アリス・ロバーツのレビュー一覧

  • 飼いならす――世界を変えた10種の動植物

    Posted by ブクログ

    こういう本は大好きである.
    ちなみに10種とはイヌ,コムギ,ウシ,トウモロコシ,ジャガイモ,ニワトリ,イネ,ウマ,リンゴ,ヒト,である.ヒトとその他の動植物との長年の相互依存関係を展開してたどり着いた,遺伝子組み替え(GM)食品に関する著者の考えには,同意できないところもあるのだが,近年のすさまじい遺伝子解読の成果も踏まえて論じられる,10種の動植物の家畜化,農作物化の歴史はとても興味深い.また,最終章のタイトルは「ヒト」である.我々も気候の変化,および,他の動植物の家畜化・栽培化によって,文明を発達させることができたのみならず,その性質までも変化させてきた.

    どこに書かれていたかもう忘れて

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    2021年03月24日
  • 飼いならす――世界を変えた10種の動植物

    Posted by ブクログ

    科学技術の発展に伴い、文明以前の深いヴェールに覆われていた歴史が垣間見ることが出来るようになったことがわかる。
    専門的な見地からは、微に入り細に入りで素人目線には明快な答えがポンと出るわけでもない部分もあって無味乾燥に思えるところもあるが
    歴史のダイナミズムを捉える視座を提供する意味で、本作のような壮大なストーリーに耳を傾けることは有用だろう。

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    2023年06月25日
  • 飼いならす――世界を変えた10種の動植物

    Posted by ブクログ

    ポケモンとかラノベやゲームの影響でTame、テイムとかテイマーとかってよく聞く言葉になってる感あり。ポケモンなどではモンスターをテイムして、プレイヤーに使役させる。ともかく、本作では人類がテイムしてきた主要10種類について語られる。イヌ、コムギ、ウシ、トウモロコシ、ジャガイモ、ニワトリ、イネ、ウマ、リンゴ、ヒト。全ての面白かったが、特にイヌでの故郷について、コムギの遺伝子について、ニワトリの章で語られる遺伝子操作等についてなどが印象に残る。訳も読みやすくエンジョイできた。

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    2020年11月23日