うすいはるかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレインスタで見つけたある日の日記を集めたみたいな本
言葉の受け取り方とか、ものごとの捉え方とか、職場の人の話とか、とてもかわいくてしっとりしててすてきな本だった。私もひらがなが好き。
特別じゃない日常が特別になる感じ。こういうことばの選び方ができるようなひとになりたい。
人の裏じゃなくて奥行きを想像したい。
翻をつがいのはね、とか、イメージとして持ったことがなかった、本を読んでる時に私も声は聞こえるけど、どんな声か意識したことはなかったなあ
てんてこまいでおしりふりふりしたり、おひとりさま、略しておひさまでハイタッチした後輩が愛おしい。
全然他人の親切なひとのエピソードも好きだった、手を振ってにこってしてくれてたおばちゃんとか、他愛のない話をしてくれるひととか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
まだ寝たくない夜、スマホの代わりに手に取って欲しい本。
「大丈夫」と心から言えない日のお守りに。数分で読めて何度でも沁みるショートエッセイ集。
「誰も私を必要としていない気がする」と話してくれた友人に「どこにでも行けるね」と答えたら、笑ってくれて嬉しかった。(本文より)
うまく言えなかった言葉や、気づかれずに過ぎていった仕草。ほんの数秒だけ心をかすめた気配。
日常で見過ごされてきた思いや時間を、丁寧な筆致で掬い上げていく、著者初めてのエッセイ。
『誰かの言葉で嬉しくなったときに、裏を読んで疑心暗鬼になったり、勝手に傷ついたりすることをさんざんやってきたけれど、身になったためしはなくて、好意をただ好意として受け止める素直さも覚悟だとやっとわかった。
私たちは他人で、必要のない答え合わせはしなくていい。私は嬉しかった、それだけでいい。』
『悪いことが起こったとき、つぶやくおまじないがある。梨木香歩さんの『冬の午後』という短小説に出てくる「こんなことは私の致命傷にはならない」という言葉だ。』
『私は、パートナーを作らず、子どもを産まない人生を選んだわけだけど、そのことを「いつか後悔するかもしれないよ」とやさしく言ってくれる人がときどきいて、私はねえ、こっちの道で幸せになると決めたんじゃなくて、こっちの道で後悔すると決めたんですよ、と朗らかに言い返せるようになりたい。』
『みんなにやさしい人のやさしさは自衛かもしれないし、いつも明るい人の明るさはその人の戦い方かもしれない。あのとき言ってくれた「大丈夫」は「そんなこと気にしなくて大丈夫」ではなく「あなたならどんなことでも大丈夫」だったのかもしれない。人の裏ではなく奥行きを想像できるようになりたい。』
『ずっと笑っていてと思ったけれど、その願いが「つらくても笑顔を見せて」と変換されるのは嫌で、胸の奥で飲み込んだ。ほかの誰も気にしなくても、自分が嫌なら嫌でいい。傷つく自由を持ったまま、どうか傷つけられないでほしい。』
【個人的な感想】
やさしい、でも芯のある人だなと感じた。
大切な人にプレゼントしたくなる本。 -
Posted by ブクログ
購入本。タイトルに惹かれたのと、カシワイさんのイラストという事もあり迷わず購入。読んでみた。
想像してたエッセイとは違ったが(ショートエッセイというらしい)読みやすくて、毎日寝る前に少しずつ読みました。カシワイさんのイラストもエッセイのイメージと合っていてとても良い。
言葉のチョイスとか表現の感性がとても良くて心地いい。こういう穏やかで優しいエッセイは読んでいて落ち着く。共感できる部分やこの表現いいなあという所がたくさんありました。
特に良かったのは、似て非なるもの、自分への話しかけ方、真面目だね、いつか後悔しても、接客業という仕事、秋を読み終えて、ひとり旅、したしい孤独、もうひとりで歩いていける、あなたの気持ちを盗まない、さみしさの単位、すきなひと、生きようとしている、おしまい。 -
Posted by ブクログ
すごくすきな本でした。誰にでも、うまくいかないことがあったり、嬉しいことがあったりムカつくことがあったり、別に何も起きなかったり、こっちかと思えばあっちに行ったりするというのは、頭では、わかっているつもりです。それについてジタバタと喚くようなことは、もうしないけれど、「ひとり」について考え込んでしまう時がまぁまぁ時々あります。
1人が好きで落ち着くのに、でもなぜか高いところに心細く立っているような気分になってしまって落ち着かないよう気持ちになることもあります。そんなまだ未熟な人間なのですが、この本を読んで、「わたしはまだ人生を味わえていないかもしれない、もっと目の前のことを味わっていいのかもしれない」と思えました。
人を個として距離を取る、それでもあたたかな目線と言葉を交わすということ。そんな文章がとてもすきでした。日常のいろいろなことに振り回されて煽られて大きく揺らぐ自分が、これから目指して行きたいと思える「味わっていい人生」がこれからも続くのが嬉しいかも、と素直に思えました。
「おしまい」を読んで最近亡くなった最愛の祖母を思い出して大号泣しました。また泣きたくなったらこのページを読もうと思います。
今日はこんな気分で飲み終えたけれど、次に読んだ時はまた違う感想が生まれてきそうなので、記録としてたくさん書いてしまいました。