レイ・ネイラーのレビュー一覧

  • 絶滅の牙

    Posted by ブクログ

    野生の象が絶滅した未来、シベリアでは遺伝子工学で復活したマンモスたちがいた。そこに象の保護に尽力したダミラの意識を一頭のマンモスに転送する。マンモスは保護区で生活しているが初期飼育は人間の手によってであり、野生では脆弱だった。そこで象ではあるが野生の生態を知っているダミラの意識を転送したのだ。しかもダミラが死んだのは1世紀前なのだ・・

    これは、ジュラシックパークばりの手に汗握る展開なのか、と思いきやとても静かな人間の、生物の、生き延びる、子孫を残す、ということに対する哲学的ともいえる内容だった。

    ダミラは群れの頭となって群れを先導する。
    また、ひとひねりある矛盾なのだが、マンモス保護区の維

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    2025年11月22日
  • 絶滅の牙

    Posted by ブクログ

    SF。中編。
    "遺伝子工学で復活したマンモスに、人間の意識をデジタル移植"という設定が素晴らしい。
    が、ストーリーは正直あまり好きではなかった。
    主人公ダミラの視点は面白いが、象牙ハンターや大富豪一行の視点には魅力を感じず。
    個人的には、マンモスたちの生活の描写をもっと見たかった。
    科学者が象を救うために設計したすべての技術が、最終的に象を滅ぼした、という話が興味深い。
    自然や動物の保護について、考えさせられる一冊。

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    2025年11月09日