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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 花森安治生誕100年記念出版(2011年)。『暮しの手帖』表紙原画全点、書籍装釘原画、カット、手書き文字など約300点を掲載。『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事すべてが時代を超えたデザインです。
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Posted by ブクログ
正面から見た洋風の建物が並んだこの本の表紙は1世紀37号(1956年12月刊)のもの。色や形がそれぞれ違うのに気がついた。縦にのっぽな建物、横に広がった建物… この表紙画には人物がまったく描かれていない。だけど人の体温というか人の息づかいが感じられる。ここでふと思った。花森安治は建物だけを描きながら...続きを読む、それだけを描こうとしていない、花森が描いたのはそこに潜む人の生活だった、だからそう感じられるのだと。 ほかの表紙原画をみるためにページをめくる。1世紀1号(1948年9月刊)の表紙画からは、引き出しがついた木製の家具や椅子などが見える。だが家具のテーブル部には取っ手付き鍋の底に新聞紙を敷いて置いていたり、少し開いた木の扉の上辺にハンカチのような布が引っかかっていたり… 商店ならばこんな風なディスプレイはタブーだろう。でもuntidyというよりもtidyな印象を受け、気品すら感じられる。花森はわかっていた。何の変哲もないありふれた小物や家具を並べながらも、その配置に「人の手を加える」ことでこそ「生活感」を演出できるのだと。それと、表紙に雑誌名などを入れるために空けられた余白として、画面の3分の1くらいが部屋の壁を占める空間として描かれているのだが、単なる白といった単色ではない。この壁の色彩にこそ生活がにじんでいる。この壁を表紙に描いた花森のセンスにまず脱帽する。 花森は44号から表紙を絵画から写真に変える。私はここで気づいたが、絵画及び写真の表紙では人物がほとんど登場しない。ひょっとして、花森は生活を描くと言いながら人物を描くのが苦手だったのでは、と一瞬考えてしまった。だがそうではないとこの本の読者は78ページの女性の顔のアップの表紙で気づくことになる。静物や建物が写実的に描かれているのに比べ、彼が描く人物はデフォルメされ、花森安治印が押されたかのようなオリジナルの目の形、肌の色、顔の輪郭を持つ。 そしてこれも特記しておきたい。この本には花森の言葉も多く載っている。特別なことは何も言っていない。だが読み手へのおもねりが一切ないのは強く感じる。だから私は彼の私利私欲のないメッセージが素直に胸に入ってくる。 「美しいものは、いつも世でも お金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、 まいにちの暮しへの、しっかりした眼と、 そして絶えず努力する手だけが、 一番うつくしいものを、いつも作り上げる」(P11) 一方で、私は一点気になったところもあった。 「はじめに」のP7で書かれていること。1911年生まれの花森は、戦前の1941年にすでに30歳を迎えていた。このころ花森はつてで大政翼賛会の宣伝部に勤めたと書かれている。そして戦時中の有名な標語「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ」に関して、のちに花森が作者に擬せられたことがあるとも書いてある。だが彼は「それについて一切、語ることはなかった」とある。 私は花森が戦意高揚に貢献したのではなどを気にかけているのではない。もしそうであったとしても、彼を断罪する資格を私は持たない。そうではなく、花森が戦後、暮しや生活を第一に考えて筋を貫いた背景は、戦前の“失敗からの反省”にあったのではと考える時、やはり人間は完ぺきではないのだ、過ちを犯したことがない人間なんて存在しないのだ、と改めて謙虚な気持ちに私はなれる。 失敗しない人間なんていない。だがそこから正しい道を自分で見つけ、それ以降は自分にそれを踏み外さないように律することができた人を、私は尊敬する。暮しの手帖編集スタッフをはじめ多くの人は花森の仕事を評して「厳しい人」と言う。しかしそれは自分が誤ったことがあると自覚できた人のみができる態度だろう。言うが易し、行うは難し。先の私の引用は、確かに目新しい言い回しがなければ、現代のSNSで見られるような強力な引きもない。しかし花森が自分の失敗を教訓に自分の足元にある「暮し」に徹底的にこだわった彼の足跡をこの本からたどることにより、<暮しと結びついた美しさがほんとうの美しさ>という花森の言葉を真に理解できるとともに、デザイナー、編集者だけではない花森安治という人間の魅力と奥深さをこの本から受け取れるだろう。 そしてそれが「暮しの手帖」という1冊を媒介に現代までつながっていることに対して、改めて雑誌という媒体が持つ力の強さを思い知らされることだろう。
とと姉ちゃんでお馴染みの花山さんのモデル花森安治さんのデザイン集 朝ドラで取り上げられていた「暮らしの手帖(あなたの暮らし)」の表紙はもちろん他の号のデザインやこだわり、ページ一面に広がる作品は花森さんのこだわりのようなものが伝わってくる デジタルが普及している今だからこそ、深く感じるものがある...続きを読む 朝ドラを見た人は解説も併せて読むと、繋がる部分が発見できて楽しめると思います。
美しいものは、いつの世でも お金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、まいにちの暮らしへの、 しっかりした眼と、そして絶えず努力する手だけが、 一番うつくしいものを、いつも作り上げる (1世紀1号 「自分で作れるアクセサリ」1948年) 1948年の言葉ってすごいな。 暮しの手帖 表紙原画 ...続きを読むいろいろ見入る
花森安治の表紙画、書籍装丁、カット、手書き文字などの原画を一挙掲載したもの。時代を先取りしたような、国籍を問わないグローバルなデザインに感銘を受けます。
雑誌「暮しの手帖」の表紙でおなじみ、花森安治のデザイン本。この人の色彩センスと空間配置能力ハンパねえなあ。空気を描ける人だわ。
最近、無印良品を巡る読書を続けていたのですが、たまたま手にしたこの本によって、セゾン文化の前景として暮しを生活者の手で作り出すという意識は「暮しの手帖」によって育まれてきたんだな、と気づきました。花森安治がデザイナーでありイラストレーターであり文筆家であり、でも本来的には編集者であることにこだわった...続きを読むのは、暮しはひとりひとりが自らの手で編集するもの、だというメッセージなのかもしれません。「美しいものは、いつの世でも お金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しっかりとした眼と、そして絶えず努力する手だけが、 一番うつくしいものを、いつも作り上げる」今から半世紀以上前の、うつくしい宣言。そして、その実践としての、うつくしい表紙。
「暮しの手帖」の創刊から、30年間編集長を務めた花森安治。 彼の類まれなる才能によりデザインされた、「暮しの手帖」表紙原画、カット、手書き文字、版下が1冊にまとめられた、なんともうれしい本。 なんといっても、色の使い方とバランス感覚が素晴らしい。 個人的に、表紙画の色合いがとても好み。 「暮しの...続きを読む手帖」が、ばあちゃん家にあってよかったと思う。
暮らしの手帖は義理母が花森さんの文章が面白いから、という事で購読していたそうです。また、夫と義理兄が小学生の頃に愛読していた本でもありました。私は結婚してから暮らしの手帖を読むようになったのですが、昔の装丁や花森さんという人物に興味があり、この本を読みました。今も昔も愛読者が多く長年続いている暮らし...続きを読むの手帖は平和と平凡で穏やかな暮らしがずっと続くように、と創刊当時から強く願いが込められている一冊だと感じました。これからも色褪せず、末永く続けて欲しい雑誌だなぁ、と思いました。
「とと姉ちゃん」は観ていないのですが、「暮しの手帖」といえば、定期購読をしていたおばあちゃんちの本棚を思い出します。わたしも絵や写真を眺めていましたし、どれがすぐれた商品であるか比較する実験の記事がいちばん記憶に残っています。表紙の絵や写真、文字の配置が独特で、おしゃれです。方眼紙に絵や文字や写真を...続きを読むレイアウトしていく手作業の過程を見ることができました。
「暮しの手帖」の表紙を中心にした花守さんの画集のようなもの。 数十年前に描かれたとは思えないほど古臭さが感じられずとても綺麗でよかった。
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花森安治のデザイン 『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事
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