カン・ヨンスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人生は苦痛の連続である理由は、生き残ろうとする身体の欲望であり、生への意志である。特に生殖は、死を超えて永遠の生への欲望を実現するところにある。ある欲望に対して欠乏すると苦痛、過剰だと退屈になり、満たされたとしても別の欲望が湧き上がる。だから欲望を満たすのではなく、苦悩を減らす知恵が必要だ。つまり幸福とは「この世の苦悩をどのように見つめるか」にある。
人間のあらゆる不幸は、ひとりではいられないことから始まる。孤独と社交性は対立するもの。知的能力が低い人であるほど、誰かと一緒にいようとする。孤独は偉大な人間の特性であり、人間本来の姿に近い。
そもそも他人と自分が完全に一つになることは不可能だ。しかし自分自身とだけは唯一、完全な融和が可能である。だから、心の平和と幸福は、自分の孤独のなかでのみ生まれる。
「孤独はあなたの本当の姿を見せてくれる友」という考え方に痺れた。
人格が観点を作り、観点が世界をつくる。
幸福の真の条件は客観的な外部に求めるものではなく、自分の内部の主観的条件から求めるべき。
賢明に生き、品格を積み、教養を持って年を重ねるには、何よりも読書と思索、そして絶え間ない自己洞察が必要だ。 -
Posted by ブクログ
絶望名人ショーペンハウアーの哲学を現代社会に当てはめて分かりやすく解説されている素敵な本です。
著者はどうやら韓国人の方で、日本よりも色々な意味で苛烈な社会を生き抜かれているご様子。
著者のご年齢も相まって「40代では〜」と節々に描かれていますが、20代かもっと早くショーペンハウアーの提唱する一つの真理に気づくためにも、少しでもこの社会で生きることに思い悩んだ人は読むべきです。
決して悲観的で退廃的ではなく、建設的な内容です。ビジネス本のように章ごとにテーマがあり、コンパクトにまとめられているのでバリバリのビジネスマンにもおすすめかも。
もっと早く出会いたかった、そんな一冊になるはずです。
装幀も素敵。 -
Posted by ブクログ
何かに期待していた自分がいた。
自分の可能性への期待
未来への期待
周囲への期待
よくよく考えると、今までの自分は「期待」「欲求」に縛られた人生だった。それでどん底を経験したこともある。
だからこそ目の前のことに向き合えてなかったと最近つくづく思う。
もちろん、全く期待を失うと人生つまらなくなってしまう。
けど、自分の人生は今まで思いもよらなかったり、期待のない時に嬉しいことや楽しいことが起きていた。
そう考えると、自分が期待していたことは外的要因で偶発的に起こるものだし、何も期待せず、自分らしくいる時が1番自分の自然体であるとも考えられる。
期待をしない
これは結構大事だ。そうすることで、余計なことを考えず、目の前のことに集中したり、喜怒哀楽全開で向き合える。
人生楽しいことばかりじゃないし、辛いこともたくさんある。
けど、為替と一緒でずっと辛いわけじゃないし、その分楽しいことや嬉しいことが起きた時に、思い出に残る体験となる。
今までの人生を見直す良い本だった。 -
Posted by ブクログ
昨年40歳になってから、生きることのままならさ、厳しさに直面して、今までと違うフェーズに入ったことを通奏低音のようにずっと感じている。
本屋で目に止まったこの本が、40歳に向けて書かれたというのを買ってから知り、やっぱりそういう年頃なのだ、と思う。
別に会社で役職についたわけでもないが、世間的には高収入の部類に入る給料をもらっていて、一定の達成感を感じている。
その一方で、子どもが私立中学に入り下の子も同じ学校を目指しているので、これであと15年は転職など経済的な大きな変化は選択肢から無くなる、という事実に「おぉ…」となってもいる。(学費を払い込んだ瞬間にやっと現実味が湧いた)
そういうことも含め、一般的に40歳は難しい年代なのだと言われるのだろう。
厳しい日々になると思うが、ここを無事に越えたら人生が開けるのではないか、という期待もある。
そんな四十代で、手元に置いて折りに触れて読んでみると、その都度助けになるのではないか、と思った一冊。
内容もだけどフィジカル的にもずっしりした本なので、電子版で買おうかな。