藤野知明のレビュー一覧

  • どうすればよかったか?

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    映画の鑑賞から時間が経ったものの、内容の補完としては非常に重要なものだった。
    作品の冒頭から、断片的な記録といった体裁だからこそのインパクトがあったのは間違いないが、本著を踏まえて眺めると登場人物たちの「どうすればよかったか」という問いへの答えは、より一層複雑であることがうかがい知れる。
    著者の経歴は今なお特異なものに映るが、この家族の関係性の中で野心的な形で結実したことが理解できた。

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    2026年07月11日
  • どうすればよかったか?

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    問題というものは、問題が存在するという認識がないと解決しないということです。
    (本書179頁より引用)

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    2026年06月18日
  • どうすればよかったか?

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    職業柄読まねばならぬと思っていたが、読み始めたら一気読みだった。本書の筆者は映像作家の方だが昨年同タイトルの映画を公開。マイナーながらヒットしたように思う。著者は基礎医学研究に従事する医師夫婦の長男であり、統合失調症を患った姉を持つ。本書で扱うのは、医師夫婦のもとにいたにも関わらず、疾患を否定され、適切な医療を受ける機会を失っていた姉の記録。統合失調症は多くの方が漠然としたイメージでしか知らないと思うが、人生のある時期から幻覚(幻聴が多い)と妄想(ありもしないことだが本人が思い込み修正不能な思考内容)で特徴づけられる症状を呈し、社会性や認知能力を低下させていく疾患である。男性では思春期に、女性

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    2026年06月09日
  • どうすればよかったか?

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    優しく優秀だったお姉さんに、医学生だったある日、突然"統合失調症"の急性症状が出た。その日から、共に医者で研究者だった両親は娘の病気をなかなか認められずに家に留めおき、25年もの間、お姉さんは医療を受けられなかった。

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    2026年06月09日
  • どうすればよかったか?

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    「興味深い」では片付けられない重い1冊。
    統合失調症。治療を受け、症状が比較的落ち着いている人が社会に出て日常生活も送れるというのはTVで見たりして知っていたけれど、治療を受けずにいた場合のモデルがこちらなのであろう。
    両親は2人とも医師でありながらも、娘が発症しても、頑なに治療を受けさせようとしなかったという特殊な例であるが。
    弟である著者は、姉の様子がぜったいにおかしい、受診させるべきと両親に訴えるも「入院させたら余計悪くなる」と拒否。
    両親の生い立ちとともに、子どもたち(姉と著者)の成長過程や姉の症状の変化、親の対応、日常的にそれを目の当たりに著者の心情が出ていて本当にリアルに感じた。

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    2026年05月14日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    著者としては、姉が両親から医療を受ける権利を侵害された問題を記録したドキュメンタリーだといえます、と。

    まずは問題を見つけること、ミスをしたときはミスをミスと認めることからはじまる。

    自分に置き換えると、ありがたくも意図せずに、とある家族に生まれて育ち、学校や社会との関わりを持ちつつ、大人になって自分の家族を作ってみていま15年くらい、外に開かれている部分もあるけどうちの場合は価値観は夫婦でそこそこ一枚岩、夫婦で意見が食い違って子どもを混乱させそうなときは、話し合って同じ方向を向くようにしている。
    そのあり方はこの著者のご両親とも同じかと思う。

    家族はなにかあるたびに、右か左かの選択をし

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    2026年05月12日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    自分達で治してあげたかったと言う印象よりは「ご自身がお医者様なのに娘は〜」とか、認めたくないってのがあったのかなぁと思いながら読み進めたが、最後の父へのインタビューを読みながらなんだかとても悲しくなってしまった。

    父、祖母と認知症の介護を経験したが、こうするのが正解なんてないし、ある目線では虐待に見えてもある目線ではそうとも言えなかったり…
    結果タイトルに帰結する。

    凄く考えさせられる素晴らしい作品でした。
    映像作品もチャンスがあれば見てみたいと思います。

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    2026年05月09日
  • どうすればよかったか?

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    私にも弟がいるが、果たして逃げずに向き合ってくれるだろうか、そして私は向き合えるだろうか。監督の行動に感服します。
    自宅のドアに南京錠をかけて閉じ込める、これは昔の日本で行われていた私宅監置、いわゆる座敷牢を思い出し、呉秀三を読み返したくなった。
    両親は医師であり、自分達で治してあげたかったのではないかな。期待していた出来のいい娘が統合失調症だとは信じたくはなかったでしょう。当時は精神分裂病と呼ばれ偏見が大きかった。未だタブー視され実情を知る機会が少ない問題をこのような形で公開してくださり、感謝します。

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    2026年05月04日
  • どうすればよかったか?

    購入済み

    考えさせられた

    弟が同じ病気だ。作者に近い状況で、両親は私が私なりの気持ちで弟と深く関わるのを嫌がった。だが親も年老い、弟も50代。自分が深く関わらざるを得ない日もそう遠くないと、この作品を読み改めて感じた。「姉にできるだけ楽しんで欲しい」その気持ちに強く共感した。また、作者が感情ではなく、物理的に起こったことを冷静にまとめていて、この病気になると、考え方や感じ方がまるで普通の人と違ってしまい、普通の人からすると奇行が出てしまうというのをよく理解できた。私も作者と同じく、弟に幸せな気持ちを感じて欲しい。弟の真の姿を受け止め、どうすれば幸せに慣れるのか考えてあげたい。そして、普通とは違う人を閉じ込めて隠さなくて

    #深い #タメになる #共感する

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    2026年05月01日
  • どうすればよかったか?

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    本を読むのが遅い私が2日間で読み終えました。

    読んで欲しい。

    ただそれだけです。

    映画も観ました。


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    2026年04月19日
  • どうすればよかったか?

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    いつも古本しか買わないけれど、これは早く読みたくて珍しく新品を買った。

    「残り時間がなくなっていくような感覚がありました。」

    そんな焦りがうまれるのも当然。最初に急性症状が出て救急車を呼んだ日から、姉を医療に繋げるまでに25年も要してしまったのだから。

    「姉ともっと会話ができるようになりたい」
    幼い頃、姉に優しくしてもらった弟の
    切実な願いだったことでしょう。

    全体的にとても拙い文章だけど、いや、拙い文章だからこそ逆に伝わってくることもあって良かったのかもしれない。もちろん上手い文章のほうが読みやすいけれど、この本は編集者の手助けが入りすぎていないように感じられるところが良い。それだけ

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    2026年04月10日
  • どうすればよかったか?

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    うーん。どうすれば良かったのだろう。

    私は、一部noteにも書いているけど、統合失調症のサバイバーで、まさにここに書かれていたような内容を、自分の家族が感じ取っていたのだろうと想像しながら読んだ。

    私の場合は、私自身が早めに受診して治療を受け、障害者雇用ながらも社会に復帰して、現在は無事働いているので、この本の家族に起こったようなことを経験した当事者でもありながら、同時に健常者で全く無関係で居たいような不思議な気持ちで本書を読み終えた。
    ドキュメンタリーを観ていないので、私がこの本について言えることは極めて限られるが、当事者としては、この本を書かずにはいられなかった家族の一人の気持ちが、極

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    2026年04月05日
  • どうすればよかったか?

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    映画の方は観ていないのだが、タイトルが気になったのと、このご家族が地元の方だと知って手に取った。表紙を一見しただけで、重い内容であることは予想できるのだが、タイトルで著者が読者に投げかける問いには、きっと何かしら自分も考えさせられるものがあるのだろうと思いながら読み始めた。
    なんともやりきれない話だった。「どうすればよかったか?」という問いは姉に対してではなく、両親に対してのものだった。なぜ姉を受診させるまでに25年もかかってしまったのか。
    両親ともに医師で、姉も医学部に入学。教育虐待のみならず、姉が統合失調症を発症した後、受診をすすめても世間体を気にして病気であることを認めようとせず、「あな

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    2026年04月05日
  • どうすればよかったか?

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    医師の両親と医学部の姉。発症した姉を認めず閉じ込めた両親を「悪」と断ずるのは容易いが家族ゆえの葛藤も透ける。適切な治療から遠ざけられた状況に「どうすればよかったか」という問いが巡る。読み進める手が止まらない一冊だ。

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    2026年03月23日
  • どうすればよかったか?

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    またすごいものを読んでしまった、映像も見てみたい。黄色の背景に黒字タイトルという危険を知らせる補色の組み合わせの装丁は意図的なものなのだろう。著者は自身をサイコパスというが、とても誠実に家族と向き合い最期まで付き合った責任感の強い人だと思う。ここまで曝け出すことには想像以上の葛藤があっただろうけれど、救われる人もいるだろう。程度はあれど、側からはみえない、その家庭ごとの闇の部分を照らしてくれた。間違いを認めないと問題がなかったことになり、問題は解決されない。という箇所がひどく印象に残った。私自身の、どうすればよかったのか、という問いを見つめることになった。

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    2026年07月03日
  • どうすればよかったか?

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    なんとも言えない気持ちになった。
    すごく淡々と書かれてるからこそ、やるせなさと失望感が伝わってくる。両親共に高学歴だけど人間味が感じられなかった。きっと苦悩したんだろうけど、なぜ最後まで自分たちで医療にかかろうと思わなかったんだろう。
    始めはきっと受け入れられず、著者の言うように自分たちでどうにかできたらって思いもあったかもしれない。だけどそれが何年も続いて悪化していってるのに、南京錠をかけてまで現状維持しようとする感覚が理解できず怖かった。

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    2026年07月01日
  • どうすればよかったか?

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    統合失調症という病気について、そして家族について、改めて考えさせられた一冊。

    どうすればよかったか?という問いは監督自身や監督のご両親だけでなく私たちにも投げかけられている問いであるように感じ、考えても考えてもなかなか答えが出せない。
    だからこそ、考え続けたいと思った。

    重い内容だけに、読んでいて辛い部分もあるが、一気に読むことができた。映画も観てみたい。

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    2026年07月02日
  • どうすればよかったか?

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    藤野知明のどうすればよかった?を読んだ。
    普通は本が話題作になり映画化されるのだが、本書の場合は映画が先で、本も出してみないかと出版されたそうだ。
    内容的には、お姉さんの統合失調症の発症に対する両親の対応のドキュメントなのだが、最後まで読んでみると、確かにタイトルのどうすればよかったのか?はぴったり来る。
    フィクションなら、私の評価は低かったかもしれないが、ドキュメントなので著者の葛藤や両親の対応についても、色々考えさせられてしまう。
    私も年齢を重ねて人生を振り返ることも多くなり、父も今年100歳になるので考えてしまう。
    映画も観てみたいものだ。

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    2026年06月09日
  • どうすればよかったか?

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    映画は見ておらず、本だけ読んだ。

    とにかく淡々と語られる印象。あえて、そう書いてあるのだろうか。

    一気に読んで、内容がまだ消化できていない。
    この本は、統合失調症を発症した理由を究明するものではないという。ただ、発症後にどうすればよかったかを、過去をたどりながら考えている感じ。

    今となって、部外者の立場からは、病院なりサポートなりあったんじゃないの?って思うけれど、当時は統合失調症や、精神科のイメージも違ったんだろうと思う。


    印象的だったのは、「存在しない問題は解決しない」という言葉。
    問題というものは、問題が存在するという認識がないと解決しない。この方の家の問題は解決するまで25年

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    2026年06月02日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    映画はみていない。書評をみて興味を持った。内容は壮絶。姉、母親、父親、著者。表紙をみれば幸せな家庭だったことがわかる。異変を示した姉を病院で診療させることを拒否する両親。なんとかしようとした著者のノンフィクションだ。世間の偏見や当時の病院の医療体制への不安などから、両親は診療を拒否したようだ。それによって、それぞれの人生は一変してしまった。姉は25年たって診療を受けることができたが、まもなくがんが発覚し、亡くなる。母は認知症の末に死去。父は90代後半まで生きた。著者は人生を大きく左右された。自身も精神に不調をきたすのではないかと不安な歳月を送ったという。失ったものも大きかっただろう。著者の抑制

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    2026年05月19日