徐台教のレビュー一覧

  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

    匿名

    購入済み

    昨年12月当時の尹大統領が突然戒厳令を宣布した。台湾などと同じく韓国も冷戦終結前後から自由民主主義体制に移行したと思っていたがゆえに大変な驚きと共にそのニュースを見守っていた。もちろん知識として韓国の軍政と、市民による民主化の現代史は知っていたが、それが今になって繰り返されることが自分の中で合点がいかなかったのだと思う。

    本書ではそれを韓国(というか朝鮮半島)が抱える分断という現実ゆえに起こったものだと論じる。尹が従北勢力の駆逐を口実に戒厳令を宣布したように、韓国の民主主義は分断の問題を解決しない限り、これ以上発展しないのではないかという危惧を著者は抱いている。

    そこで著者は北朝鮮を一つの

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    2025年11月29日
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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    前橋で生まれ育った「在日コリアン三世」の著者が、大学から韓国に渡り、
    韓国で生きることを決意し、日本メディアの記者となる。
    その著者が、尹前大統領が昨年末に出した戒厳令(未遂)をきっかけに、
    朝鮮半島の80年の分断の歴史を追う。

    Youtubeに嵌った尹前大統領、「北朝鮮の陰謀から民主主義を守るために、
    戒厳令をひく」としたが、国会議員が身を挺して議事堂に乗り込み否決した、
    尹前大統領は訴追された、、 という、韓国の民主主義の意識の高さをを認識した
    事件と受け止めていたが、この本を読んで、もっと根の深いものであることを知る。

    話は1950年にさかのぼる。そう、朝鮮戦争。
    日本にとっては戦後

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    2025年11月28日
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

    Posted by ブクログ

    朝鮮半島の解放と分断の80年を解説し、行き詰まった韓国の対北朝鮮政策の再考を模索する本書。

    著者はソウル近郊在住のジャーナリストで尹錫悦による戒厳令とその余波を直接取材し、生々しく本書でも伝えた。
    わずか40年前には軍政が敷かれ市民が弾圧された記憶を持つ韓国市民と政治家の戒厳令への深刻な受け止めと的確かつ情熱的な抵抗運動が伝わってくる。
    また本書は朝鮮半島分断の歴史を解説し、分断が長期化することによって分断体制の維持に利益を見出す韓国エリート層や日米を含む近隣国の思惑が分断打破の難しくすることが示された。

    核武装を果たした金正恩による衝撃的な統一放棄論に至り、韓国による北朝鮮の吸収統一路線

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    2025年10月29日
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

    Posted by ブクログ

    著者の徐台教さんは、在日朝鮮人で韓国に「帰国」したフリーのジャーナリスト。
    かねてよりYouTube「デモクラシータイムズ」などで活動をされている。

    日本の朝鮮半島に関するニュースは、非常に適当なものが多く、いわゆるリベラル紙とされている朝日新聞・東京新聞すらデタラメを書く。日経新聞の鈴置高史や、時事通信の室谷克実など、主要メディアにも嫌韓オジサンが「朝鮮半島のエキスパート(??)」として記事を書いている。テレビにおいても同じだ。昨年末の尹錫悦による戒厳令(内乱行為)の際に振り撒かれた、「野党が北朝鮮とつながっている」という流言蜚語をあたかも事実かのように放送する局ばかりだった。

    本書には

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    2025年10月23日