有田万里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フリーライターの秀一はベランダからいきなり訪れたアパートの隣の住人の18歳の少年望にひと目で心惹かれてしまった。
自分を兄のように慕って懐いてくる望に、秀一は胸の奥に燻る欲望をひた隠しにするしか術はなく…。
約30年前の作品。
舞台化されてたとは知らなく、でも頷けるほど凄く惹き込まれる話でした。
秀一の今の生活に望の生い立ちと女性関係等が色々と絡み合ってこの2人の関係がどう進展していくのかがハラハラしながら読みました。
享楽的かと思われた望の心の奥が切なくて。
ようやく思いが通じ合ったかと思いきやまさかの展開がありそしてラストに明かされた望の秀一との出会いが涙で。
ハピエンとはならずにもこ -
購入済み
昔の事件といっても
もう犯人出てきて
生活保護で暮らしてると
ムカつくわ
気持ち悪いばばあだ
まさか北関東にいるんじゃねーだろーな!
生きていたら70だ!!きんもおおおお!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ聴覚障害を持つ受と、将来有望なバレーボール選手の攻のお話です。
聞こえない世界と、聞こえる世界の人間の間にはどうしようもない
壁があり、それをきれい事で済まさないこの作品に感嘆します。
ぜんぜんご都合主義ではなく、奇跡なんておこることもなく、
淡々と、本当に淡々と日常が進んでゆくという展開は正直地味。
地味なんですが、これほど心に響くものもないと思いました。
小学生の時、同級生にイルカの声みたいだといじめられてから、
一切声を出さなくなってしまった受けの幸が、拒んで拒んで拒んだ
末に攻めの名前、くにひこ、と発声した瞬間は、なんだかどうしようも
なく胸が詰まりました…。