薗田美和子のレビュー一覧

  • 幽霊 新装版

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     原著1937年刊行。
     幽霊と覚しきものが出現する、まあ、「怪奇」短篇小説集。
     しかし、イーディス・ウォートンはエンタメ系の小説家ではない。19歳ほど年長のヘンリージェイムズがこの女性作家を励まし、親交を深めたそうで、ウォートンはアメリカ文学史において、ジェイムズの後継者的ポジションに位置すると見られることが多いらしい。
     ウォートンの『無垢の時代』を先に読んだが、確かにジェイムズに近い地味で稠密な心理小説といったところ。もっともジェイムズほど難解な文体ではない。
     従ってシリアス文学というか、普通小説というか、いわゆる純文学系の作家である。が、どうやら幽霊小説に惹かれるものがあったらしく

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    2026年02月15日
  • 幽霊 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よかった。幽霊そのものがどうこうではなくて、幽霊を感じてしまう心理、こういう幽霊ものが私はことに好きなんである。

    そして『ゴースト』序文で言及されるスティーヴンソンとオブライエンの作品も読みたいなーと思い、なんか覚えがあるなー?とも思ったら、しっかり自分の棚にあったんである。再読したい。

    (今年はどうもイーディス・ウォートンにはまっているな。)

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    2025年12月09日
  • 幽霊 新装版

    Posted by ブクログ

    はっきりとした怖さというよりはぼんやりとした不安というほうが近い。
    結局なにがどうしてこうなったのかということがハッキリ書かれていなかったりするので、そういうのが苦手な人はモヤモヤするかもしれない。

    夫に定期的に謎の手紙が届く「柘榴の種」、人生の儚さや老いの切なさが描かれている「ホルバインにならって」、急に屋敷から人が消えてしまう「万霊節」あたりが好きだった。

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    2026年02月17日