サイモン・ヴァン・ブーイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なめらかな文章で面白い。
何もかも失い、故郷に戻り死を待つだけ。
そんな喪失感はきっと誰にでも想像できることだろう。
楽しい家族とか大切な仕事とか、楽しい出来事が起こるなんてことを考えるだけ、なんだか無駄な気がする。
そんな生活を1匹のネズミがスパッと変えていく。
登場人物に1人ずつスポットライトを当てていくように、灯を灯して、繋がりを作って、楽しみをつくって、親しみを作って、主人公にパワーと生活を楽しむことを教える。
ただ1匹のネズミと出会っただけで、おばあちゃんの生活が楽しくなっていく。
時に人のように、けれどネズミらしく。
どこまでも自然で、どこまでも日常感があって、人生こう思えたら -
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Posted by ブクログ
ネタバレ語り口や表現が少し複雑で、前半はなかなか情景を思い描けず、正直読むのに少し苦戦した。
けれど、残り3割ほどのところから一気に視界がひらけて、そこからラストまでは止まらずに読み切ってしまった。
全体の空気感は、どこか映画 オットーという男 を思わせるところがある。
なかでも心に残ったのが、
「最後まで残されたことの唯一の救いは、誰よりも愛した人たちが、その人たちがいないせいで自分がいま味わっている苦しみを経験することはないとわかっていることよ」
というヘレンの台詞。
大人になってから、誰よりも長生きしたいと思うようになった私にとって、この呟きは驚くほど腑に落ちた。
残される痛みを引き受ける -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ジェットコースター展開&胸スカ」ということで、スリルとかハラハラがあって、ざまぁ的なスカッと(もしくはおばあちゃんの一発逆転!的なスカッと)があるのかな?と思っていたのですが、それとはちょっと違ったかもしれません。
どちらかというと、物語は切なさを含みながら淡々と進んで(これがジェットコースターののぼりか?)、後半には、周りの人を巻き込みながら少し勢いを増し(ジェットコースターの下り?)、無事ゴール!……みたいな感じ……?
胸スカは……おばあちゃんの正体というか、過去が判明したあたりだったのかな……?「おおっ!おばあちゃん、すごっ!」と。
想像していたジェットコースター展開&胸スカでは -