あらすじ
頭に浮かんだ「?」は、
人生を切り拓く最高のコンパス!
高校生クイズで優勝&東大で哲学研究の道に進み、
QuizKnockの運営会社で活躍する著者がシェアする、
発見を楽しむ遠回りの思考法
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三宅香帆さん、推薦!
世界に絶望しそうになったとき、本書を手に取ってほしい。
インターネットとクイズと哲学とマンガに同時に出会えるこの世界を、私たちはまだ愛したいのだと気づくから。
「世界はもっと楽しく遊べる場所である」と、田村さんは私たちに語りかけている。
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彼女にフラれたら哲学の講義にまったく身が入らなくなったことや、
『ちいかわ』『葬送のフリーレン』を読んで自分なりに考えたこと。
10年ぶりにテレビのクイズ番組に出演したときのこと、
岩手県で出会った「震災の伝承」に取り組む高校生たちのこと。
AIを使えば数秒でできる文章を、何時間も悩みながら書く理由。
誰かが考えた「正解」もいいけど、
自分だけの「?」を探す贅沢な遠回り。
【目次】
はじめに
1.「私」と「世界」のあいまいな関係
2. あなたにも心があるの?
3. いつか白馬の王子さま(一等賞金・二億円)が……
4. 世界のことはだいたい、ゲームが教えてくれた
5. 二〇〇〇年前の哲学者と人生について語り合う
6.「問題!」が世界をつくりだす
7. ままならない身体
8. 「やったほうがいい」というアドバイスが苦手な理由
9. 僕が文章を書くことをやめない理由
10. 神と一緒に砂糖が溶けるのを待つ
11. 世界への愛着を取り戻すために
おわりに
【装幀】
岡本歌織(woven tale)
【装画】
はまぎしかなえ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
平たく言えば、ものすごく頭のいい人が日常のほんの些細な場面で見つけた違和感を前に自分自身への「問い」を投げかけ、絡まり合った糸をほぐしていきながら自分にしか見つけられない「答え」を追い求めて行く様をエッセイの形式でまとめた一冊。
「自分で考える」「自分にしか出せない答えを出す」ことが田村さんにはこの世界の手触りを確かなものにするための喜びに満ちた行為なのだろう。
ここにあるのは「正解の出し方」ではなく、世界と格闘する様であり、そのようすを垣間見た我らがどう「思考のストレッチ」を行うかは我ら自身に委ねられている。
AIとは違い、われらには心と密接なつながりを持つ「体」が存在する。
身体性と内面世界、それらと接続された「記憶」のありかたについて。多岐にわたる文章は専門的な馴染みのない用語も多々ありながら不思議とスルスル読める。「他者を招き入れること」を意識された開かれた文章であることが印象に残った。
Posted by ブクログ
生成AIとか、何かを経験するとか、他者との共存とか、死ぬとか
そういうことを『身体性』という言葉で解きほぐしていく
帯にある文章はこの本の本質とは違う気がした
思考法などではなく、要は世の中との付き合い方で、思考は後からついてくるのだ
Posted by ブクログ
【学びたいこと】
以前、田村さんの『独自性のつくり方』を読み、とても興味を持った。それ以来、「違和感を言語化すること」を意識して続けている。
本書では、田村さん自身が感じた違和感をどのように言語化し、エッセイとして表現しているのかを楽しみながら読み、言語化の参考にしたい。
【質問】
Q1著者の面白い違和感は?
Q2著者の面白い共通性の出し方は?
Q3著者の面白いポジティブな結論は?
【本書の答え】
A1
「NetflixやHuluなどを契約しているのに、何を見るか選ぶだけで疲れてしまう」
→ゼロからの意思決定には疲れてしまう。ある程度選択肢が絞られた中で楽しむことがより快適な自由性。
A2
「『ここで問題!』には、答えへ導くための情報がすべて含まれているので安心して楽しめる」
→共通性:受験や『名探偵コナン』の事件。
→相違性:日本経済の停滞をどう打破するかなど、答えのない問い。
A3
「遊びとゲームはどう違うのか」
→遊びとは世界の限界を突き破り、新しい輪郭を与えること。一方で、ゲームは遊ぶためのチュートリアルであり、『遊び』へとつながっていく。
【本の概要】
本書は、著者の感性や問いを読者と共有するエッセイ集である。そこから読者が共感や新たな視点を得られれば幸い、という思いで書かれている。
著者は、高校生クイズ優勝経験を持つ東大卒の哲学者・作家である田村正資氏。
日常の小さな気づきを題材に、哲学者の考えや身近な例を交えながら、自身の問いに対する考えを展開している。
【感想】
・各パートの導入となる「違和感」は面白く共感できるが、途中から話を見失い、結論も「わかったような、わからないような」感覚になることが多かった。
・普段は本の中から答えを見つけるように読んでいるため、本書で述べられているような「クイズ的な空間」は安心感がある。一方で、このような答えのないエッセイは読みづらさもあるが、問題解決や新しい発見には、こうした思考が必要なのだと感じた。また、答えのない課題を考えるためのヒントにもなりそう。
・この本からは、普遍的な答えを得ようとするのではなく、考え方や世界の見方を変えるための「複数の例題」として読むと面白いと感じた。
・読む時期やそのときの心の状態によって、感じることや印象が変わる本だと思った。
・日常の小さな違和感に目を向ける姿勢を、著者自身が体現している一冊。
【実践すること】
・言語化ノートを続け、自分の感じたことや考えを外に出していく。
Posted by ブクログ
QuizKnockのメンバーである著者による「群像」での連載をまとめたもの。感情、世界認識、偶然、テクスト、翻訳と生成AI、クイズと認識論、環世界とちいかわ評論、効率化、生成AIとハードファン、記憶とフリーレン評論。
専門?の現象論やメルロ=ポンティを引いての世界の認識についての話は面白いが、広く参考にひいてる割には「環世界」ってそういう話だっけ?生き物の種固有の感覚器官が認識世界を型作るって話でここで引いてくるのは適切ではなくない?であったり、生成AIに震災のイタコをやらせる危うさしかない探究学習の話に肯定的な割に後の方では「作業」については否定的だったり、「フリーレン」評論は何かズレを感じたりと、参考文献を読んでいると「??」という箇所が目につく。
著者の出自の上で雑誌連載のコラムなのであんまり突っ込んでもしょうがないかもしれないが。