人育てについて知りたくて読書。
企業出版を思わせる内容。
現代日本の管理職を取り巻く現状を知ることができる。
日本は明治以降、西洋式教育を導入し、加えて、江戸時代までの武道・芸事の問答無用が強調されて学校や企業教育に取り入れられたのだと認識している。
武道・芸事の問答無用は、守破離の始まりの守であり、その後に破離がと続いていくのだが、守のだけが強調されているのではないか。
日本の管理職が傾聴(コーティングやティーチング含む)訓練を受けて実践するだけで、日本の企業風土や生産性は大きく変わるのではないかと思う。
紹介されている社外メンター制度はおもしろそう。
働き方改革が言われ始めて久しいが、異業種交流会や同業種・業務研究など社外活動をもっと推奨するすれば、自己客観視する機会になると思う。
リモートやテレワークの時代からこそリアルな活動、横のつながりの価値が高まっているのではないだろうか。
誠実さや言行一致、思いやり、愛情、公平性など人間性・品格は管理職に限らず常に磨き続ける要素だと思う。
p183傾聴のポイント
傾聴ができている
・作業を止めて、部下の話を聞くことに集中する。
・部下に顔を向け、体は少し前のめりになり「あなたの話を聞いています」という姿勢をとる。
・表情を部下に合わせて、話しやすい雰囲気を作る。
・「そうですよね」など、部下の気持ちを受け止めるあいづちを返す。
・部下の言っていることを、まずいったんそのまま受け止める。
傾聴ができていない
・部下の方に顔を向けず、パソコンや資料を見たまま聞く。
・そっけない生返事をする。
・部下が説明を終えていないのに、途中で自分の意見を挟む。
・話の途中でさえぎり、「こうすべき」とアドバイスや指示を出してしまう。
・相手から言葉の裏にある感情や意図を無視し、言葉尻だけとらえる。
・自分から断定的に結論を押しつける。
読書時間:約35分