ピンク地底人3号のレビュー一覧

  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    『カンザキさん』がめちゃくちゃ好みだったのでピンク地底人3号さんのこちらの作品も読みました!

    やっぱり私にはこの疾走感とのめり込んでしまうような文章、展開がとっても大好き!!ブラックユーモアが好きな人は好きだと思います!
    気がつくと幻想と現実が入り混じるのも読んでいて楽しい!関西弁の語り口が好みが分かれるかもしれません。

    前作もそうだったのですが、描かれる愛が結構狂気的…。妄執、執着にも感じて恐ろしかったです。

    万引きGメンのアカリが運命の人カオルさんにあてた恋文という形で話が進んでいきます。
    万引きGメンについて深掘りされていて、思考など初めて知るようなことがたくさんありました。
    万引きをする人の気持ちも代弁するような描写もあり、現実に万引きをしてしまう人もこんな気持ちなのかなぁと想像していました

    追いかけたい作家さんがまた増えました

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    2026年08月15日
  • カンザキさん

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    超絶ブラック企業の配送会社で働くことになった主人公ノミくんの話。
    会社にはいつでも優しい人格者のミドリカワさんと危険な業務をさせ、暴言、暴力は当たり前の悪魔のようなカンザキさんという先輩がいた。

    好き嫌い分かれる作品のようだけど、私はめちゃくちゃ好みでした!作者の方が笑ってほしいと話していた通り、文章のコミカルさや配送会社のぶっ飛び具合が面白かったです!

    同期のモリくんはカンザキさんから期待されていると話す。ストレスでオムツを履きながらでも出勤。カンザキさんから愛されたい、認められたいと願う。

    主人公ノミくんもミドリカワさんに認められたい、ミドリカワさんの助手席が自分ではなく後輩のコンドウくんと交代になったとき…。ノミくんのあの感情はもはや嫉妬。

    ツッコミどころ多すぎるし、面白すぎる!!もうみんなカオスでした
    ちなみに、カンザキさんのヤバさは言うまでもなく…。

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    2026年08月11日
  • カンザキさん

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     劣悪なんて言葉では語れない地獄。いやでも、地獄ってのも安いようで、これまた難しい。
     ヤニにまみれた魔王、てか魔神?タイトルに宿るその名を口にしてはならないと、マインドが拒絶する。誰に言われたでもないタブーが、昔観た金ローをフラッシュバックさせた。
     ごった煮のモノローグが駆け抜け、減光されたシーンがスクリーンに映し出される。
     不快だと思ってた夏なんて、屁でもねえんだな。

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    2026年07月04日
  • カンザキさん

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    人間、認めてもらい褒められるのは喜び。一番辛いのは無視。そこを逆手にとって洗脳的に行われるパワハラ。ヒヤヒヤしながら、読みました。令和の時代、こんな企業がなくなっている事を祈りたい。

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    2026年05月20日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    ネタバレ

    カンザキさんが好みだったので読みました。
    Gメン(万引きを捕まえる保安員)のお話。
    まず、Gメンって本当にいるんだ!と思った。

    初めて保安員になって、全然万引き犯を捕まえられる自信がない心境や、捕まえたあとの心境や、捕まえられるようになっていったあとの心境、その後のスランプの心境、誤認したときの心境などが、目が離せなかった。

    この小説自体が、手紙になっていて、その手紙の送り先が途中で登場し、さらにその人が万引き犯というところも面白かった。
    最後、え?主人公も万引きしちゃうの?と思って、読むのを止められなかった。でも、万引きしてないんだよね、と安心した。けど、最後におもちゃの指輪をしていたということは、やっぱり万引きしてしまったの?よくわからないけど、全体的に面白かった。湖に飛び込みたいみたいな描写はどういう意味なんだろう?読解力がないのでよくわからなかった。

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    2026年09月18日
  • カンザキさん

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    BSテレ東「あの本、読みました?」で紹介されていたので気になって手に取りました。読みやすいけど、文芸作品なんだなぁと感じる本です。野間文芸新人賞だけに。当然か。
    鬱病がちでなんとか6年かけて大学は卒業したものの就職できずに引きこもっていたノミくんは以前働いていた家電量販店の下請け配送会社で出会ったカンザキさんのことを記憶から消せない。いつでもそこにカンザキさんが現れる。今は辞めて10年も経って、打ち合わせで会食するような(多分)作家になっていて、5歳の息子もいるのに。それほどまでの圧倒的な暴力・支配力を示した、カンザキさんのいた会社時代の日常が語られていく。
    配送会社の中での正義ってやっぱり体が大きいことなんだろうな。後は続けられる体力と腕力があったら段取りとかだろうか。そんな狭い世界で暴力に絡め取られたらそりゃぁ抜け出せないか。会社がこれを放置しているのはこの理不尽に生き残れる者だけでいいと思っているから?とかまともに考えていくのが馬鹿馬鹿しいほどのお話でした。存分に社会人いじめられ追体験してください。
    読んで楽しくなりたい人には向きません。高校以上。

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    2026年09月16日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    新感覚!!
    現実と空想?とのあわいのリアルなお話のような夢の中のお話のような…浮遊感と万引きの手口の現実感。
    カンザキさん、も読んでみたいけど暴力は苦手だしなぁ

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    2026年09月05日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    万引きGメンのお話し。突破ファイルとかナントカ24時みたいの見て万引きGメンてプロフェッショナルでカッコいいやんみたく思ってたけど。人を見たら泥棒と思え的な日常で、これ嫌な性格になるヤツやん。
    能力を発揮できていたのにスランプになり、大失敗もしてしまう。そして、自分が万引きしそうになる。いや、万引きしたのか夢想しただけなのかよく分からない。万引きがちょっと魅力的にも思えてくる。あかんやん。
    新しい世界でした。

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    2026年08月23日
  • カンザキさん

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    トラウマっていうのはこうやって植え付けられるのだな。目の前の圧倒的不条理から即刻立ち去るべきなのに、逃れられずに従ってしまうあの感じをゾクゾクと体感しながら読んだ。元々劇作家なだけあって、文章から画が立ち上がってくるし、会話文も心地良かった。

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    2026年08月16日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    良かった。万引きGメンという馴染みない職業が人を描くのにここまで適しているとは。万引きする人の描写、捕まえる主人公の心情、全てが真に迫って没頭して読んだ。結末も個人的にとても好みで良かった。地元のスーパーが出てきたのも嬉しかった。

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    2026年07月20日
  • カンザキさん

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    ネタバレ

     評価が低いのは主人公の精神年齢が低く荒唐無稽と思っている人が多いからだと思う。実に奇想天外で興味深い作品だと私は感じた。損な役回りを受けたくない気持ちや一人に期待して裏切られたら空想に避難する気持ちは非常によく分かる。カンザキさんは身勝手で自分の威厳を保つために、新人の粗探しをして言葉の揚げ足を取る。こんな人が一人でもいれば、辞めたくなる。煙草を額に擦り付けられる等まで酷くはないが、身に覚えがありすぎました。   最後は音から連想して過去の記憶にカンザキさんが現れてしまうという幕切れだが、夢や空想にパワーハラスメントをしてくる人物が出てきたら逃げなきゃダメだよと主人公に言いたくなる。五感から連想して妄我に浸る筆致が巧みでした。
    精神疾患から休職している方やハラスメントに合っている方なら、本作を読んで共感できるのではないか。純文学こそ、社会的マイノリティの方に読んでほしい。個人的にエンタメ小説より共感できる。

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    2026年07月16日
  • カンザキさん

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    かわいいニコちゃんクッキーがタバコをふかしている。なんなんや、このかわいいのか不穏なのかわからん表紙は。
    ホラー脳になりつつあるから、カンザキさんというのは怨霊の類か、と思いながら読む。
    当たらずとも遠からずな存在だったことが恐ろしい。
    鬱で引きこもりだった主人公は、留年しながら六年で大学を卒業したものの就職はできずまた引きこもり、それではいかんと一念発起して、家電配送会社の配達員として働くことになった。
    唯一優しく指導してくれるミドリカワさんに心酔し、慣れない肉体労働に勤しむ主人公。
    新人はいろんな正社員と配達パートナーを組まされるのだが、そのうちの一人のカンザキさんがえらいパワハラ野郎やった。暴言暴力無茶な命令のオンパレード。カンザキさんはいろんな新人のトラウマになった。カンザキさんと組まされて辞めていく新人は山のようにいた。
    主人公も、もれなくそうだった。
    この話はなんでもない日常の描写から始まる。その中に主人公はカンザキさんの要素を見出し、日常の折々でカンザキさんの存在を感じ、カンザキさんとの出会い、カンザキさんと一緒に仕事をしていた時のことを思い出す。
    もうカンザキさんに取り憑かれとるやないか。話の展開もまるで夢か妄想を描いているようや。主人公は本当に生きてるんやろうな、そんで結局このポップな表紙はカンザキさんと何の関係があるんや。読み終わってから見返すといよいよグロテスクや。
    カンザキさんがどんな風にヤバいのか、ぜひ読んで確認してや。

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    2026年07月03日
  • カンザキさん

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    没入感がたまらん!映像が浮かぶ!
    浮かび上がる個性的な面々。
    カンザキさん!ノミくん!妙にリアルで絶対にありえない言葉と身体の暴力の連続。でも、嫌じゃない感覚で読めてしまう。言葉にするのが難しいんだけど、初めての読書体験。

    ストーリーは
    家電配送の職場にいる、
    超暴力的でパワハラ、モラハラ全開のカンザキさんと、鬱病を患っている新入社員ノミくんの話。
    他にも個性的な同期や先輩、その仲間達に対する複雑な感情など、描写が見事。

    どこまでも理不尽で犯罪級の暴力をふるう、
    カンザキさんなんだけど、なぜか憎めないのは、
    理不尽さが常識を飛び越えて、存在するわけないやん!ってレベルのキャラだからか?

    どこかドライでおかしみのある文章と、
    ノミくんの関西弁が良い味を出している。

    ノミくんのカブトムシに関する妄想のあたり、
    好きすぎる。ツボった。

    ババヤガの夜を彷彿とさせる暴力小説。
    身近な家電配達員という設定も
    良き。

    自分の表現力のなさがもどかしいが、
    とにかく、面白かった!
    他に類を見ない独創性に脱帽!

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    2026年06月20日
  • カンザキさん

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    怖かった。

    トラウマになるほど恐怖を植え付けられた人には、頭でどう考えても体が動かない。正常な判断ができない。

    会話自体は可笑しくて笑えてしまうところもあるけれど、起こっていることはシリアスで、主人公の務めている運送会社の闇を十分に感じた。

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    2026年03月06日
  • カンザキさん

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    昨年年末に洗濯機壊れて急遽在庫がある物で決めて届けてもらったんだけど缶コーヒーの1本でも差し上げればよかったと思った
    モリちゃんの気持ちわかるわー私もポジティブに考える方だから

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    2026年02月20日
  • カンザキさん

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    ☆4.5 怖い
     小谷野さんから。
     中篇。描写で読ませる。お仕事小説……といふより、カンザキさんに焦点があたった恐怖小説かもしれない。

     アルバイトあるある。いやな人間あるあるが詰めこまれてゐる。それをポップな文体ですいすい読めるのは技倆のなせるすごいわざ。しかも妙なリアリティがある。最後のたたみかけのスピード感、速い速い。そして、最後の場面が最初につながっていく。
     主人公の内気な関西弁なのがめづらしく、カンザキさんのヤクザな関西弁が浮きたつ。紋切り型の慣用句も気持ちよくよめる不思議だ。
     このひとの文体は見倣ふべきだとおもった。

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    2026年01月21日
  • カンザキさん

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    カンザキさんの暴挙具合は、読んでいて腹ただしかった。
    実際にカンザキさんのような勝手な人は、この時代だから、余計にいないだろうとは思う。
    自分の中の怒りを感じた本であった。
    ノミくん鬱再発してもおかしくないのに、よく頑張った。

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    2026年08月29日
  • おもちゃの指輪がほしいねん

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    ピンク地底人3号さん2冊目。
    独特の文体は個人的には特に読みづらさを感じなかった。
    全体を通して主人公からとある人へ宛てた恋文が中心というかほとんどなのだけれど、誰に宛てて書いているのかとかが見えて来て、そこからの展開が面白かった。
    ラストの純文学的な?展開も良かった。
    結局どうなったの?ではなく、そこにある残り香のような余韻を愉しみながら自分はどう考え何を思うのか、それこそが重要であり個人的な読書の目的でもあるのです。

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    2026年08月13日
  • カンザキさん

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    ネタバレ

    退職者が後をたたない配送会社に就職した主人公
    悪魔のようなパワハラ先輩からのしごきに耐え、やっと憧れの優しい先輩とパートナーとなることができた
    ただし、その幸せな時間は続かず、またパワハラ先輩とパートナーとなり、地獄の日々が始まる
    暴力の世界が巧みに描かれていて非常に臨場感があって面白かった

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    2026年05月27日
  • カンザキさん

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    可愛い表紙だけどタイトルにホラー味を感じるなーと思ったら内容も割とホラーでした。めちゃくちゃ怖い!でも、すごく面白かったです。

    めちゃくちゃブラックな家電の配送業者で働くことになった主人公の話です。同期のいけ好かないタカギ君、失敗ばかりで鈍臭いモリちゃん、仏のようなミドリカワさんという先輩と、ヤバすぎるカンザキさんという先輩に出会います。

    とにかくカンザキさんが怖すぎて…。怖いっていうのはパワハラ三昧のヤバすぎる先輩としての怖さなのですが、カンザキさんがなぜそこまで理不尽ないじめ(いじめは全部理不尽だけれど)を新人たちにするのかが結局最後まで分からなくて、それがより一層怖さを助長している気がします。
    通常二人一組で運ばなければいけない家電の運搬を主人公1人に任せるのも酷いいじめですが、階段から突き落とすとか…もう犯罪だろと思うようなことを平気でやる人間なんですよね。この場面がめちゃくちゃ怖くて、過去にパワハラを受けてた人とかはトラウマが蘇るかも…それくらい、うわーってなる感じでした。

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    2026年04月02日