マメイケダのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「スープ屋」と言われるとどうしても先行作品が脳内をよぎったのだが、こちらは日常ミステリではなく、スープ屋まにまにと縁のある(縁のできた)人たちの日々を二つの視点から描いた物語。
その話の主人公が対の話ではサブキャラとなり、違った視点から見ることでこれまでの話や価値観まで上書きされる感じ。
最初は嫌味だなと思っていたキャラが実は思いもしなかった実情を抱えていて見方や印象が変わることも。
凝り固まった視点だけで判断してはいけないなと、しみじみと思い知らされた。
そんなスープ屋の店長の事情は最終話で判明。
それまでの話に登場したキャラの実情とは段違いに重くて驚いたが、だからこそあのような癒しのスープを作れるのだなとより店長のことが好きになった。
よくぞここまで持ち直してくれたと。
最後の話は泣きながらもほっこりできるものなので、是非読んであたたまってほしいなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つのエピソードに対して二つの視点から描かれるのは前作と同じ。
後日談になっていることもあるので、必ずしも全く同じ時間軸を辿る話ではないけれども。
また今回は、前のエピソードの件が、後から全く別のエピソードから明かされることもあって、いやあ世間は狭いと思った。
それでいて、どうしても先に出てきた視点の人物の方に感情移入、もしくは肩入れしてしまうので、後から出てきた人の肩を持ちにくいというのは、前作と同じ印象。
これは、自分の読み方の問題であって、作風の問題ではない。
でもなあ、特に男性陣は、しっかりしてくれよと思うことが多くて。
努力を全くしない人。
諦めた人。
そんな人が多かったから余計に。
今回も登場するスープはどれも美味しそう。
スープジュレはさておき、意外に定番が多かった印象。
ゆえに想像もつきやすく、読んでいて大変お腹が空くという。
参りますなあ。
内容がまあまあセンシティブなのも、前作から一緒かなあ。
色弱のこと、身内の訃報、自身の病など。
読んでいて、考えさせれることが多かった。
果たして同じ状況に陥った時、自分は、このスープを飲んだだけで、天啓を得られるだろうか。
一歩踏み出すことができるだろうか。
自信が持てないのである。
この物語のように、きっちり解決しなかったとしても、一歩踏み出す勇気が持てますように。
自分から状況を打開できるように動き出せることを願わずにはいられない。