ヴァッサーマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本の帯に書かれていた「ドイツ史上最も謎に満ちた人物、そして未解決の暗殺事件」という文章に惹かれ、どういうことだろうと関心をもって読み始めた。タイトルの「カスパー・ハウザー」は、少年が保護されたときに紙に書いた名前である。少年は長らく幽閉され、水とパンだけを与えられて生き続け、ある日突然に謎の男に連れ出され、街中で置き去りにされ保護される。人との触れ合いの経験もないなか、未知の世界にとまどう。彼を理解しようと謎めいた出生の秘密を明らかにしようとするが、どれも徒労に終わる。高貴な出であるが、存在そのものを隠し通す必要があるのでは?と人々は邪推する。謎の集団に襲われ、殺されかけるが、生き延びる。人々
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Posted by ブクログ
謎に包まれたカスパー・ハウザーの生涯を描いている。多分に想像が含まれていることは当然承知の上だが、どこまで実際の記録に忠実なのだろうか?割と最近の、13歳頃まで監禁されて育った少女の事例ではついぞ健常なコミュニケーションや運動はできずじまいだったと思うので、本書におけるカスパーのほぼ普通の人間と変わらない言動には疑問符が残った。
とはいえ、自らと異なる、そして微妙にコンプレックスを刺激される存在を理解できず、疑心暗鬼にかられる人間の悲劇としての面白さは十分楽しめた。実際の彼はこのように苦しみながら死んでいったわけではなく、一人でも心から親身になってくれる人間が身辺にいたと思いたい。