篠原一のレビュー一覧

  • 市民の政治学
    後書きで「石油ショックの頃にガンの手術をした」とか書いてあるからびっくりして巻末を見たら、著者は89歳のおじいさんだった。
    文句なく☆5。久々に「読み返したい本」に出会った。
    政治学や熟議を論じるために、とりあえず最低限の知識は欲しいなと思った時、かなり役立つと思う。コスパ良い。読みやすい。
    ノイズ...続きを読む
  • 市民の政治学
    久しぶりに政治学系の著書を読んだ。政治学の学際性をよく表しているし、過去に読んだ本の中でも良書に入る。とりわけ、討議制デモクラシーの実例等についての記述は、私自身これから参考にしたいと思った。近年の重要な論点である討議制デモクラシーであるが、これに関して概説的に述べていたり、新書で扱っている本が少な...続きを読む
  • 市民の政治学
     集団的な感情の発露である「世論」と人びとが熟議後で出来上がる「輿論」と論じていたのは佐藤卓己であったが、本書では、近代自体から問題がしっぺ返ししてくる「第二の近代」の状況において、悪い側面として浮かび上がった「ポピュリズム」への処方箋としての「熟議」デモクラシーを近代の解説を経由して語っている。
  • 市民の政治学
    市民社会と言われても現実感が湧かないので、述べられてることは理解できてもモヤモヤ感は残った。でも、内容自体はすごく興味深いし、特に「ぷちなしょ」への痛烈な批判は胸に応えた。
  • 市民の政治学
    第1章において、近代の特性が端的にまとめられている。
    時間、空間の均質性。都市からの闇の消滅。
    等価交換。
    僕的には、何度も読んだことであるが、自分達が生きているポスト近代の世界が、いかに絶対的なものではなく、歴史的に形成されてきた相対的な世界であることを知る上で、何度、読んでも興味深い。
    戦後の政...続きを読む
  • 市民の政治学
    [ 内容 ]
    「第二の近代」に入りつつある二一世紀において、私たち市民はどんな課題に取り組まねばならないのか。
    欧米で議論されている最新の市民社会論やデモクラシー論を紹介しつつ、現在の政治社会の変容を歴史的文脈の中で分析する。
    そのうえで、デモクラシーを深化させる新しい社会の像、政治の形を展望してい...続きを読む
  • 市民の政治学
    目次      
    1章 近代社会はどう変わりつつあるか  
      1 近代の流れ
      2 何が近代を準備したか
      3 近代の構造
      4 変容する近代
      5 自省的近代化  
         
    2章 「第二の近代」とその争点  
      1 政治変容の諸相
      2 経済変容の諸相
      3 地球化の...続きを読む
  • 市民の政治学
    めも
    consensus conference
    デンマーク、オランダ

    ダール「それなりの市民」adequate citizen
    「世田谷市民大学」

    わかりやすかった!派生学習しやすいよう色んな人が紹介されている。
  • 市民の政治学
    「市民参加型の行政」や「市民と行政の協働」などの言葉はよく耳にしますが、ここ数十年は、市民生活の中での意思をどのように政治システムの中に組み込んでいくかという点で、なかなかブレイクスルーが見いだせない時代になっていると思います。
    NPOやソーシャルビジネスに注目が集まり、可能性は感じさせてくれていま...続きを読む