを用いて下さっていて読みやすく、海外作品をこうして国内で楽しめることに感謝を感じた次第です。
原作には既に2,3作目があるとのことなので、次作邦訳も期待したいところです。 -
Posted by ブクログ
題名に惹かれこの本を選びました。
シャーロック・ホームズの住所は「ベーカー街221B(221B Baker Street, London)」
今実在する場所:はロンドンの実際の番地では「ベイカー街239番地」付近にあり、現在はシャーロック・ホームズ博物館になっているそうです。
何かこれだけでも夢がありますよね。そりゃあ、ホームズ好きならこの住所に手紙を送りたいですよね。しかも、これが一種のエンタメになっており、送った手紙はお届け先不明などで戻って来ることはない。
ハリーホワイトが気になった一通の手紙から物語は始まります。この作品をきっかけにまたコナンドイル作品を読みたくなりました。緋色の研究が好きな作品ですって全く感想を書いてねぇ…笑笑
次の本は舟を編むを読みます。 -
Posted by ブクログ
世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズ宛の手紙。
コナン・ドイルの生み出した架空の人物宛の手紙。
実在したアビー・ナショナル住宅金融組合、ベイカー街221B宛の手紙。
それらの手紙に返事を打つ仕事に就いたハリー。
あらすじだけでワクワクしてしまった。
シャーロック・ホームズの引退した後の時代設定というのも面白い。
男爵の孫娘という恵まれた生まれながらも、自立していて、とても自分を持っているハリー。
危なっかしい所も多々あるけれど、正義感が強くて、弱さの自覚もあるし、驕らないところがすごく応援したくなる主人公。
冬に第2弾刊行決定の帯、シリーズ化はとても嬉しい。映像化しても、とても面白そう。 -
Posted by ブクログ
1932年、ロンドンのベイカー街。
主人公のハリーは社長秘書として働いていたが、
上司のペンバートンのセクハラを拒絶したことから地下の郵便室へ左遷されてしまう。郵便室には
毎日、世界中から「シャーロック・ホームズ宛て」の調査依頼の手紙が届き、ハリーは「ホームズは引退しました」という型通りの返信をする仕事に就く。
単調の仕事の中、ある日届いた一通の手紙。
メイドとして働いていた姉ミリアムが盗みの嫌疑をかけられて解雇された末に姿を消してしまった、
姉の無実を信じる妹のエズミが、ホームズへ救いを求める。この手紙に心を動かされたハリーは、
ホームズの秘書を名乗り調査に乗り出す。
ハリーは実は男爵の娘。身分を隠して働いて
いる。自立心旺盛で、車の運転もこなす。
そんなハリーは、魅力的なとてもキュートな
女性だ。そんな彼女が、セクハラ上司の嫌がらせで地下の仕事場に追いやられてしまう。だが彼女は
負けない。依頼された事件に持ち前の冷静さで
丁寧な聞き込みをし、時には体当たりでこの事件の謎に迫る。そんな彼女の姿に思わず応援したくなる。
ところどころ原作へのオマージュも散りばめられており、ニヤリとしてしまった。
ホームズは出てこない、本格ミステリーでも
ないけれど、読後感がとても良かった。
実際に、ベイカー街221Bに届く依頼の手紙を
放置せずに大切に扱うという、実在した「ホームズ
宛ての手紙の返信係」のエピソードを元に生まれた
この小説、こんなところがホームズを愛する英国人
らしくてとても好きだ。
次巻は2026年12月に刊行予定だそうで、
とても楽しみ。次回こそは、セクハラ上司
ペンバートンに制裁を!笑 -
Posted by ブクログ
◯あらすじ
ベイカー外221B
かの有名な名探偵シャーロック・ホームズが事務所を構えた場所へ途切れることなく依頼の手紙が届く。
架空の名探偵宛の手紙への返信を返すだけの日陰役を任された主人公
彼女は返信する中で、ある夫婦からの失踪した娘の捜索を願う悲痛な依頼に目を止めた
ホームズの助手を名乗り、「消えたメイド」事件の捜査に赴く
◯感想
スラスラと読みやすく、ミステリーの読み物として面白かった。ホームズへのリスペクトを感じる作風も心地良く、すんなりと世界観に入り込める。
クライマックスは意外とあっさり、怪しい人物が多すぎて「いや、結局お前関係ないんかーい」が多かった -
Posted by ブクログ
若かりし頃、昔はこんな仕事があったと知って、やってみたかった職業だったー
ミステリで読めて嬉しい。
ミステリの運びも良くて、主人公ハリーの、男爵の孫設定や賢いところも良かった。前向きで少し無鉄砲だけど思いやりがある感じ。
当時の女性だと、ディケンズのひ孫のモニカ・ディケンズの時代くらい?だよね。彼女の、社交界が嫌で料理人(できないのに)なって仕事したりしていた自伝が面白かったんだけど、それを彷彿させる話だった。
ハリーと弁護士オリヴァーの距離感もほど良かった。このほんのりロマンス感も好み。
続きも読みたいな。
長編だったけど、短編とかも書いてほしいなー -
Posted by ブクログ
作中探偵のシャーロック・ホームズに送られてきた人探しに対し、実際に解決に乗り出しちゃう私立探偵小説
■あらすじ
アビー・ロード住宅金融組合はロンドンのベイカー街の219-229番地にあった。当時有名だったシャーロック・ホームズの作中住所(221B)と同じである。そのため住宅金融組合には、ホームズへの依頼が次々と届き続けていた。
組合に勤務していたハリエット(ハリー)は、その依頼に対して断りの手紙を書き続ける仕事に就く。しかしある日、かなり深刻な依頼が目に留まってしまったハリーは…
■きっと読みたくなるレビュー
架空の探偵であるシャーロック・ホームズに送られてきた依頼の手紙に対して、実際に解決に乗り出してしまうという探偵小説。おもろい設定ですよね~
さらに驚いたのは、ホームズに依頼の手紙が届くことは、ちょっと前まで本当にあったんですって。冗談かマジかわかんないけど、影響力ってスゴイよね。
そして現代でもAIを擬人化して、自分の心の寄り処にする人も多いみたい。そう考えると、悩み落ち込んだとき、困ったときに寄り添う人が近くにいるってのは、ありがたいことですよね。
本作は比較的ライトで親しみやすい私立探偵小説。舞台は1930年代のイギリスで、主人公のハリーは女性の組合職員。始まっていきなり上司から左遷の通達をうけ、地下の郵便部署へ異動になる。
ハリー自体は男爵の血筋でいいところのお嬢さんだけど、世間はまだまだ男社会。最初から最後はで冷たい洗礼を浴び続けることになる。でもハリーの人間性がそんな環境をも吹き飛ばしてくれるんすよね~。前向きで元気、正義感溢れる気っ風の良い性格してんのよ、まぁ若干無鉄砲で危なっかしくはあるんだけどね。
でもそんなハリーをバックアップしてくれるのは弁護士のオリヴァー、なんとなくイメージは背が高い王子様タイプのイケメン。中盤以降はふたりのコンビのやり取りが見ものですよ。
またハリーの家族との会話もほんわかしてるんすよ、優しさと高級感に溢れる。私もこんな妹が欲しかったです。
さて本作の謎解きは失踪したメイドを探すという人探しもの。丁寧に展開していく安心設計で、もうこれそのままTVドラマ化できそう。そして終盤はこんなシーンもあるの?って感じで、見どころがあってグッドですね。元気いっぱいの探偵小説でした!
■ぜっさん推しポイント
ハリーとオリヴァーの距離感がいいよね~、ロマンスを感じるような、そうでもないような。特にハリーからオリヴァーへの女性目線の語りが好き。
期待しちゃう、頼っちゃうところが見え隠れする不安さをよーくかけてると思いました。ふたりはこれからどうなっていくのか、これは続編も読みたくなるよね。次作も翻訳を期待しています。 -
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズの二次創作小説。
ベーカー街のホームズの住所宛に構えた組合にホームズ宛の手紙が届き、その組合の社員である主人公がホームズの秘書を名乗って事件を解決するという、今まであってもおかしくなかった…のになかった?お話。
当然、主人公は元々名探偵ではないので、なかなか解決には向かわず、そこが少々じれったくはあり、後半あたりまでジリジリとします。しかも、お恥ずかしながら勝手に短編集と勘違いしてて、なかなか事件解決しないなー思ったら長編でしたね。
シリーズ化されたみたいで機会があれば続編も読んでみたいです。だって最後が駆け足すぎて幼馴染の弁護士オリヴァー(たぶんワトソン的な位置付けになりそう)と全然話ができてないままストーリー終わっちゃったし、最後の最後で次の事件の予感を匂わせてくるし、めっちゃ気になって仕方ないじゃないですか。
そして、それよりも何よりも、よりにもよってこの本を読みつつ、ネトフリで「エノーラ・ホームズの事件簿」を見てしまったので今回も頭の中がものすごく混乱の極みです。。前回の「憂国のモリアーティ」と「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」の再来ですね。こっちも結局ホームズものなので、いかにシャーロック・ホームズが人々から愛されているかが伺えますね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は、いかにも正典に登場しそうな、勝気な上流階級のご令嬢。
表層に見えている事件の裏で実は何某かの悪だくみが蠢いている…という構造も、正典に多く採用されている枠組みを踏襲していると言える。
パスティーシュという括りに入るかどうかは微妙だが、オリジナルの世界観を上手く著した作品であることは間違いないだろう。
ただ、長編の割にストーリーの細かいところは意外と粗いなという印象。
特に、終盤で示されるキーの1つとも言える手紙の暗号解読のくだりが、あっさりスルーで驚いた。
次作、次々作も既に世に出ているそうだが、何が何でも邦訳版を読みたい、という気にはならず。
実際にベーカー街221Bに相当するところに金融組合があり、ホームズ宛の手紙に対処する担当者がいたという史実は知らなかった。 -
Posted by ブクログ
舞台は1932年イギリス・ロンドン。
シャーロック・ホームズが事務所を構えていた、世界一有名な住所「ベイカー街ニニ一番地B」には、住宅金融組合が建っていた。
ホームズ宛に日々送られてくる手紙(調査依頼)に断りの返事を書く担当者「シャーロック・ホームズの秘書」が置かれる。
上司からのセクハラ・パワハラ(という概念はなかったが)により、この閑職に就くことになったハリーが、ふとしたきっかけで、送られてきたある一通の調査依頼に関心を引かれ、「ホームズの秘書」を名乗って自ら調査に乗り出す。
素人探偵、かつまだまだ女性の社会進出も進んでおらず、社会格差も大きかった当時の中で、実は男爵の孫娘という設定も活用して、少しずつ謎の解明に近づいていくという設定が上手いと思った。
前半はやや退屈な展開が続くも、中盤以降は物語に動きも出て、後半に向けて加速。
ちょこちょこと、本家ホームズ作品を匂わせる要素も散りばめられていて、ホームズ読者にも楽しんでもらえそう。
何やら続編も予定されているとか?
今後の刊行情報にも注目。