北山忍のレビュー一覧

  • 文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険

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    なるほど文化心理学とはこういった領野かと思いつつも、文化人類学の一要素といった感触でもある。文化が違えば心も違う、という本書のテーゼ自体は現代にあってはさもありなんであるが、筆者の長年月の研究成果がその一助となって、我々の感覚が更新されてきたのもまた事実であろう。

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    2025年11月29日
  • 文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険

    Posted by ブクログ

    文化心理学という分野について紹介する本。
    そんな分野があると初めて知ったのだが…
    認知心理学や認知言語学で文化がクローズアップされたことを思い出す。
    あるいは渡邉雅子さんの文化と論理表現の話とか。

    さて、文化心理学はというと。
    1980年代ごろまでは、認知心理学が華々しかったころ。
    人間を普遍的な「情報処理マシーン」と捉え、その性質を明らかにしようとしていたという。
    その動きを反省的にとらえて出てきたのが文化心理学。
    「生態・文化・社会環境」が心の持つ心理機能と、それを持つ主体を形成する、と考える。
    とすると、文化の中で人間を理解しようとする文化人類学のことも思い出したりもするが、そこは心理

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    2025年11月22日
  • 文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険

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    地域特性と文化の傾向を捉えつつそれが変動的であることを端的に示している。筆者も注意しているように、人間は少なくともこれまでの歴史上、傾向を固定的にとらえ、区別し、優劣を付け攻撃してきた。であれば文化に必ず付随してきた暴力についても分析対象に含めるべきではないかと思う。

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    2025年09月26日
  • 文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文化心理学についてのあれこれが書かれている。最初にサブサハラについて書かれていたので、もっとサブサハラのフィールドワークのストーリーがあるかと思っていたらそれはなかった。逆に、自分の研究の経歴が次の章で書かれている。文化心理学について興味を持っている学生は参考になるかもしれない。教員養成系大学の学生をこの文化心理学の本でもて心理学を説明するには難しいような気がする。

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    2025年10月16日