篠原一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「第二の近代」に入りつつある二一世紀において、私たち市民はどんな課題に取り組まねばならないのか。
欧米で議論されている最新の市民社会論やデモクラシー論を紹介しつつ、現在の政治社会の変容を歴史的文脈の中で分析する。
そのうえで、デモクラシーを深化させる新しい社会の像、政治の形を展望していく、市民のための政治学講議。
[ 目次 ]
第1章 近代社会はどう変わりつつあるか
第2章 「第二の近代」とその争点
第3章 新しい市民社会論
第4章 揺れる市民社会
第5章 討議デモクラシー
終章 市民の条件
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
「市民参加型の行政」や「市民と行政の協働」などの言葉はよく耳にしますが、ここ数十年は、市民生活の中での意思をどのように政治システムの中に組み込んでいくかという点で、なかなかブレイクスルーが見いだせない時代になっていると思います。
NPOやソーシャルビジネスに注目が集まり、可能性は感じさせてくれていますが、政治システムの中にどれほどの影響力を及ぼしているかというと、そこには旧態依然とした壁を打ち破れていないようにも感じます。
そんな問題に対して、歴史的な背景も紹介しながら、「討議デモクラシー」という方向性を示す本です。
新書のわりに少し難解です。