ロビン・ディアンジェロのレビュー一覧

  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    差別されている人達から見れば、所詮は優位に立つ白人の言うことで、特に目新しいことではないかもしれないが、著者の問題提起は少なくとも白人の側から無意識化された差別意識あぶり出して、自分たちの差別的言動への理解を深めていこうとする真摯な努力が見られるように思う。先入観は生きてきた年数だけの経験から育まれているので、そう簡単に払拭できるものではないということを、肝に命じておきたい。

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    2023年12月17日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    レイシズムという社会制度について説明している
    特権がある側の立ち居振る舞いが、制度の在り方に関わる点は能力主義と共通しているように感じる。
    レイシズムが課題であること自体は当然知っていものの具体的な内容については無知だったので、何が問題なのか/なぜ問題なのかをイチから知るきっかけになった

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    2022年10月11日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    本書は「白人の心の弱さ」という著者の白人性研究の中で培われた概念をベースに、現代の人種差別の形を非常に明瞭に指摘する著作です。
    人種の差が無いかのように振る舞い、「私はレイシストでは無い」と言うリベラルな人々はレイシズムという制度の中で社会化された自らを顧みることなく、レイシズムを無かったことにしてしまうという議論はレイシズムに限らず、女性差別、外国人差別、障害者差別、LGBT差別など全ての差別に通ずる議論です。
    「私は一切差別をしない」と考えている人がいかに多く、それを指摘して話し合うことがいかに難しいかは日本にいても女性差別や障害者差別等の場で日々体験していることです。自分もまた差別的行為

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    2022年05月17日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    おーもしろかった!自分は差別しないし差別意識がない、なぜなら。。と挙げる理由が既に差別意識に基づいているし問題に向き合っていない、という主張。リベラルを明言している親が自分の娘の恋人がブラックと知ると半狂乱になる的な話はよくある。あと、差別の話はマジョリティ側の問題なのにいつも被差別側の話ばかりなのはなぜか、とか(「黒人の問題なんていうものはないのです。あるのは白人の問題だけです」)マジョリティ側個人に話を向け、深掘りすると100%取り乱し「自分は差別なんかしていない」と感情的に話を遮りそれ以上議論が進まない、とか。それはたとえば、交通事故の対応にきた警官が事故を起こしてしまった罪悪感でショッ

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    2022年02月12日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    大変面白かった。
    解説者の解説にもあったが、この脆弱性というのはマジョリティとマイノリティとの関係において圧倒的に優位に立つマジョリティ側が持つ脆弱性であると思われる。そのため、アメリカにおける白人だけでなく、日本における日本人にももちろん当てはまるし、各国における主要民族となるマジョリティ側は全て当てはまるのではないだろうか。
    逆に言えば、歴史的には支配層が被支配層に対して持っていた特権が、そのまま現代社会においても社会制度として残存しており、その特権について突っ込まれるとマジョリティの脆弱性が表面化するのかもしれない。
    現代そして未来の日本において移民や混血などLGBTなどの多様性の問題は

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    2022年01月11日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    非常に耳の痛い話。でも自分の中でなんとなく違和感があった「俺わかっている」的な感覚を改めて戒めてもらえてすごくよかった。ここから進めなければいけない。

    今のところ本年ベスト3に入る書籍。これは読んでよかった。

    「わたしたちはなぜレイシズムに向き合えないのか」と白人に向けて書かれた本ではあるが、これを少し日本人の視点に変えて読んでみると、我々の中にもしっかりと様々な差別が潜んでいることがわかる。

    ・レイシズムは「個人主義」的視点で、簡単に解決できるような「個人」の問題ではなく、構造的に「社会化」されたものであることをまず受け止める必要があることを著者は訴える。
    ・そして日本でも姿形は違えど

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    2021年08月29日
  • ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?

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    著者はこれでもか、というほど白人に染み付いた差別の根を深く赤裸々に暴いていく。途中、まるで自虐だと感じて一旦は読むのをやめたが、少しずつ少しずつ読み進めるうちに、ようやく著者の言いたいことが分かってきた。そうして初めて、レイシズムの恐ろしさにようやく気付いた。出口氏の解説がまた、私たちの隠れた部分を適切に指摘されていて、はっと気付かされます。

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    2023年07月07日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    BLM運動が起こったのは2020年。アメリカの人種差別問題の根深さを思い知らせれた。レイシズムは国の成り立ちと供にあった。それは「制度」「構造」の中に組み込まれてしまっている。白人が何気なく発した言動。差別と指摘され、倒錯する。誰もが差別主義者とはみなされたくない。脆い心が解決を遠のかせる。・・日本に存在する多くの差別。背景の違い。単純比較はできない。批判に晒された後に抵抗したくなる気持ち。過度の攻撃は反動につながる。目的は差別をなくすことであり、人の糾弾ではない。学ぶべきところを誤ってはいけない。

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    2022年05月03日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    レイシズムについて、一貫して白人の問題として指摘しているのが、新しく感じた。個人的には、映画 幸せの隠れ場所、での描かれ方もまた白人至上主義の裏返しであるとの説明が成程なあと思い。面白い感動する映画だと思っていたので、自分もまた社会化されていたのだなと思った。

    解説にもあったように、日本人としては、差別される側、する側という両方の側面があるのでまた、読みながら考える必要がある。

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    2021年08月15日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    白人の心の脆さ、について書いてあるのだが、優位性、権利意識を認められない、affirmative actionへの嫌悪など、どうしても男性の事に置き換えて読んでしまう。白人が白人のために書いてあり理解しづらいかと思ったが、白人=シスヘテロ男性と考えるとすごく読みやすい

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    2021年07月31日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    非白人不在の白人による白人のための差別論。
    筆者は構造的に組み込まれた差別を突きつけるセミナーを行っている。内容や記載を見るに多くは白人が対象なのではないかと推察する。
    推察通りであれなかれ、非白人の存在や主張についてはこの本には出てこない。人物や像が不在であるという印象を持つ。構造的に差別が社会に組み込まれているというのは事実だろう。構造を自己強化している力は両側にあることが多く、白人へのアプローチという方式が効果を出すのかが大きな論点であると考えるが、そのようには個人的には見えなかった。
    多くのこのような本を読む人物はリベラルな思考を持っているだろう。筆者が『ある日同僚の前で突然差別者に分

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    2022年12月17日