暮しの手帖社のレビュー一覧
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2011年、花森安治生誕100年の年の刊行。
花森は、「暮しの手帖」創刊号から2世紀53号まで、30年間、計153冊の表紙を手がけた。本書は、その原画と完成品が一堂に会した永久保存版。
原稿やカットは大部屋の編集室で描いたが、表紙だけは、立入禁止の札を貼って個室にこもりきりで描いた。できあがるのにまる一日、それまではだれも見てはいけなかった。まるで鶴の機織りのよう。
途中、50冊ほどは表紙に写真を使用した。静物をレイアウトして、俯瞰で写真撮影をする。これも一日がかり、でも公開。あれをここに、これをそこにおけ、ああでもないこうでもないと、編集部員をアシスタントにした。
巻頭の「はじめに 花森安治 -
Posted by ブクログ
正面から見た洋風の建物が並んだこの本の表紙は1世紀37号(1956年12月刊)のもの。色や形がそれぞれ違うのに気がついた。縦にのっぽな建物、横に広がった建物… この表紙画には人物がまったく描かれていない。だけど人の体温というか人の息づかいが感じられる。ここでふと思った。花森安治は建物だけを描きながら、それだけを描こうとしていない、花森が描いたのはそこに潜む人の生活だった、だからそう感じられるのだと。
ほかの表紙原画をみるためにページをめくる。1世紀1号(1948年9月刊)の表紙画からは、引き出しがついた木製の家具や椅子などが見える。だが家具のテーブル部には取っ手付き鍋の底に新聞紙を敷いて置い -
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最近、無印良品を巡る読書を続けていたのですが、たまたま手にしたこの本によって、セゾン文化の前景として暮しを生活者の手で作り出すという意識は「暮しの手帖」によって育まれてきたんだな、と気づきました。花森安治がデザイナーでありイラストレーターであり文筆家であり、でも本来的には編集者であることにこだわったのは、暮しはひとりひとりが自らの手で編集するもの、だというメッセージなのかもしれません。「美しいものは、いつの世でも お金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しっかりとした眼と、そして絶えず努力する手だけが、 一番うつくしいものを、いつも作り上げる」今から半世紀以上前の