深野祐也のレビュー一覧

  • 世界は進化に満ちている

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    おもしろくて分かりやすい!
    進化ってもっと長い時間がかかるものだと思ってたけれど、今も身の回りで起きてるものなんだな。

    身近な進化について、意外でおもしろい事例がたっぷり紹介されてる。虫や草だけでなく、ゾウまで人間の影響で進化してるとは...!

    いろんな研究の内容を紹介してくれるのもうれしい。しかも、文章が読みやすい。
    林の中で蛾を集める研究とか、よくデザインされた研究って美しいなあ。

    著者さんによる、都会のカタバミの進化についての研究もおもしろすぎる。プレス発表で事前に知ってはいたけれど、じっくり説明を読むとほんとうに美しい研究ですわあ。

    進化の仕組みから、身近な事例まで、楽しく学べる素敵な本でした。
    中高生時代に読んでたらこういう学科に進みたくなってただろうな...。

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    2026年07月10日
  • 世界は進化に満ちている

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    進化が今この瞬間にも身近なところで起こっているなんて想像したこともなかった。が、読んでみればまったくその通りであり、とても興味深い内容だった。周囲の生き物が今までより、すごい可能性のかたまりのように見えるようになった。
    想定読者が中高生向けなので、平易な文章で分かりやすく、実例の紹介も多く本当に楽しい本でした。

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    2026年01月13日
  • 世界は進化に満ちている

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     ダーウインさんの進化論が楽しく学べます! 「進化」は現在進行中、あちこちで起きているんですね!
     取り上げられている事例をみていくと、著者の深野祐也さん(SF大好き)がおっしゃるように、ダーウインさんの進化論のシンプルさと普遍性が実感できます。
     「進化」って、ヒトの寿命よりもはるかに長い時間、何万年の単位で起きるイメージでした。
     そんなことないみたい。ほんの数年、数十年で起きる「進化」が観察できるそうです。

     なんとなく知っていた「進化」ですが、本のはじめの「1.これを読めば進化がわかる!」に、簡潔にまとめていただいていて助かります。
     進化のエッセンスは「変異」「自然選択」「遺伝」だそうです。
     「変異」は、突然変異だけでなく、別の集団から入ってくることも含まれるとか。
     「自然選択」は、生物が変わらざるおえない環境の変化です。
     そして、「遺伝」は性質が子孫に伝わることです。
     これらのワードを使って、いろいろな生物について説明されています。

     たくさんの事例があるなか、わたしは食べものとしての魚類の進化にびっくりです。
     魚さんたちにとっては、人間の「漁業」がものすごい自然選択の「圧力」になっているそうです。
     人間は、小さい魚を避けて、なるべく大きな魚を獲りたい。テレビ番組みてても、たいてい小さいのはリリースです。
     わたしは、これで小さいのが大きく育てば資源保護にいいことしてると思ってました。
     自然はよくできています。保護してるつもりの人間の傲慢さとは関係なく、魚さんたちは小さいまま成熟して、大きくならないほうに「進化」していくようです。
    工エエェェ(´д`)ェェエエ工
    サバとかサケとか好きなのに〜!!
    どんどん小さくなるんですか?
     いったん、こんなふうに進化したら簡単には元に戻らないようです・・・

     これまで進化学について、生物の歴史を調べる学問かなと思ってました。
     しかし、いまや農業、医学、そして、環境課題に重要な視点を与えてくれたり、ある程度この先どう進化するか予測できたりするそうです。
     道端の雑草や昆虫たち、そして、いろいろな生物たち、人間活動なんかの自然選択の圧力なんかで絶滅しないように日々「進化」。そのために大事なことは「多様であること」だそうです。
     わたしは年齢的にもう「遺伝」はないので、せめて「進化的視点」で世界をみて、遺伝に無関係な「精進」、がんばります。(笑)
     市民参加型、だれでも「急速な適応進化」研究に参加できる「みんなでカタバミプロジェクト」も紹介されていましたよ。

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    2025年12月03日
  • 世界は進化に満ちている

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    進化について身近な例で平易に解説している名著。進化は悠久の時間の中でゆっくりと生物が変化していくイメージだが、実は進化は驚くほど速く身近な場所で起こっているおり、そうした「身近な進化」の例を挙げている。工業化で黒くなった蛾(オオシモフリエダシャク)、狩猟により角が小さくなった大型動物(オオツノヒツジ)や牙がなくなったモザンビークのアフリカゾウのメス、漁業によって小さくなった魚、採集のしすぎで岩肌色になった蘭の花。
    また、都市で起こる進化として、ヒートアイランド(カタバミ)、不夜の町(蛾)、騒音(虫や鳥)、捕食者からの解放、競争の少なさなど様々な環境変化が引き起こす進化を描いている。
    外来種の進化、保全の現場(動物園・植物園・水族館、環境保護区)で起こる進化についても各1章を割いて実例を挙げている。
    最終章では、これからの進化として、温暖化、海洋酸性化、富栄養化、マイクロプラスチックの影響やヒトの進化について考察している。
    全体として非常に示唆に富む内容となっている。
    【目次】
    まえがき
    1 これを読めば進化がわかる!
    2 進化は時としてあっという間に起こる
    3 都市で起こる進化
    4 外来種ももちろん進化する
    5 保全の現場で起こる進化
    6 これからの進化を予測する
    エピローグ
    文献

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    2025年10月09日
  • 世界は進化に満ちている

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    ネタバレ

    面白い本に出会えた。テーマがタイムリーで、ストーリー仕立ても上手。~1これを読めば進化が分かる!(変異・自然選択・遺伝)2進化は時としてあっという間に起こる(世代交代のサイクルが短いものは変化をつかみやすい)3都市で起こる進化(ヒートアイランド・騒音・夜間光)4外来種ももちろん進化する(ブタクサとブタクサハムシとオオブタクサの研究はアレルギー症状を悪化させ著者に研究続行を断念させる)5保全の現場で起こる進化(動物園・植物園・水族館は人間が選択圧となる進化を引き起こす)6これからの進化を予測する(温暖化・春の早期到来・富栄養化・海水湖水の酸性化・感染症・宇宙を初体験するのは人だけでなく植物や細菌も)~1985年生まれで千葉大准教授とは優秀なんだね

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    2025年10月07日
  • 世界は進化に満ちている

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    進化、というものがどういうものか。
    端的に分かりやすく解説された本。

    変異、選択、遺伝。
    この3つが要素。
    進化、それ自身には、善も悪も、価値もない、ということ。かな。

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    2026年01月25日
  • 世界は進化に満ちている

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    ネタバレ

    進化とは、集団の遺伝子頻度が世代を経るに従って変化していること。自然選択は必須ではない。ほんの少しでも有利であれば、500世代くらいを経るとそちらだけになる。
    変異、自然選択、遺伝、の3つの要素があれば適応進化は起きる。
    交配できない集団になると別の種となる。ダーウィンの種の起源は、自然選択によって新しい生物種が生まれるメカニズムを書いた。
    世代時間が短ければ素早く進化が起きる。
    ゴキブリは、甘い餌を苦いと感じる自然選択が起きている。
    オオツノヒツジは、人間が大きなツノを狩猟したため、ツノが小型化している。小さな個体が有利になった。
    象牙を取ったため象牙がなくなった。牙なし個体が増えた。牙なし個体のオスは染色体異変のためオス胎児の死亡が増えた。
    魚は大きな物を取るため、小型で成熟して繁殖するようになった。タイセイヨウタラなど。20年間で、タラの成熟年数は6年から5年2短縮した。アトランティックサーモンも成熟化が早まって小型でも生殖する。禁漁で個体数が増えても、進化的に変化した性質は戻らない。水生生物は、検証が難しい。
    植物は採集されると小型化する。色が見えにくい灰色や茶色に変化する種もある。

    都市生態系=都市でどのような進化が起きているか。都市の特徴は不浸透面が多いこと。不浸透面は熱容量が高い。土の冷却効果がなく、冷暖房などで人為的な熱が多い。ヒートアイランド現象。カタバミの色素が高温日では緑よりも赤のほうが高い光合成活性を示すことから、都市部では自然選択が行われた。
    夜間の人工光でガが人工光に吸い寄せられない性質が有利になった。

    騒音に対する鳥の鳴き声の変化は進化ではない。騒音で鳴き声遺伝的に変化したのか、はわからない。
    動けない植物は食べられないように毒を作る。毒を作るにはエネルギーが必要。捕食者がいなくなると毒が弱くなる。都市部の植物は弱毒化している。
    点滴がいない環境では防御物質が不要になって、そのほうが有利になる。競争力増大仮説。外来植物はこのような進化で侵略的になっている。
    コオロギは寄生バエによって、死ぬ。カウアイ島ではコウロギの30%が寄生されていた。その後、コウロギの鳴き声が聞こえなくなった。羽が変化して音が出なくなっていた。進化によって絶滅を免れた例。別々の進化で、独立して進化しする=収斂進化。
    オオヒキガエルの毒とヘビの口の大きさの変化。ヘビが小顔化して小さなオオヒキガエルしか食べられなくなった。
    外来種の駆除に役に立つ。
    DDT以降の殺虫剤の登場で、抵抗性個体が出現した。
    ワナによる駆除はだんだん無効になる。学習によるワナと、罠を避ける性格をもつ個体が増えるため。

    隕石衝突を上回るスピードで絶滅している。6度目の大量絶滅中。
    大きな集団では、偶然が進化に作用する効果は小さい。集団が小さいと偶然が進化を及ぼす。絶滅危惧種は集団が小さくなってしまった種のこと。絶滅危惧種の保存では、偶然による進化が大きな意味を持つ。
    海水温の上昇で、体長が大きいペンギンが有利となる。しかし環境の変動によって、寒冷化する年もあるため進化には至らなかった。

    地球温暖化では2100年には日本でも40度を超える日々が日常になる。
    温暖化によってイモムシが成長して加速して成虫になってしまい、シジュウガラのひなを育てるイモムシが不足している。
    すべての生物が気候変動に対して適応進化できるわけではない。
    都市のヒートアイランド現象は、温暖化を先取りした環境。
    海が酸性化している。二酸化炭素が溶け込んで海水のPH値が低下する。プランクトンの環境進化はどうなっているかはわからない。サンゴに影響を与えている。ハワイのサンゴには酸性化環境に対する変異があり遺伝している。
    植物プランクトンが増殖すると透明度が低下する。熱帯魚は後尾相手から選ばれるために派手になるという選択圧が働いたもの。透明度が低下すると派手な色彩のコストを使う意味が経るため、地味になる。
    マイクロプラスチックを餌とする細菌はすでに見つかっている。
    人間の皮膚は自然選択によって生まれた性格。
    デンプンを消化する酵素、乳糖を分解する酵素、など。
    稲作の地域では下戸遺伝子が有利になった。強い自然選択があると進化が早い。
    感染症に対応する。ペストに対する耐性を強化させた。新型コロナは、ペストの流行に比べると選択圧は弱い。
    宇宙ステーションの微生物は世代時間が短いため、すでに宇宙空間に適応している可能性がある。
    小集団が遺伝すると近交弱勢によって悪い影響が増える。
    宇宙空間で長い間生活していると、交配できない位変化していることが考えられる。新しい種の誕生。

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    2025年09月24日
  • 世界は進化に満ちている

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    youtubeで進化生物学の動画を見てて、タイミングよくX上で見かけて購入した書籍である。
    進化生物学の基本的な考え方と、それが身近な環境でも起きていることを、
    具体的な研究事例を基に解説しており、非常に面白く読むことが出来た。
    また、外来種に対する進化の影響について研究されており、外来種の問題に関して単に警鐘を鳴らすだけでなく、
    進化の観点からどのような観点で対策をすべきかを解説しており勉強になった。
    また、著者の研究テーマのブタクサを研究するときのフィールドワークの内容や、
    ブタクサとブタクサハムシの関係性を確かめる部分は楽しく読むことも出来た。

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    2025年08月24日
  • 世界は進化に満ちている

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    進化について、現在起きている現象なども示しながらの解説

    進化の原理、進化的反応の意外性・多様性について勉強になる。著者がSF好きなためか、とてもわかりやすく楽しく読める。

    進化は、変異・自然選択・遺伝によって起こる過程
    変異は元から多様性があったり、突然獲得することも
    並行進化、収斂進化
    学習は遺伝によって伝わる進化と別もの

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    2025年08月08日
  • 世界は進化に満ちている

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    もう一度読むと、もっともっと面白く感じるのかもしれません。
    漁業の影響を受ける生物では、一般的に、大型の個体が選択的に捕獲されます。
    漁業による進化が考えられる現象として、
    ・タラが小型の状態でより早く成熟し繁殖するようになった
    ・サケでは、遺伝子レベルで早熟タイプの割合が増加中
    ……ってことが紹介されていて、ビビりました。

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    2025年08月30日
  • 世界は進化に満ちている

    Posted by ブクログ

    誤って理解したり拗らせてしまいやすい進化について、最新のサイエンスの立場からわかりやすく解説した新書です。
    著者によれば、進化とは「生物のある性質が遺伝の影響を受けていて、集団の中でその性質を持っている個体の数が時間とともに変化すること」とされています。
    想像しているより早く進化が起こることや、自然選択の話として、狩猟圧、漁業が魚に与える影響などの例が興味深かったです。

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    2025年08月10日