佐野智弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
株式投資の観点から商社という業界を理解したいと思い、本書を手に取った。
ここ数年での利益の安定度と株価の増加を鑑みると、安定性と株価収益性が高いと考えたが、もうすこし踏み込んで商社を理解したいと思った。本書は、そうした「商社とは何か?」という基本を非常にわかりやすく整理してくれる一冊だった。
商社の歴史から始まり、現在の事業ポートフォリオ、総合商社と専門商社の違い、さらには社内でのキャリアパスや組織の特徴まで幅広く解説されている。また、就職活動において高い人気を誇る理由についても触れられており、業界の内側と外側の両方の視点から商社という存在を理解できた。
印象的だったのは、商社が単なる「モノを売買する会社」ではなく、投資・事業経営・トレーディングなど複数の機能を組み合わせて価値を生み出している点である。これまではトレーディングに特化したモデルだったが、経営視点に基づいていること、長期的なビジョンをもった事業を行うこと、各国地域に根ざしたビジネスであることが事業の安定性と世の中の変化に対応できる柔軟性を生み出しているということを理解した。
こうしたビジネスモデルを知ることで、商社株をどのような視点で見ればよいのか、投資家としての理解も一段深まったと感じた。
商社という業界をこれから知りたい人や、投資の観点から企業を理解したい人にとっても、入門書として非常に読みやすい一冊だと思う。
最近投資家のウォーレン・バレットが商社株にかなり投資したといい、なぜなのかがよくわかる本だと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ商社の歴史を、ざっと概観できる。
戦前戦後に誕生し、ざっと100年の歴史を誇る業界だ。
「商社斜陽論」(1960年代)、「商社冬の時代」(1970-1980)、「商社不要論」(1990-2000)と、ざっと見ても2,30年ごとに危機に見舞われ、事実1900年代には随分統廃合も進んだ。
主に財閥系、五大商社を中心にその栄枯盛衰を描くが、弊社もところどこに顔を出す。
親の代からの商社パーソンだったが ―今や商社マンと言わないのも時代だ― いよいよ私も定年を迎える。
いますこし再雇用契約で余命をつなぐが、ほんと、アメーバーのように柔軟に、いろんな顔を見せながら会社も自分も生き延びてきたものだと感慨深い。
そんな思いで昭和から、平成、令和を、本書の中で駆け抜けさせてもらった。
内容的には就職活動中の学生か、新入社員向け?