控え目な態度である「アンダーステイトメント」の実践を推奨する本。少し前の自分の振る舞いがどうだったか思い出しながら読んでみた。
自分が評価されていないと、目に見える成果を出すために、つい声が大きくなったり、偉い人の前で余計な発言をしてしまったりするものである。話している瞬間は耳を傾けてくれる人がいるかも知れないが、自分の発言によって誤った情報が出回ってしまい、結果として周囲を困惑させてしまうことがあった。このようなミスを繰り返しているうちに、自分の信用がどんどん低下していくのである。
自己PRをせず、静かに打ち込み、必要最低限の発言だけをして、静かに結果を出す。知ったかぶりをしない。安易に「〇〇だと思う」と根拠の薄い発言をしない。分からなければ陰で調べてみる。衝動的に喋りたくなってしまう「小さな我慢」を日々積み重ねることによって、長期的には自分の信用の土台ができあがっていくのだろう。
投げやりで諦めムードが漂う見かけの謙虚さは、自分を卑屈に見せているだけなのかも知れない。「強がりを手放す」「自分の間違いや限界を認め続ける」という態度を継続することが大事なのだろう。カッコつけたい、強がっていたい自分を堪え、「ごめんなさい、私は何も知りません。」というモードを続けることができるだろうか。
そして、「アンダーステイトメント」を継続したところで、弱肉強食のサラリーマン社会では、残念ながら過小評価され続けるかも知れない。それに対して「勝ち負け」を意識せずに、自身の軸を持って凛と生き続けられるのだろうか。現時点ではモヤモヤが残っている。出世競争に負けて給料を減らされたり左遷されることへの「不安」が脳内を占領していて、自分のポリシーを持てていない現実に直面させられた。