平石さなぎのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
身体がゆるやかに大人へと移ろいゆく子どもたちの季節が、大人の為にオトナにならざるを得ない日々になってしまっては絶対にいけないと、そのことを強く思いながら読みました。出来ることにも行ける距離にも限りがある中で、手が届くものへ危なっかしい不器用な全力で突き進めるのは、あの頃の私たちも持っていた未熟さ唯一の特権と言ってよいはずです。大人になれば戻ることも、そこにあった宝物に触れることも出来ず、ただ惜しい気持ちを抱えるしかしようの無い子供時代だからこそ、この瞬間の彼ら彼女らには、今はまだ《「ちゃんと漕ごうって思わんでええねんで」111p》という愛情で包んだ言葉を私たちは手渡してあげるべきなのだと思いま
-
Posted by ブクログ
ネタバレ全てを失ったとしても、手にしたいもの。
それは一体なんだろうか。
そもそも全てを失うという選択肢を選べるだろうか、そう考えてしまった。
クミが引っ越してこなければ癒知と出会うことはなかった。クミの母が宗教団体に入ろうとも思わなかった。けれど、クミが引っ越してきたから癒知は救われた。希望を得た。
クミは一歩踏み出す勇気を得た。
人生に正解なんて無い。一つの決断は、誰かから見たら間違ってるかもしれないけど、
当人たちからしたら最善の選択肢。
すごく大事な決断を幼くして選んだ彼女たちは強い。
個人的には森田の存在が気になる。
癒知の味方に見えるが…
なぜ彼は宗教団体に入ろうと思ったのか、
なぜ宗教に