風間喜代三のレビュー一覧

  • ラテン語とギリシア語

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     比較言語学が専門の著者が98年に出した本の復刊。解説にも書いてあるが、「西洋古典語について『その概略をのぞいてみたいという読者のために書かれたもの』」(pp.273-4)で、「あくまで西洋古典語のしくみを一般読者向けに語ろうとするもので、一般的な文法書、西洋古典語の授業で用いられる教科書などとは趣旨が異なる」(p.274)もの。第1章から3章までは言語の系統や文字について扱い、言語の歴史が分かる部分。第4章からは発音、形態論、統語論など言語そのものの文法について、第8章は韻律、第9章は固有名詞、ということで、解説曰く特に第9章は「エッセイ的な読み物として読むことができる」(p.277)。
     

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    2025年10月25日