押川典昭のレビュー一覧

  • プラムディヤ・アナンタ・トゥールとその時代(上)

    Posted by ブクログ

    まったく知らなかった世界を、初めて垣間見る好奇心が充実した満足感に変わる体験だった。

    インドネシア文学者の横川典昭が書いたプラムディア・アナンタ・トゥールという小説家の本格的な評伝だ。彼は従来からプラムディアの小説の翻訳を数多く手がけ、蘭印文学の研究を重ね、集大成としてこの大作を結実させた。彼がこの分野で著名な研究者であり卓越した表現者であることは初めて知った。

    池澤夏樹の推奨を目にするまで、プラムディア・アナンタ・トゥールの存在も知らなかった。
    彼はインドネシアを代表する小説家でアジア初のノーベル文学賞候補であった。押川は彼の波乱万丈の人生を綿密に調べ丁寧な文章で紡ぐ。

    この作品で初め

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    2026年06月04日