ロバート・プロミンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本を読んでいると数年に一度有り得ないレベルで面白い本に出会えるのだけど、本書はまさしくそういう本だった。
いやぁ、名著も名著です。
原著は18年出版なので、日本でもこの手の話はいくつか出ているんだけど、第一人者がしっかりとソースをもって語ってくれるのはありがたい。
主題としては、人と人の差を作るのは何か?という部分なんだけど、私たちは常に遺伝子の影響を受け続けているんだよね。
十分な栄養を受けて育てば、身長の差は後は遺伝子の差しか残らなくなるというのは当たり前の話だし。それは学業でも同じことが言える。環境を充実させればさせるほど、環境以外のものが差異になってしまうという、ある種残酷な事実。 -
Posted by ブクログ
読むのにかなりのエネルギーが必要な本で、回りくどい表現や、同じことを何度も別の場所で説明することがおおい。大学の教科書として採用して、深く勉強するには良い。簡単に要旨を知りたい人は、前書きを読むだけでも良いと思う。それを裏付ける豊富な事例、解説、データは、気になるところだけ読めばいい。
どうしても気になるのが、ポリジェニックスコアの将来と、それによる影響。例えば凶悪犯罪を犯す要素が高いと思われる人を見つけた場合どうするか。優生な子供を授かるためにこれを使うのは許されるのか、など。問題はあるが、人はその選択をすると思う。生命に関わる学問は、いつしか倫理観との折り合いを必要とする世界に入って行く -
Posted by ブクログ
世界を見る目がひっくり返される様な衝撃的な内容でしたね。「環境」か「遺伝」どちらが大事か、その二項対立の議論に対して、「遺伝」の影響が大きいと科学的に示した書籍です。
ただ、その衝撃的な結論ではあるものの、本書を読み通してみると、結構腹落ちする事も多くあります。「環境のなかの遺伝」といって、環境についても、保護者の性格や遺伝子が遠因となっている等。
部下や子供の育成についても、過度に変えようとするのでなく、遺伝の存在を理解していれば、彼ら彼女らの良さを伸ばすべきとより寛容になれますね。
ポリジェニックススコアという遺伝子情報を定量的に測る仕組み、まだ道半ばらしいですが、将来的な医療や教育、福祉 -
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった。遺伝か環境か、についての考え方の答えが出た、と思った。
・一般的に言って、人の身体・性格・知能に遺伝子が与える影響はかなり強い。
・形質によって影響度は異なる。例えば、身長・体重は遺伝子で決まる割合がかなり高い。(つまり太りやすい遺伝子を持った人は太りやすいということ)
・とはいえ環境に意味がないとは言えないし、環境や努力でできることはたくさんある。太りやすいからといっても、努力によって太らないようにすることは可能(運動したり食事管理したり)
・知能の50%は遺伝子で決まる ← 衝撃
人間、教育、社会に対する見方を大きく変えられた本だった。
ただちょっと説明がわかりに -
Posted by ブクログ
遺伝か環境か、の答えが出た、という触れ込みの本。現代の遺伝研究は、ますます遺伝によって「その人のその人らしさ」が規定されているという結論に至っている、という。人が生きる環境も遺伝の影響を受けており、かつ環境への感受性の違いも遺伝の影響を受ける。
とはいえ、各SNPが数多くの影響を及ぼし(多面発現)、かつ各形質が数多くのSNPから影響を受けている(多因子性遺伝)のため、遺伝子と複雑な形質とのあいだの経路を追跡するのは難しいという。このふたつの原理は重要である。
遺伝研究の成果からは、精神疾患が疾患単位として分類されるべきでなく、スペクトラムとして認識されるべきであるということ、したがって「異常は