木野寿彦のレビュー一覧

  • 降りる人

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    淡々とした工員の日常が描かれる。大きな事件も起こらず、アパートと工場を行き来し、休日が終わればまたその繰り返し。それなのに読むことをやめられないのは、時折キラリと光が見えそうになるからか。実家での母とコロッケを作る場面やアパートの駐輪場での女性とのやり取り、病気の友人を見舞うために粥を作るときに見える彼の気持ち。見えそうで見えないものを見つけたいと読んでしまったのだろうか。余韻の残る作品。彼に寄り添ってくれる人がどうかこの先いてくれますようにと祈らずにいられない。

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    2025年09月30日
  • 降りる人

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    心身ともに疲弊して仕事を辞め、山の中の工場にて期間工として働く30歳。つくっているのはベルトの部品。一日中同じところに立ち、流れて来る製品を同じ手順でチェックするというだけの、圧倒的流れ作業の単純労働。現状に満足している人は社員を含め誰もおらず、だから、社員と期間工の間で、残業前に支給されるパンを巡る、本当にクソほどどうでもいい小競り合いが勃発する。自転車が盗まれたり、それがきっかけで女の人と知り合ったり、ほのかな恋心を抱いたり、それがずたずたに引き裂かれたり、寄ってくる期間工がいたりの一年。あることがきっかけで、退職に追い込まれる。

    哀しみしかない期間工の生活を、淡々と描写している。ただた

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    2025年09月29日
  • 降りる人

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    作者が同郷と知り読んでみた
    年齢は10歳ほど私より若い

    工場勤務の二人
    社員ではなく淡々とこなすだけの仕事
    大きな事件はそれほど起こらず
    終始淡々としている

    にも関わらず退屈せずに読めたのは不思議だ
    作者氏の筆力だろう

    男性の自慰にまつわる表現が
    たびたびというか全編にわたって出てきて
    げんなりはしたが
    それすら湿度が低く
    そういったサラッとした感じが
    この二人の物語には合っているように思えた

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    2026年06月25日
  • 降りる人

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    心身ともに疲弊し前職を辞めて山奥の工場の期間工になった宮田と、同じ期間工で唯一の友人である浜野のなんでもない毎日。

    スキルアップなど望めず、いくらでも取り替えがきき、もはや人間での扱いですらない工場での労働の日々。不満エネルギーの解消のために他人を消費する者たち。考えることをやめ、ただ刹那的に日々を生きる姿は閉塞感しかない。

    これもプロレタリア文学と呼べるのだろうか。かつて読んだプロレタリア作品は、もっと怒りややるせなさに満ちていて、それでも必死に這いあがろうとするエネルギーを感じて胸が熱くなったものだけど、この作品は登場人物にそんな熱量を感じなかった。これも時代なのかな。

    自らを「降人

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    2026年06月10日
  • 降りる人

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    なんだろうか
    特になにも大きなことは起こらないが
    二人のやりとりが
    ゆるく面白い
    浜野みたいな隣人は
    伊坂幸太郎作品に出てきそうな感じで
    リアルな友達だったら
    面倒なやつだが
    誘われたら飲みに行くだろうなと
    思える作品だった

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    2026年03月31日
  • 降りる人

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    始めは素人くさい文章だなと思いながら読んでいたら中盤からグイグイ引き込まれた。後半は普通に名作。書きながら急成長してるのがよく分かった。

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    2026年02月19日
  • 降りる人

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    喜多川奏氏の作品と違ってそのままでもいいんだよと隠な感じと淫な感じが混ざってどんどん引き込まれていく。性的描写が多くて最初は苦痛だったのがゆるい感じで進むので気にならなくなり男友達とはこんな感じなのかと新たな発見。

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    2025年11月06日