藤野知明のレビュー一覧

  • どうすればよかったか?

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    「興味深い」では片付けられない重い1冊。
    統合失調症。治療を受け、症状が比較的落ち着いている人が社会に出て日常生活も送れるというのはTVで見たりして知っていたけれど、治療を受けずにいた場合のモデルがこちらなのであろう。
    両親は2人とも医師でありながらも、娘が発症しても、頑なに治療を受けさせようとしなかったという特殊な例であるが。
    弟である著者は、姉の様子がぜったいにおかしい、受診させるべきと両親に訴えるも「入院させたら余計悪くなる」と拒否。
    両親の生い立ちとともに、子どもたち(姉と著者)の成長過程や姉の症状の変化、親の対応、日常的にそれを目の当たりに著者の心情が出ていて本当にリアルに感じた。

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    2026年05月14日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    著者としては、姉が両親から医療を受ける権利を侵害された問題を記録したドキュメンタリーだといえます、と。

    まずは問題を見つけること、ミスをしたときはミスをミスと認めることからはじまる。

    自分に置き換えると、ありがたくも意図せずに、とある家族に生まれて育ち、学校や社会との関わりを持ちつつ、大人になって自分の家族を作ってみていま15年くらい、外に開かれている部分もあるけどうちの場合は価値観は夫婦でそこそこ一枚岩、夫婦で意見が食い違って子どもを混乱させそうなときは、話し合って同じ方向を向くようにしている。
    そのあり方はこの著者のご両親とも同じかと思う。

    家族はなにかあるたびに、右か左かの選択をし

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    2026年05月12日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    自分達で治してあげたかったと言う印象よりは「ご自身がお医者様なのに娘は〜」とか、認めたくないってのがあったのかなぁと思いながら読み進めたが、最後の父へのインタビューを読みながらなんだかとても悲しくなってしまった。

    父、祖母と認知症の介護を経験したが、こうするのが正解なんてないし、ある目線では虐待に見えてもある目線ではそうとも言えなかったり…
    結果タイトルに帰結する。

    凄く考えさせられる素晴らしい作品でした。
    映像作品もチャンスがあれば見てみたいと思います。

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    2026年05月09日
  • どうすればよかったか?

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    私にも弟がいるが、果たして逃げずに向き合ってくれるだろうか、そして私は向き合えるだろうか。監督の行動に感服します。
    自宅のドアに南京錠をかけて閉じ込める、これは昔の日本で行われていた私宅監置、いわゆる座敷牢を思い出し、呉秀三を読み返したくなった。
    両親は医師であり、自分達で治してあげたかったのではないかな。期待していた出来のいい娘が統合失調症だとは信じたくはなかったでしょう。当時は精神分裂病と呼ばれ偏見が大きかった。未だタブー視され実情を知る機会が少ない問題をこのような形で公開してくださり、感謝します。

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    2026年05月04日
  • どうすればよかったか?

    購入済み

    考えさせられた

    弟が同じ病気だ。作者に近い状況で、両親は私が私なりの気持ちで弟と深く関わるのを嫌がった。だが親も年老い、弟も50代。自分が深く関わらざるを得ない日もそう遠くないと、この作品を読み改めて感じた。「姉にできるだけ楽しんで欲しい」その気持ちに強く共感した。また、作者が感情ではなく、物理的に起こったことを冷静にまとめていて、この病気になると、考え方や感じ方がまるで普通の人と違ってしまい、普通の人からすると奇行が出てしまうというのをよく理解できた。私も作者と同じく、弟に幸せな気持ちを感じて欲しい。弟の真の姿を受け止め、どうすれば幸せに慣れるのか考えてあげたい。そして、普通とは違う人を閉じ込めて隠さなくて

    #タメになる #共感する #深い

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    2026年05月01日
  • どうすればよかったか?

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    本を読むのが遅い私が2日間で読み終えました。

    読んで欲しい。

    ただそれだけです。

    映画も観ました。


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    2026年04月19日
  • どうすればよかったか?

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    いつも古本しか買わないけれど、これは早く読みたくて珍しく新品を買った。

    「残り時間がなくなっていくような感覚がありました。」

    そんな焦りがうまれるのも当然。最初に急性症状が出て救急車を呼んだ日から、姉を医療に繋げるまでに25年も要してしまったのだから。

    「姉ともっと会話ができるようになりたい」
    幼い頃、姉に優しくしてもらった弟の
    切実な願いだったことでしょう。

    全体的にとても拙い文章だけど、いや、拙い文章だからこそ逆に伝わってくることもあって良かったのかもしれない。もちろん上手い文章のほうが読みやすいけれど、この本は編集者の手助けが入りすぎていないように感じられるところが良い。それだけ

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    2026年04月10日
  • どうすればよかったか?

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    うーん。どうすれば良かったのだろう。

    私は、一部noteにも書いているけど、統合失調症のサバイバーで、まさにここに書かれていたような内容を、自分の家族が感じ取っていたのだろうと想像しながら読んだ。

    私の場合は、私自身が早めに受診して治療を受け、障害者雇用ながらも社会に復帰して、現在は無事働いているので、この本の家族に起こったようなことを経験した当事者でもありながら、同時に健常者で全く無関係で居たいような不思議な気持ちで本書を読み終えた。
    ドキュメンタリーを観ていないので、私がこの本について言えることは極めて限られるが、当事者としては、この本を書かずにはいられなかった家族の一人の気持ちが、極

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    2026年04月05日
  • どうすればよかったか?

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    映画の方は観ていないのだが、タイトルが気になったのと、このご家族が地元の方だと知って手に取った。表紙を一見しただけで、重い内容であることは予想できるのだが、タイトルで著者が読者に投げかける問いには、きっと何かしら自分も考えさせられるものがあるのだろうと思いながら読み始めた。
    なんともやりきれない話だった。「どうすればよかったか?」という問いは姉に対してではなく、両親に対してのものだった。なぜ姉を受診させるまでに25年もかかってしまったのか。
    両親ともに医師で、姉も医学部に入学。教育虐待のみならず、姉が統合失調症を発症した後、受診をすすめても世間体を気にして病気であることを認めようとせず、「あな

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    2026年04月05日
  • どうすればよかったか?

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    医師の両親と医学部の姉。発症した姉を認めず閉じ込めた両親を「悪」と断ずるのは容易いが家族ゆえの葛藤も透ける。適切な治療から遠ざけられた状況に「どうすればよかったか」という問いが巡る。読み進める手が止まらない一冊だ。

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    2026年03月23日
  • どうすればよかったか?

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    お姉さんが統合失調症になり、そこから回復出来なかったことを本当は両親のせいにしたかっただろうに、かなり恨んでいただろうに、本の中では決してそう言わない、むしろ両親を一方的に悪者にしないように書かれていると思う。凄いことだ。どれほど我慢してきたのだろうか、著者は本当にすごい人だと思う。

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    2026年03月13日
  • どうすればよかったか?

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    一気読み。
    どうすればよかったのか?なんでこんなことになったのか?に対する著者の答えが、ミスを認めることなのがすごく腑に落ちた。

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    2026年03月10日
  • どうすればよかったか?

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    映画を見てから、一気読みした。
    ご両親の選択は、とても取り返しのつくものじゃないけど、悪意で選んだものではないとは思う。
    筆者が最後の方に言っていたけど、ミスが起きたんだと思う。
    ご両親なりに考えて、最良と思ったんだろう。

    でも、明らかに間違っている。
    私たちも、心から良かれと思って選んだものが最悪の事態に陥る事があると思う。
    迷ったり何か蹴ったする時は、第三者の客観的な意見を聞くべきと思った。

    お姉さんのたまに見せる愛らしい様子が、救いになりました。

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    2026年03月09日
  • どうすればよかったか?

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    自分の記憶に深く刻まれたドキュメンタリー映画。
    お姉さんの棺桶に論文を入れるお父さんに怒りを覚えたこと。最後のお姉さんのピースする姿に泣けたこと。
    苦しむ娘と、「鈍感」で「愚か」な両親。

    壮絶な家族の物語。
    本当に「どうすればよかったか?」

    書籍化にあたって、映画で描かれなかったことと、「どうすればよかったか」の答えが導き出されていて、映画に魅せられた観客の1人としては読まずにはいられない本だった。
    いくつもあった岐路。
    そのチャンスをことごとく逃した家族。

    何度もお姉さんのお茶目な姿が目に浮かぶ。
    あの健やかさを取り戻すチャンスはこんなにもあったのなに。

    ほんの少しの親の愛情の踏み間

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    2026年02月26日
  • どうすればよかったか?

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    統合失調症の姉とその両親の生々しい姿を描いた映画に衝撃を受けた。この本は映画には収まらなかった制作中の葛藤や家族のやりとりが綴られている。

    壮絶な病に家族が飲み込まれて混乱を極める重たい話なのに、目をそらさず一気に読めてしまった。淡々と冷静な語り口でありつつ、家族への優しい温度感が保たれているのだと思う。

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    2026年02月22日
  • どうすればよかったか?

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    身内に当事者がいる立場として、本作は決して他人事ではなく、藤野監督のおかれている状況に共感しながら読んだ。
    映画も観ているが、文章からは両親の判断は誤っていたのではないか、もっと早く医療に繋げられていたのではないかという監督の自責の念が、よりはっきりと伝わってきた。
    姉を人として尊重し、ねばり強く向き合う姿勢には監督自身の優しさと覚悟を感じた。

    一方で、身内は精神病棟への入院が長期化してしまい悪化したため、入院するかしないかの二択の話ではない気がした。(著者も実体験から十分認識されていると思うが)

    現在進行形で、どうすればよかったか?どうすればよいか?と悩まされているが、このドキュメンタリ

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    2026年02月01日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    映画はみていない。書評をみて興味を持った。内容は壮絶。姉、母親、父親、著者。表紙をみれば幸せな家庭だったことがわかる。異変を示した姉を病院で診療させることを拒否する両親。なんとかしようとした著者のノンフィクションだ。世間の偏見や当時の病院の医療体制への不安などから、両親は診療を拒否したようだ。それによって、それぞれの人生は一変してしまった。姉は25年たって診療を受けることができたが、まもなくがんが発覚し、亡くなる。母は認知症の末に死去。父は90代後半まで生きた。著者は人生を大きく左右された。自身も精神に不調をきたすのではないかと不安な歳月を送ったという。失ったものも大きかっただろう。著者の抑制

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    2026年05月19日
  • どうすればよかったか?

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    映画を補完してくれる監督による解説本。
    母という呪縛を最近読んでいたからか、親による教育虐待という意味では同じだなと、20年以上何ら手を打ってくれなかった、20代から40代という本来色んなことにチャレンジできる時間を奪われたその無念たるや。
    それでも監督でもある弟は姉のいる家族を見捨てず関わってこられたことは、誰もができることではないと感服しました。

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    2026年05月02日
  • どうすればよかったか?

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    著者自身も含めて家族全員、もっと幸せになる道もあったのでは、と考えさせられた。
    皆んな善良なのに、時代と運が悪かった。

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    2026年04月25日
  • どうすればよかったか?

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    昨年だったか一昨年だったか、本書の元となった映画が劇場公開され、数十年ぶりにミニシアターに公開作品を観に行った。
    50人程度の収容人数の劇場だったが満員で、パイプ椅子が追加されて公開されていたことを覚えている。

    本書は、著者が自身の姉を撮影したドキュメンタリー映画を書籍化したもの。
    著者は、姉の様子が明らかにおかしいことに気づいていて、それでも医療の助けを拒んだ両親を説得もできず、著者自身も苦しみ、いざとなった時に、姉の症状を確認してもらえるよすがにしたいと撮影を始めたという。

    著者も言及しているが、発症からこれほど時間が経っていても、きちんと治療を受けることでこんなにも状況が改善するなら

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    2026年04月10日