田村正資のレビュー一覧
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平たく言えば、ものすごく頭のいい人が日常のほんの些細な場面で見つけた違和感を前に自分自身への「問い」を投げかけ、絡まり合った糸をほぐしていきながら自分にしか見つけられない「答え」を追い求めて行く様をエッセイの形式でまとめた一冊。
「自分で考える」「自分にしか出せない答えを出す」ことが田村さんにはこの世界の手触りを確かなものにするための喜びに満ちた行為なのだろう。
ここにあるのは「正解の出し方」ではなく、世界と格闘する様であり、そのようすを垣間見た我らがどう「思考のストレッチ」を行うかは我ら自身に委ねられている。
AIとは違い、われらには心と密接なつながりを持つ「体」が存在する。
身体性と内面世界、それらと接続された「記憶」のありかたについて。多岐にわたる文章は専門的な馴染みのない用語も多々ありながら不思議とスルスル読める。「他者を招き入れること」を意識された開かれた文章であることが印象に残った。 -
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
独創性のある前向きな意見を持つことで、自尊心を高めたいと考えている。
独創性は「日々の言語化」から生まれる信念から来ると感じているが、本書を通じて、さらに自分ならではの独自性の築き方を学びたい。
【質問】
Q1自己満足をシェアする方法は?
Q2独自性の見つけ方とは?
Q3自分らしい視点を育てる方法とは?
【本書の答え】
A1
・自分の自己満足を、他者にも理解できる形式に落とし込んだり、理解できる要素と結びつけて提示したりする。言語化、比喩。
A2
・独自性は自分の内側(習慣・問い)に存在している。
・習慣や問いを自覚することが、自己満足を発見し、独自性へと育てていくためのステップ。
・自覚するきっかけは「違和感」。自分の当たり前とのズレから生まれる感覚。
・他人と考え方が異なるとき「人それぞれだよね」ではなく、「どうして違う?どのように違う?」にもう少しこだわって考える。
・その違和感を体系的につないで、自分だから見つけることができた言葉(=あなたの独自性)に変える。
※違和感のポジティブな側面をメモや俳句にする。その記録は引き寄せ合って、自分の在り方を映し出す。
A3
記録の良い感じの引き寄せ方で、自分なりの視点が育つ。
・連続性:定点観測することで同じものが変化していく様子を捉えやすくなる原則。
・共通性:自分のまわりの異なるものに名前をつけ、共通点や差異を見出す原則。
※直近の印象的な出来事を並べ、共通点を見つけることで視点が磨かれる。
【本の概要】
本書は、「自己満足を起点に独自性を育て、それを社会にシェアすることで価値を生み出す」という新しい価値観を提示する一冊。
・著者は東京大学大学院卒で、哲学研究や高校生クイズ優勝などの経験を持ち、ECサイトの立ち上げにも携わってきた、1992年生まれの田村正資さん。
・人は競争や比較によって自分の価値を測りがちだが、自己満足(自分が面白いと感じるもの)を起点に独自性を育てることが重要という考え方。
・独自性とは、「他者にも伝わる形でありながら、どこかに新しさがあるもの」である。
・自己満足を積み重ね、それを他者にも理解できる形でシェアすることで、独自性は形成されていく。
・独自性を育てることは、自分自身の感性を楽しみ、面白がることでもある。
・習慣は「環境」「技能関心」を言語化したものであり、問いは「行動目標」を言語化したものである。
・自己満足を自覚し、それを他者にも理解できる形で表現することで、社会的価値が生まれる。
・心が動いたことを「これは〇〇だ」と言い切る。感想は点ではなく線にする。
【感想】
・独自性を求める自分にズバズバ響く一冊で、繰り返し読みたいと感じた。
・著者と同世代ということもあり、比喩や構成が理解しやすかった。
・日常の何気ない出来事をポジティブに捉え直す視点が、自分の得意とするポジティブなものの見方をする価値観と重なった。
・特に「違和感を言語化する」という考え方は、自分の言語化ノートの重要性を再認識させた。
・言語化ノートを俳句で締めても面白いかも。
・これまで「人それぞれ」で済ませていた思考を、「どのように違うのか」まで掘り下げていきたい。
【実践すること】
・言語化ノートを継続する
・違和感を意識的に拾い、言葉にする
・言語化を俳句としてまとめ、自分なりの表現を磨く
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よかった。とにかく読んでよかった。
自己満足を「自分オリジナル」で「あなたの強み」と捉え、視点を少しずらしたり広げたりすることで道を見つけていけばいい。それがあなたの「強み」になる。
「50代は透明人間」流行は若い人のもの、働き手としては期待されず、育児は終わったので「生産世代」ではないけれどシルバー枠でもない。だから50代は世の中から「対象外」と言われるそう。友人に「社会にあなたの需要はない」と言われ、ああなるほどと納得してしまった。もはやお化粧も「働きたい」と思う前向きな気持ちも「究極の自己満足」かもしれない。そんな時にこの本に出会った
好きなこと、楽しいと思うことはまだまだある。やってみたいこともある。少し体が不自由になり、できないことも増えてしまった。それでもまだできることはあるはず。楽しめることはあるはず。需要がないなら見つければいい。
そう簡単にはいかないのは承知。でも「何とかなるかも」とわくわくできたのは、自分でとても嬉しかった。ときどき休みながら2周した本。本当の意味で前向きになれた本。
言葉が分かりやすく、口調がとても優しい。よくある自己啓発本のように高圧的なところはないし、説教されてる感じもない。読んでいるのに、こちらの話を聞いてもらっているかのような読後感。
読んでよかった。 -
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【学びたいこと】
以前、田村さんの『独自性のつくり方』を読み、とても興味を持った。それ以来、「違和感を言語化すること」を意識して続けている。
本書では、田村さん自身が感じた違和感をどのように言語化し、エッセイとして表現しているのかを楽しみながら読み、言語化の参考にしたい。
【質問】
Q1著者の面白い違和感は?
Q2著者の面白い共通性の出し方は?
Q3著者の面白いポジティブな結論は?
【本書の答え】
A1
「NetflixやHuluなどを契約しているのに、何を見るか選ぶだけで疲れてしまう」
→ゼロからの意思決定には疲れてしまう。ある程度選択肢が絞られた中で楽しむことがより快適な自由性。
A2
「『ここで問題!』には、答えへ導くための情報がすべて含まれているので安心して楽しめる」
→共通性:受験や『名探偵コナン』の事件。
→相違性:日本経済の停滞をどう打破するかなど、答えのない問い。
A3
「遊びとゲームはどう違うのか」
→遊びとは世界の限界を突き破り、新しい輪郭を与えること。一方で、ゲームは遊ぶためのチュートリアルであり、『遊び』へとつながっていく。
【本の概要】
本書は、著者の感性や問いを読者と共有するエッセイ集である。そこから読者が共感や新たな視点を得られれば幸い、という思いで書かれている。
著者は、高校生クイズ優勝経験を持つ東大卒の哲学者・作家である田村正資氏。
日常の小さな気づきを題材に、哲学者の考えや身近な例を交えながら、自身の問いに対する考えを展開している。
【感想】
・各パートの導入となる「違和感」は面白く共感できるが、途中から話を見失い、結論も「わかったような、わからないような」感覚になることが多かった。
・普段は本の中から答えを見つけるように読んでいるため、本書で述べられているような「クイズ的な空間」は安心感がある。一方で、このような答えのないエッセイは読みづらさもあるが、問題解決や新しい発見には、こうした思考が必要なのだと感じた。また、答えのない課題を考えるためのヒントにもなりそう。
・この本からは、普遍的な答えを得ようとするのではなく、考え方や世界の見方を変えるための「複数の例題」として読むと面白いと感じた。
・読む時期やそのときの心の状態によって、感じることや印象が変わる本だと思った。
・日常の小さな違和感に目を向ける姿勢を、著者自身が体現している一冊。
【実践すること】
・言語化ノートを続け、自分の感じたことや考えを外に出していく。
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哲学を大学で研究して、現在は企業で活躍している著者が、独自性のつくり方を説明した本。
〈前提〉
SNSの普及で上がった競争のハードル。
ネットをつかうことで、世界中の優れた才能や成功事例に瞬時にアクセスできる。
つねに自分以上の存在が目に入り、比較の対象が広がる。目標設定や自己評価が難しい時代。
〈本書の目的〉
他者との比較に縛られず、自分自身の成長を評価する考え方を身に付ける。
〈独自性〉
みんなの土俵から降りて、「自分に寄せた文脈をつくってしまうこと」。
誰かを出し抜くのではなく、自分の世界に居座ったまま、「外側にある社会とのつながり」を見出していくこと。
〈独自性を身につける〉
「自分自身の自己満足を見つけること」、それを、他の人に上手にシェアするための表現方法を編み出していくこと。
〈違和感を感じとる〉
あなたが受け取った情報と、あなたの当たり前とは異なる時に生じる感覚のこと。
〈まとめ〉
自己満足を競争や効率化にからめとられない場所を確保しつつ、その自己満足を他の人たちにもシェアすることができれば、素敵な世の中になる。
〈私見〉
独自性と聞くと、特殊なスキルを想定するが、筆者はそうではなく、自分自身が持っているスキルに目を向けるよう訴えている。
インターネットでつながることで、競争が見える化した時代。その中で、他者との比較で消耗するのではなく、自分自身に目を向けて、その良さを言葉にして他者に伝えることで、独自性をつくることを提唱している。
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QuizKnockのメンバーである著者による「群像」での連載をまとめたもの。感情、世界認識、偶然、テクスト、翻訳と生成AI、クイズと認識論、環世界とちいかわ評論、効率化、生成AIとハードファン、記憶とフリーレン評論。
専門?の現象論やメルロ=ポンティを引いての世界の認識についての話は面白いが、広く参考にひいてる割には「環世界」ってそういう話だっけ?生き物の種固有の感覚器官が認識世界を型作るって話でここで引いてくるのは適切ではなくない?であったり、生成AIに震災のイタコをやらせる危うさしかない探究学習の話に肯定的な割に後の方では「作業」については否定的だったり、「フリーレン」評論は何かズレを感じたりと、参考文献を読んでいると「??」という箇所が目につく。
著者の出自の上で雑誌連載のコラムなのであんまり突っ込んでもしょうがないかもしれないが。 -
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伊沢拓司らと高校生クイズで優勝したという著者の「思考」についてのエッセイ
一つの問題文を四人で分け合って全員が正解する、という、かなりクレバーな企画
ちいかわ
東大生はとりあえずコンサルを目指す
などなど、興味深いといえば興味深いが、著者自身言ってるが、脈絡がない。
興味があるものだけ読んでくれ、と。
なのであまり残らない。
ま、それだけ
はじめに
1.「私」と「世界」のあいまいな関係
2. あなたにも心があるの?
3. いつか白馬の王子さま(一等賞金・二億円)が……
4. 世界のことはだいたい、ゲームが教えてくれた
5. 二〇〇〇年前の哲学者と人生について語り合う
6.「問題!」が世界をつくりだす
7. ままならない身体
8. 「やったほうがいい」というアドバイスが苦手な理由
9. 僕が文章を書くことをやめない理由
10. 神と一緒に砂糖が溶けるのを待つ
11. 世界への愛着を取り戻すために
おわりに