鈴木重三のレビュー一覧

  • 葛飾北斎伝

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    ネタバレ

    2025年10月17日公開の映画『おーい、応為』の原作のひとつに挙げられているので、読むことにした。
    天才芸術家としての技能、経済観念に疎い浪費、赤貧、禁酒・禁煙、引っ越し好き、そして金や成功のために妥協しない、芸術家としての魂を売らない高潔な態度などが著者の筆によって明らかにされている。応為ももちろん登場するが、しかし、ほんの少し。とはいえ、「おーい、応為」は映画が脚色したダジャレではなく、本書にそういう名前の由来が触れられている。
    本書の提示する葛飾北斎伝は人としてこうありたいと思うようなそれだった。

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    2025年10月16日
  • 葛飾北斎伝

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    ネタバレ

    文語調ながら明治に出版されたものであるし、(他の岩波文庫よりは)文字も大きく絵も多いから、そんなに難しいものではなかろうと、手を出してみた。文語文それ自体は難しくない。が、「按ずるに」で始まる一字下げの段落がなかなかの難物で、それまでの本筋からどんどん脱線していく。これは巻末解説においても言及されているもので、文章としては非常に読みにくいものだった…。

    北斎という人は、着る物は粗末で、部屋の掃除はまるでしないのに、意外と筆まめではあったようで、本書には、北斎自身による書簡が多く引かれている。そして、絵描きなればこそなのか、その書簡には絵が多い。「かくの如くに御座候」といった文中の「かく」を将

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    2025年12月31日
  • 葛飾北斎伝

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    浮世研究家による北斎の評伝。上下巻に分かれている。
    明治26年ということで北斎が死んで40年近く。北斎を知っている人から話を聞いているというのがポイント高い。
    文語体で分かりにくいが面白い。
    北斎が下戸かどうかとかどうでも良さそうなことから馬琴との仲違いや巨大達磨を描いたエピソードなど後世の人が知っている北斎のソース元と思われる。

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    2021年06月17日