婚約者に蔑ろにされた主人公が、婚約者の血縁と結託して逆転するざまあ劇という、よくある話だけではないところが奥深かった。
女神からの神託に関する設定からしてよく練られていたと思う。
ここからして、最後の逆転劇やざまあ展開の伏線になっているのが熱い。
また味方のいない帝国で、四代公爵との駆け引きから入ったのも面白かった。
ヒーローそっちのけかい!という。
地盤固め大切です。
そのヒーローと主人公のディアナ自身が、国のことに頭を巡らせているせいか、最初は自身の気持ちに鈍いところが愛おしいという。
ディアナに至っては、相手からの気持ちにも鈍感というね。
ヒーローは、何だかんだで気付いたし、途中からそのために動いていたのでよしとしよう。
意外だったのは、今回の黒幕ともいうべき人間の行動。
ざまあされる立場ではあったのだが、それに懲りていないというか何というか。
行動理念が狂っているのに分かりやすく、そのためには自身がこれまで結託していた相手を平気で裏切るという。
前述の女神からの神託の件で確かにざまあは食らったのに、本当に懲りていない。
これは、今後もヒーローは大変かもしれない。
ともあれ、本当によく練られた作品だったと思う。
またディアナの立場にちゃんとヒーローがツッコミを入れてくれたのも爽快だった。
確かに、おかしいもの。
その余波を受けて、ちゃんとディアナの立場を真に理解していなかった人たちが揃ってざまあを迎える展開は本当に爽快だった。
普通は婚約者と、その婚約者をたぶらかした相手がざまあされて終わるところが、派生して凄いことに。
寧ろこちらは些末なことになっているまであった。
婚約者に蔑ろにされるヒロインの話も、まだまだ色々派生できるのだなと、その可能性を感じた作品だった。